第一次偶像戦争 【546】 [東豪寺麗華]
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第一次偶像戦争 【546】 [東豪寺麗華]

2019-11-20 22:55

    クレーター状に陥没した地面の中央で
    【Flight】を使って回転も加えた私の踵落としを受け止める腕で作られたバッテンと
    その下で揺れる丸出しの胸
    出来れば体をひしゃげさせるか上半身削り取りたかったけど、そうは行かないわよね
    ていうか、四条貴音があんなにすんなり終わったのは確実にサチコちゃんの
    Cruel Ultimatum】が異常だっただけだし、私の本当の戦いはむしろこれから
    既に両腕も封じられてる。四条貴音とは別種のヤバさが星井美希にはある
    でも、それでも、負けるわけにはいかない
    【Flight】に流れる魔力が変わる
    威力を殺されはしたけれども、頭まで到達し
    固さと重さと魔力を叩いた感触が残る踵を中心に、ぐわんと私の体が持ち上がる
    ぞりぞりと私のブーツが金色の前髪を轢いていく中、星井美希の魔力が動く
    領域が【白】と【青】に紡がれ始め
    サチコちゃんの【Recoil】で戻った【Oblivion Ring】の魔方陣が割れ、周囲に飛散する
    まぁ、そうよね
    【赤】【白】【緑】
    広がる領域と共に遠くへ散った魔方陣が輝き、そこかしこで私の領域が紡がれ始める
    律子の時は領域全てを魔方陣で埋め尽くして
    カウンター系スペルで狙った魔方陣を打消せない様にしたけれども
    そこまでしなくても遠くに魔方陣があるというだけで
    カウンター系スペルへのけん制になるわね
    魔法陣の段階で叩けないカウンター系スペルなんて、時間稼ぎでしか無い訳だし
    まぁ、それを承知で描いてるんでしょうけど

    さっき周囲に飛び散った【Oblivion Ring】の魔力が跳ね返った様にこちらに戻ってくる
    私の領域の斥力を無視して向かってくる魔力は
    星井美希の頭を踏みつけていた足の周囲に集まり、新たな魔方陣を描く
    馬鹿の一つ覚えに近い動き。ただ、これ程の強力なら話は違ってくる
    一応、ここに来る前に私の右と左を封じていた【Oblivion Ring】は解除してるけど
    Disenchant】系スペルのかかり具合が右と左で違っていたから
    恐らく一発ごとにチューニングを変更して発動させてる
    流石に初見の時よりかはマシでしょうが
    相性の良いスペルを探すところからとなると
    すぐさま解除って訳には、いかないわよね
    だから私も、動かせてもらうわよ

    轟音
    立体魔方陣によって封じられた右足に別の光と音が走る
    星井美希の脳天に突き刺さる【Lightning Bolt
    ダメージはそこまででもないでしょうが、これで終わりじゃないわよ
    静寂は一瞬だけ。目を射貫くような強い光と鼓膜を直接揺さぶる音が再び落ちてくる
    矢継ぎ早に放たれる雷が視覚と聴覚を乱す
    それに隠れるような形で後ろへ一歩ほど動いた私の両手と両足に
    Disenchant】系のスペルが集まってくる
    残ってるのは左足だけ
    ただまぁ、封印されてるのは手先足先だけだから、やろうと思えば全然動ける
    持っていかれてる魔力がすでに相当な量だから、これ以上封じられるのは問題だけど
    サチコちゃんから返却された魔方陣を使う辺り
    もう能力の方でキープしてる【Oblivion Ring】は無いと見てよさそう
    わざわざ一度完成している魔方陣を砕いて能力を乗せて発動させたのは
    直接じゃ私の防御系スペルが邪魔だったって事かしら?
    超遠距離から狙った場所に
    強力なエンチャントを発現させる能力ってだけじゃないっぽいわね
    【青】
    星井美希の魔法陣が輝き、解け、頭上からの雷を防ぐように、青い壁が出来る
    それに少し遅れ【白】で描かれた魔法陣も輝いて
    カウンター系スペルで無理矢理打ち消すだけじゃなく
    【赤】系スペルに対するプロテクションも入れてくるか
    効いてたか、鬱陶しかっただけか
    この反応が逆に悩ませるわね。悩まないけど
    星井美希の身長分だけ上に居る体がくるりと回る
    宙返りの様に空中で回った体は
    相も変わらず纏わり付いてくる輝く剣を壊しながら【Flight】で更に加速し
    そのまま星井美希の体に向かって飛びかかる
    回っている途中に立てた右膝が星井美希の腹部に入る
    波打つ肌。ワンテンポ遅れて反応し、揺れる胸
    別に自分のスタイルを嫌ってはいないし、胸が大きい子に対してヘイトも無いけど
    相手があの馬鹿なら確実に突っ込んでるわね。何でアンタ乳首たってんのよって
    まぁ、そんな事はどうでもッ
    お腹に一撃を入れたことで下がってきた頭に入れる肘打ち
    ゴンと弾いた頭の位置を確認しながら、打った肘を振り抜き
    ぐるりと上半身を体を回す
    左足を上に上げながら空中で仰け反る星井美希に一瞬背を向ける形を取る
    【Flight】
    回転速度を上げて、振り下ろす左踵の一撃
    今度こそ星井美希の頭を捕らえる
    そのまますり鉢状の地面に叩きつけられた星井美希の体が歪に跳ねる
    相変わらず胸の揺れはワンテンポ遅れていた。肋骨が突き出て、それどころじゃないけど

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