第一次偶像戦争 【543】 [東豪寺麗華]
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第一次偶像戦争 【543】 [東豪寺麗華]

2019-11-14 22:44

    空を殴る拳から放たれる、気と魔力を伴った螺旋を描く衝撃
    奇襲っていうのもあるし、直接触れたくないからというのもある
    でも、それよりも……

    黒い球体よりも5メートル程手前。輝く剣が空鳴拳を囲う様に現れ、触れ、砕ける
    勢いが落ちてる様には見えない
    いける?
    黒い球体を穿つ衝撃
    感覚を研ぎ澄ませ、黒の中を覗き込むように集中して
    黒の中の黒。四条貴音の魔力
    人の形をしたそれが身を捩らせるような動きをするのを感じとる
    Ghostly Prison】の輝く剣を壊すのに宿していた魔力を使ったから
    後ろの星井美希まで届いてるかは微妙な所
    ただ、四条貴音には入った様ね。どの程度かは、やはり分からないけれども
    しかし、これやはり突入しないと?
    感じられる【Ghostly Prison】の範囲はあの黒い球体を中心に15メートルぐらい
    Propaganda】は空間に直接作用するような挙動だけど
    星井美希の【Ghostly Prison】は感知してそこから光の剣を発生させるみたいな感じかしら
    Ghostly Prison】の外からの攻撃でも反応しているし
    私の持つ中距離攻撃で空鳴拳以上の速度を持つものは無いから
    絶対に引っかかる事になるわね
    一発なら
    上げる速度
    サチコちゃんの【Recoil】を追い抜く

    Ghostly Prison】の範囲に体が入る直前、左の拳でも空鳴拳を放つ
    狙った場所は一発目と同じ
    一発目の空鳴拳、確かに【Ghostly Prison】は反応し、輝く剣が行く手を阻んだけれども
    後ろ側まで完全に囲われるには少しラグがあった
    恐らく私の魔力の影響で即座に魔力を集わせ剣の形を取る事が出来なかったんだろう
    ということは、一発目の影響が残っているうちに二発目を撃ちさえすれば
    ボクシングのワンツーの様に左の空鳴拳の後を追う右拳
    射出される気と魔力
    伸びきった右拳がわずかに【Ghostly Prison】の範囲に入る
    私はそのまま上へと飛んで
    突っ込んだ右手の周囲に集い始める魔力と光
    その向こうで縦に並ぶ左右二連の空鳴拳が黒の球に突き刺さる
    今度は黒の向こうにある星井美希の魔力も僅かに揺らいだ
    なるほど。とりあえずワンツーぐらいのタイミングなら
    二発目の空鳴拳を遮る輝く剣は発生しないのね
    そして、今回は一応貫通もしていると
    それじゃあ次は
    突っ込んだ右手の周囲に集まった光と魔力が剣の形を取っていく
    感じる抵抗
    右手から剣に流れ込む魔力
    ガラスの板でドミノをしている様に、次々に割れ、壊れていく剣
    景気よくやっている様だけれども、相当に魔力への負荷はある
    Oblivion Ring】の時点で分かってたけど
    やっぱり生粋のエンチャント使いのエンチャント系スペルは効果が高いわね
    維持している魔方陣も四条貴音が居るであろう黒の中に納まってる様だし
    星井美希は【青】使いでもあるから遠距離から壊すのは難しそう
    壊すためには直接エンチャント破壊系スペルを打ち込む事が必須
    それも生半可な強さのものじゃアウト
    ……一応ダメージは有る様だし、このまま【Ghostly Prison】の影響範囲外から
    空鳴拳を撃ち続けるという手はあるけれども……


    飛び出す
    炎で汚れた白い肌が
    すこし焦げた白銀の髪が
    蠢く黒い魔力を纏いながら、私に向けて襲いかかってくる
    まぁ、そうなるわよね
    そしてその後ろも
    四条貴音の白銀の髪と一緒。こっちも少し焦げた様に汚れた金色の髪が動く
    地面に転がっているアサルトライフルに向けて魔力が動く
    させ
    るか!
    瞬間的に減らす【色】
    同時に勝手に広がりすぎないよう縛り付けていた魔力も開放する
    【青】を失い、枷を外された私の領域は
    私を中心に全方位に走る衝撃波の様に一気に広がり一帯を全て覆う
    星井美希の魔力を残していたアサルトライフルが弾き飛ばされる
    よし!
    弾丸の近距離Teleportを封じればいいぐらいだったけど、それ以上の成果が出た
    両腕を封じてきた時、少しの魔力しか
    込められていない弾丸を私の領域で弾けなかったのは
    銃弾の方に何か特性を持たせてたって事ね
    これで
    空間の揺れ
    領域の端で感じて

    体に走る震え
    恐怖の部分が共鳴する
    何かは分からないけれども、恐怖が直接揺さぶられてくる
    その周りにある不安が、焦りが私の中で危険信号を発しはじめる
    侵入
    された!?
    四条貴音に!?
    魔力
    目の前の存在
    浸食しようとしてる黒
    でも、到達はしてない
    まだされてない
    という事は
    この恐怖が直感であると頭が理解する
    そして感じている恐怖の質も
    この恐怖。涼君やサチコちゃんの様なスッと失うようなタイプじゃない
    もっと理解できる恐怖
    前の私にも理解できた恐怖

    事は
    そういう恐怖を呼び起こす者は
    存在は
     (伊織!なんか来てる!上!)
    声と同時に【Ghostly Prison】の中に突入する
    私の周囲に集う光。魔力
    それらを無視し、私は目の前の黒を殴りつけた

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