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第一次偶像戦争 【129】 [冬月律]
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第一次偶像戦争 【129】 [冬月律]

2017-07-10 22:59

    光が走った。
    強い光が二度。
     「近く……では無い様ですけど……。」
     「……みたいだね。ただ海の上だとするとこっちにも影響が出てくると思う。」
    使われたスペルの威力と規模にもよるけれども
    核レベルじゃすまされない可能性がある。
     「ですよね……。海面の動きに注視しておきます。」
     「それにしても初日からぶっ飛ばしてきてるなぁ。」
    まぁ中途半端に日にちが空く事が一番無いと思ってたから
    初日から大きく動くパターンも考えてはいた。想定も。
     「……何方が戦っているのでしょう……。」
    不安げなフウカちゃん。
    大規模な光による攻撃だけじゃ誰が戦ってるかは絞りにくい。
    でも、初日である事と戦場が海の上である可能性を考慮すると大体の予想はつくな。
    方角的には麗華ちゃんも有り得るけれど
    麗華ちゃんと響ちゃんはああいうタイプのスペルは好まないし
    二人の戦いは眷属抜きでやるだろうから尚更無いと見ていい。
    ……そうなると、やっぱアイツか。
     「北斗が動いて、小鳥さんが来て、じゃあ後誰かとなると……。」
    フウカちゃんの表情にあった不安はより具体的な恐怖の色を帯びてくる。
     「……まさか舞さんが?」
     「居ると思う。でもそれだけじゃ無い可能性は高いと思うな。」
    舞さんが居るとして、最初はどういう形だったんだろう?
    空に光が走った方角と小鳥さんの拠点の位置を考えると
    最初に襲った場合、入れ違いになったって事だよな。
    ……やっぱり引っかかるな。
    最後に確認した北斗の樹の位置は光が走った方角にはなかった。
    そして光が走った方角と小鳥さんの拠点の場所
    最後に確認した北斗の樹の位置を比べてみると
    北斗は小鳥さんの拠点から離れる方向に進んだ可能性が高い。
    勿論出せる速度如何によっては変わってくるだろうが……。
    迎撃するなら北斗の樹と小鳥さんの島が隣接していた方が良い。
    むしろそこまでしないと厳しいだろう。
    そこまでしても厳しいだろう。
    二人でそれなら……
     (律クン、さっきの見まシた?)
    声。
     (見た見た。
      海の上でやってたら海面上昇が起こるかもしれないから
      フウカちゃんかナナミちゃんそっちに向かわせた方がいい?)
     (イエ、こっちで何とかしてみマス。
      戦闘の詳しい情報とか掴んでたリします?)
    解放しても召喚者被召喚者の繋がりが無いと土地からのマナは使いにくいから
    彩音ちゃんそこら辺考慮してくれたっぽいな。
     (推測レベルかな。
      俺は結構な人数が直接参加してると思うけど、彩音ちゃんはどう思う?)
     (同じデスね。
      最初に動きがあった場合律子と冬馬クンは参加してると考えてマシたカラ。
      意見が分かれるとすれば
      流れに同調したのか自分で動かしにいったのかぐらいデしょうか。)
    やっぱりそこら辺だよな。
     (位置的には動かしにいったっぽいね。
      上手く釣れてるかな?)
     (釣れてると思いマスよ。自分を負かした相手に序列上位陣も居るんデスから。)
    快楽主義者の舞さんがそこを見逃す筈は無いか……。
     (……結果次第では色々考えないといけないかな。)
     (……デスね。)
    歯切れが悪いのは絵理ちゃんの動きが気になるからかな。
     (とりあえず今日一日は静観しておこうか。
      海も気になるし、響ちゃんと麗華ちゃんの戦いもあるだろうから。)
     (アタシもそレでオッケーです。
      じゃあ後でまた連絡いれマスね。)
     (うん、わかった。じゃあ後で。)
    水平線の向こうに僅かに見える島の頂を眺めた後視線を戻すと
    フウカちゃんはさっきと同じ表情のまま俺を見つめていた。
     「大丈夫大丈夫。他所が遠くで大暴れしてくれる分には助かるぐらいだから。」
     「で……ですよね!」
    フウカちゃんは明らかに無理をしてる声で。
     「……こういうのって慣れるべきものじゃないから
      キツい時は抱え込まずに言葉にしたり
      何か別のことをして発散させた方がいいよ。
      勿論、俺も相談に乗るし、彩音ちゃんもね。」
    強い弱いは別にして性格的なに向き不向きはある。
    海。
    海面。
    ずっと向こうの波が大きく砕け、突き抜ける様に飛び上がった巨体は空を舞った。
    ……ナナミちゃんは心配いらなそうかな。
    ……でもどこで無理をしてるかは分からない。
    先も今も、ちゃんと見て考えていかなきゃな。

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