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第一次偶像戦争 【325】 [東豪寺麗華]
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第一次偶像戦争 【325】 [東豪寺麗華]

2018-08-28 22:55

    魔力。
    感じる。
    炎の向こうでも分かる。
    強い魔力の流れが集う。
    体、創り直した様ね。
    逃げずに、この場所で。
    ということは。
    【黒】の魔法陣が輝く
    同時に私は炎の中、斜め下へと飛び込んで
    感知しにくい炎の中だろうと放ったスペルが全てカウンターで切り落とされたのを見て
    いくつか放たず留めていて正解だった
    先に飛び込んだ私に【黒】の魔法陣から生まれた黒と灰が追いつき、私の両手に宿る
    そこから新たに【青】と【黒】で描く魔法陣
    今度は様子見なんかしない
    拳の一撃に乗せて直接叩き込む
    先に入れてしまえばこっちのもの
    だから、その一撃を入れる為に
    【緑】
    何かが飛んできた時の為に取っておいた分をここで使う
    まだ私の肌を走る【Blossoming Defense】に
    新しい【Blossoming Defense】が重ねられる
    私の肌の上を踊る緑が濃く、強くなる
    あとはカウンター系スペルと、追加の精し
    領域
    感覚

    挟んだ先
    魔力
    【黒】の気配
    やっぱ使ってる
    そして
    【青】もッ
    炎の向こうから飛んでくるカウンター系スペル
    大量に
    迎撃
    間に合わないッ
    打ち消し合うカウンター系スペルの後ろ
    描き終わっていない【黒】と【青】の魔法陣が崩れていく
    魔力のアドバンテージを無視して面と量で押し切ってきた
    という事は、今律子には邪魔されたくない何かがある
    律子の【黒】の気配は
    動いてない
    律子と一緒の場所に
    狙ってるのは私と一緒か
    一緒だけど
    炎の向こうから来るカウンター系スペルの矢が止まらない
    そのせいで新しく描いた方の【Blossoming Defense】がちょっとマズい
    これ避雷針みたいなスペルだから
    発動した後とはいえ、カウンター系スペルを受け止めすぎて強度が落ちてきてる

    距離
    消える
    炎が

    いや

    もう拭うことすら止めた、じっとりと重い血の汚れの色
    律子の手に
    その背に
    律子の右手
    殺しても殺しても、まだ新しい血を求め彷徨っているかのような右手
    私に向けて
    ッ!
    速度
    タイミング
    反応
    一瞬遅れてる
    律子が前に出てきたのもそうだけど
    その手に、背に宿ったスペルと、その禍々しさに思考をもってかれた
    てか、私が当てたら当てたでヤバくない?
    でも
    退路は無い
    逃げる気も
    なら
    打ち合う
    【Blossoming Defense】のおかげで私の両手に宿る黒と灰は無事
    律子がスペルを弄って無いのなら
    そこ含め完全に私の行動が読まれてたって事になるけど
    でも
    逃げない
    まだ試せる事もある
    試したいことがある
    だから
    絶対に逃げない
    先に律子の拳が私の領域に入り込む
    【色】
    捨てる
    【赤】を
    私の領域が唐突に弾ける
    さっき【白】を捨てた時よりもずっと強く、広く
    相変わらずコントロールがやりにくい
    最初手元にあったものが【白】を捨てた時に部屋中に散らばり
    【赤】まで捨てた今は
    同じ建物の色んな部屋にまで飛んで行って、そこに固定されたみたい
    でも、これでも伊織相手に試した時よりは慣れてきてる
    だから、慣れ以上の経験を
    そしてもっと先を
    試させてもらうわよ
    律子
    私に近づくにつれて律子の拳の動きが少しずつ鈍くなる
    汚らしい黒の拳が纏う青が歪むのも
    私が展開している領域が持つ魔力と律子の拳に流れる魔力
    距離
    減速
    確かめて
    記憶して
    ギリギリまで
    ッ!
    私も構えていた拳を放つ
    間に合う?
    微妙
    ただ、この場合
    多分、律子が攻撃に集中してる瞬間に相打ちにしないと私の方が一方的に損をする
    下手に私が先に打って、恐らく【Mind Twist】であろうあの禍々しい黒が
    律子の盾になるのは避けなければならなかった
    ここは相打ちでいい
    ここは相打ちしかない
    まだ戦いは始まったばかり
    ここで終わりたくない
    これで終わっちゃ困る
    もう様子見を超えて終わらせられるような行動をしてるけど
    ここで終わってもらっちゃ、全然足りないのよ
    握りしめた拳が律子の顔へと伸びる
    視界にある律子が纏う黒が急激に大きくなる

    当てられた感覚と、魔力の流れに侵入された感覚
    当たった感触と、魔力の流れに侵入した感触
    世界が歪む
    というか眼球がひっくり返ったような
    内臓が全て裏返って外に出たような
    血が凍り
    肉が溶け
    未だに肉とくっついている骨で、脳を含め全てをかき回されているような
    かき回されているのを見上げながら自分が崩れていく様を
    克明に記憶に刻みつけられているような
    不快感が
    恐怖が
    私の精神に入り込む
    律子の精神にも
    私の指先が
    かかっている

    なのに
    【Duress】が【Thoughtseize】が
    入った
    はず
    なの
     『なるほど、打ち合ったらこうなるのね。』

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