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第一次偶像戦争 【42】 [北斗 ミズキ]
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第一次偶像戦争 【42】 [北斗 ミズキ]

2017-01-12 21:06


     【伊集院北斗】

    規模。強さ。
     (ウメちゃん!)
     (分かってる…!)

    こちらからも、あちらからも。白の壁が戦場に出来た直後から。
    一拍置いて、白の壁から黒く焦げ

    別の
    白を飲み込む。

    また別の動きが双方に生まれる。
    っぅ!
    ようやく戻る魔力の流れ、解放される全身の重さ。
    マズイ状況に加え、更に嫌な事が分かった。
    でもとにかく目の前の状況を何とかしないと。
    一気に取る距離と生み出すカウンター。

    黒の
    触れ、焼け落ちる領域。
    ちぃ!【Blightning】か!
    そちらに向けてのカウンターを創り出すも、追撃は無く。
    最初も直撃じゃなかったし、俺を狙っていたのではなく
    周囲に落としたものが当たったというのが正解か。
    けどこの密度。カウンタ-系スペルを飛ばしたとしても
    奥の火球に届く前にそちらに当たる。
    小鳥さんも同じ様な状

    動く
    白を飲み込んでいた黒が
    くぅ!
    こういう時【Power Sink】なら
    【Blightning】を巻き込みながらでもいけるけれど
    舞さんを相手に魔力の引っ張り合いをするのは分が悪い所じゃ無い。
    けどまだ時

    一気に
    白が砕ける
    白が散る
    ガラスの破片の様に
    こっちは間に合わせる!
    生みだす【緑】の魔法陣
    ニルヴァーナに乗せるスペル。
    今度はハッタリじゃ無い。




     【ミズキ】

    呆けていたのはほんの少しの間だったと思う。
    いや、でもまさかみたいな考えがぐるぐると頭の中を渦巻いていた。
    確かに魔法陣にブーストやら細かく描けなかったし
    速度だけを上げて、後は魔法陣がもつギリギリまで
    無理矢理魔力を流し込んで威力を確保した
    もの凄い非効率的な【Wrath of God】だけど
    無視されるようなものじゃない筈。
    だってほら、現にキラリちゃんは……


    巨大な
    動く
    動く
    あっ!マズい!
    そう思った時にはもう遅く
    遥か向こうで見えていた空に浮かぶ黒い点は、その大きさを急激に増して。
    耐える?
    というか、耐えられる?
    いや、流石にそれは出来るか。
    多分。うん。出来ると、思う。うん。

    赤い
     「現れるのです!紅玉の壁!」
     「燃えろ!俺の魂!」
     「壁に触れる前から【Deflection】で干渉してみる!
      完全に向きが変わるまで対応頼む!」
    私の前。
    黒の前。
    赤が満ちる。
    ルビーの様な輝きを持つ竜の鱗が敷き詰められた巨大な壁。
    脈動するかのような炎。
    【青】で描かれる魔法陣。
    世界を染める赤
    その向こう側にある黒
    ドオゥバ!
    黒い火球の下が海に触れ爆発が起こる。
    吹き上がる水、空気。それでも火球の動きは変わらず。
    【青】の魔法陣が解ける。
    壁の向こう。
    もう黒しか無くて。
    触れる。
    触れた。
    パキキキ!
    乾いた割れる音の連鎖。
    綺麗に透けていたルビーの壁がヒビで白く濁る。
    炎。
    黒では無い。
     「オラぁ!」
    ルビーの壁全体が炎に包まれ、割れていた部分から強く噴き出す。
    壁の至る所に生まれていた白さは溶け消え
    かわりに向こうの世界が歪み始める。
     「あとちょっと!そっちからも角度つけてみてくれ!」
     「承知したのです!」
    壁の形が変わる。垂直だったものが、私達の上まで倒れてくる。
     「ッ!いった!」
    ゴゥン!
    音。
    重い。
    残ったのは静寂と熱。
    黒の火の玉はもうない。
    振り返ると、青空に浮かぶ雲が大きく円状に抉れ
    その中央にシミのような黒がぽつんとあった。
     「マツリにかかれば……こんなのものなの…です…。」
    多分、声を出せるのはマツリちゃんだけ。
    スザク君とリュウ君は呼吸の音が聞こえるぐらい肩で息をしていて。
    この差は多分北斗の【Might of Oaks】の有る無しね。
    時間が無かったからマツリちゃんも貰ったバフをフルに
    ウォールオブルビーの方に乗せられて居なかった様だけど
    やっぱり有ると無いとじゃ大違いね。
     「皆、助けに来てくれてありがとう。
      でも、マツリちゃんは分かるけど二人はどうして?」
    一応、スザク君は小鳥ちゃん側だから来てくれても不自然じゃ無い。
    でも、リュウ君は完全に敵側のりっちゃんの眷属。
    ここで私を助けても何にもならない。
    義理や恩が通用する様な戦いじゃ無いし。
     「理由なんてねぇよ。……体が勝手に動いちまってた。」
     「俺も……何とか出来るとは……思わなかったけど
      何もしないっていうのは……もっとあり得なかったかな。
      律子さんは……大丈夫だって分かってたし……。」
    息でかすれる声。
    ……いやしかし、これはこれは。
     「マツリちゃん、聞いて良い?」
     「ほ?」
     「もしかして私ってもの凄くモテてた?」
    気付かなかっただけ?
    私の問い。
    そして、考え込む三人。
    もっとドン引きとか照れるとかすると思ってたけど
    この反応はこの反応で抉ってくるわね。
     「ああもう!分かったわよ!そういう意図は無いって事は!」
    まっ、戦争なんだし変にそこら辺があったら困るわよね。今のところは。
     「とにかく、皆ありがとね。助かったわ。」
    三人のおかげで私のやった事が完全に裏目に出るのだけは避けられた。
    キラリちゃんも……退場はしてない様ね。
    続きをやりたい気もするけど、今は一度下がっておきましょ。
    先に舞さんの強さを見極めとかないと
    とてもじゃないけど目の前の戦いに集中なんて出来ないわ。


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