第一次偶像戦争 【545】 [水瀬伊織]
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第一次偶像戦争 【545】 [水瀬伊織]

2019-11-18 22:59

    突如として辺り一帯を全て飲み込んだ麗華の領域
    その直後に唐突に入ってきた麗華からの警告
    ゲンブとミヤコは今働かせてるし、私の方で確認するしか
    ただ、この炎、そして私の周囲全てを埋め尽くす麗華の領域
    魔力の共振はもちろん、電波でのやり取りも厳しい
    領域を解放したという事は何らかのやり取りが上で行われてるわけで
    今は麗華に聞くことも控えた方がいい
    とりあえず新たな『目』の射出とデータの回収
    そして通常よりも強い電波でのやり取りをするよう命令しておくだけで十分ね
    何かあればまた麗華の方から連絡が来るでしょうし
    その時は私の方からも聞き返せばいいわ
    麗華の領域はすぐそばにあるんだし、麗華とのやり取りは簡単なんだから
    広域の警戒は本来私がするべきことなんでしょうけど
    今は状況が状況だけに、仕方がないわよね
    【赤】のそれも炎をメインで動くという事はそういう事
    だからまぁ、その役割をやってくれた麗華へのお返しじゃないけど
    私も私で成果を出さないとね
    私の右手が握るテルプシコラーの刃は炎を切り裂き
    デスペナルティを握るアズの左腕に突き刺さる

    アズの右手が握るコフィンメーカーが動く
    でも
    遅いッ!
    刺さったテルプシコラーをより深く捩りこみながら私は全速で加速し
    そのままアズの下半身に膝蹴りを見舞い、コフィンメーカーを持つ右手首も
    復元したばかりの左手で押さえつける
    アンタなら振り解く事は出来るでしょうが
    攻撃するには振り解いて狙いを定め撃つまでの動作が必要
    その間私も動けるし、対応は可能
    コフィンメーカーは封じたも同然
    あと警戒すべきはレデンサリュート
    アズの腕に捩りこんだテルプシコラーの刃が今度は断ち切る方向へ動く
    腕からの魔力を完全に断った後、アズの領域からデスペナルティ自体を叩き出す
    コフィンメーカーを格闘系の武器に持ち替えないって事は
    この炎の中じゃ瞬時の武器の呼び出しは出来ないと見ていい
    このチャンスを
    衝撃
    ゴッという重い音と共に頭に入る
    った!
    って!
    アンタ何!?頭突
    視覚
    感覚
    情報
    反応
    ボディからのものと、直接魂で感じているもの
    それがズレる
    頭部に置いているセンサーの類全てが
    アズの魔力のせいね!
    でも、私なら!
    このマシナリーの体なら!
    アズの両手に集う魔力
    発射
    それとも持ち替え
    じゃない!
    空間の揺れはないし、こういう状況で出来る事は
    銃にストックしてる弾の魔力を無理矢理解放して爆発させて!?
    私はテルプシコラーを握る右腕の各種機関を魂と直接繋げ
    腕を断ち切ろうとしていた刃をデスペナルティ本体へ向ける

    アズの右手首を握る左手
    こっちも弾ける!?
    いや、テルプシコラーをねじ込んでた左と無傷な右じゃ条件が違う
    今から手首を潰しても遅いし、アズは【緑】使いでもあるから
    潰せるかどうかは未知数。ていうか、私の左腕は急造だから分が悪い
    それならもういっそ
    握りつぶす勢いで掴んでいた左手の力が緩む
    そのまま私の左手はアズの右腕を滑るように移動して
    もう爆発はいい
    手首だけで無理矢理撃ってくるかもしれないけど、それももう甘んじて受ける
    でも、アンタは逃がさない
    それと
    ほぼ密着していた体が離れ、私の首が後ろに動く
    アズの右肩に私の左手が到達すると同時に
    テルプシコラーの切っ先が金属の感触をとらえる
    デスペナルティを押しだす右手
    肩を掴み、引き寄せる左手
    ぐわんと動く首。頭
    そのまま人工皮膚を纏ったオリハルコンの固まりがアズの顔に打ち付けられる
    侵入してきたアズの魔力を押し出そうと、頭に集まっていた私の魔力が
    そのまんま叩き付けられたられたアズの顔面
    オデコで感じる固いものが破砕される振動
    マシナリーの体だろうと、自分からおでこを傷けるなんて絶対に嫌だけど
    ナメた事してきた相手にはこうよ!
    顔の下半分をとらえたオデコが離れる
    弾かれるデスペナルティと、肩から首へと移動する左手
    首にかけた指に力を入れた直後、私のすぐ後ろで爆発が起こった

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