第一次偶像戦争 【677】 [日高舞]
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第一次偶像戦争 【677】 [日高舞]

2020-08-12 22:11

    雷に打たれる事による肉体側の筋肉と神経の反応を、魔力と魂で無理矢理抑え込む
    血をベースにした細胞との有機的な繋がりを半ば放棄し
    単純な物質と、そこに通わせる魔力というレベルまで単純化する
    これで雷のせいで肉体に引っ張られて
    近接戦がやりにくいみたいなのは大分マシになる

    次の攻撃
    立て続けの雷で私が細かくスタンしていると思っているのなら
    近接で一気に決めてきてもおかしくない
    ていうか、来なさいよ。わざわざ受けてるんだから
    雷には嫌な思い出があるのに、わざわざ受けてあげてるんだから
    さぁ
    早く
    魔力が散る
    直後、私の周囲に魔力の塊が現れる
    さっき感じたものと同じ
    私が砕いた、山のような大岩と同じ
    まだやるか
    まだ続けるか
    あぁそう、それならこっちにも
    わざわざ受けていた雷を退けようとした時、また魔力の急激な広がりを感じて
    おっ?
    迫る大岩と、それとは別に渦を巻き始める魔力
    それで終わらない
    次々と魔力は拡散し、様々な形を取っていく

    止まぬ雷に混ざってくる
    僅かな時間差こそあれ、ほぼ同時に今までの全てのスペルを使ってきた
    一連のスペルが効いてると見た?
    それとも私の対応を確認できたから、これでやっと、次のフェーズに移れるって事?
    二人でやってる訳だし、全部アドリブでの対応は避けたいっていうのは分かるけど
    若いんだから、もうちょっと大胆に行って欲しいわ。
    まぁ、舞ちゃんも今は17歳だけど。何なら実の娘よりも若くなれるけど。
    ていうか、やっぱ、私が強すぎるのが良くないのよね。
    ミスして一撃を貰ったら、そのまま退場しちゃう可能性が高いんだから
    そりゃ向こうは慎重になるわ。
    でも、そんな私を倒すんでしょ?
    そんな私を倒す為に、今戦ってるんでしょ?
    なら、そろそろ私に負ける恐怖みたいなのを教えて欲しいわね。
    負ける瞬間までそれを感じさせないのがベストだけど
    あんまり悠長にやってると、私、飽きちゃって無理矢理終わらせにかかるわよ。
    だから
    体を焼く炎に、吹きつけ体に入り込んでくる風、それらを貫いてくる雷と氷。
    水に覆われた大岩は、もうすぐそこに。
    物理な面で噛み合わない所がある筈なのに、綺麗に纏めてる
    ただ単にさっきまでの呪文を同時展開したのとは違うのね
    じゃあ、これも違ってくるのかしら?
    期待を込めた拳が振るわれる。
    触れた瞬間、岩を覆う水が爆発するけれども、炎や風の勢いは変わらない。
    いや
    これは
    水が散る。岩を覆っていた水の一部が離れ
    炎の中で一緒に暴れ、風に舞い、私の体に、領域に打ち付けてくる水が現れる
    岩に纏わせていた時点でさっきの
    【Jokulhaups】の挙動とは違っていたけれども
    そこから更に動きを変えてきた
    最初からそう設定していた?
    私の攻撃が加わった箇所は、即座に蒸発して切り離されてる訳だけど
    切り離した情報が伝わっているのであれば、私の浸食が間に合っている筈
    となると、トリガーは総量の変化か、それか……
    …………
    口元が歪む。期待が膨らむ。
    これで何も無かったら、本気で怒るわよ。
    そう思いながらも、私は興奮していて、喜々としてまた拳を打ち付けて。
    今度は体ごと水に突入し、奥の岩まで拳を届かせる。
    さぁどうなる?土遁はさっきと何が違う?
    衝撃と共に入り込む私の黒い《Little Goodbye》の炎
    割れる
    砕ける
    違う、これは私の《Little Goodbye》の炎の力じゃない
    律君の炎のせいで分かりにくいけど、間違い無く岩は自分で割れた
    だって《Little Goodbye》の黒い炎は、水に押さえ込まれてた
    岩の中に浸透させた?いや、中に隠してたか
    挟み込もうとしてるもう片方も同じだとすると、下手に砕かない方がよさそうね

    風に混ざる新たな感触
    肉体側の感覚が死んでも分かる、今までと違う熱の形
    溶岩だ、溶岩が混ざってる
    砕けた岩が、魔力をそのままに、溶けて襲っ
    直感
    反射的に全身に回す《Little Goodbye》の炎を強くする
    【Jokulhaups】の影響でボロボロの領域にも、強く魔力を流す
    溶かされながらも、感じる存在
    【白】とそして【緑】の魔力
    後ろ、間に合う?
    耐えて《Little Goodbye》の方で処理も出来る
    けど
    やる!
    何度目かの振り向きざまの拳
    スペルを打ち抜き
    殴って
    ッ!
    後ろ
    そこに現れる魔力
    まぁ、そうよね
    今日、この戦闘は、最後までだまし合いの連続
    だからまぁ、対策はしてたわよ
    黒い炎
    膨れて、弾け、後ろの存在を焼く
    これも陽
    いや
    違う
    【白】と【緑】の防御系スペルに到達する前
    《Little Goodbye》の炎がおかしかった
    一番端、確かに感じていた境界が、引きちぎられた
    今までに無い反応が、本当に今まで体感したことが無い感触があった
    きたきたきたきた!
    サイネリアちゃん!いらっしゃい!
    さぁ殺し合いを
    【青】
    【白】
    異物の侵入
    切り裂かれる炎
    切っ先
    私の首へ走る

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