第一次偶像戦争 【756】 [水瀬伊織]
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第一次偶像戦争 【756】 [水瀬伊織]

2021-01-20 22:22

    ユカとタケルが、ともみと接触するする寸前
    私は引きっぱなしだったガトリングガンのトリガーを離し
    抱えていた両手からも力を抜く
    私の手から落ちたガトリングガンは、ほんの少しだけ重力に身を任せると
    そのままタロースの真っ平らな天辺に浮かぶ
    ドラゴンモーのガトリングガンモード、いい感じね
    銃弾そのものに最初からある魔力の他に、トリガーを握る私の方でも
    必要に応じて魔力を流してダメージをブーストが出来るっていうのはやっぱり強いわ
    今までの研究は魔法弾の方に大分寄せちゃってたけど
    こっち方面の研究もすすめておきましょ
    まだ魔法弾へのブーストは出来る様になるまで時間がかかりそうだし
     (すみません。使わせてもらいます。)
    ホノカの声
     (今は立て直す方に集中しなさい!)
    私は腰に差していたテルプシコラーを握り、タロースの天辺から飛ぶ
    下に見えるスリヴァー達と、その向こう
    ユカとタケルの攻撃を捌くともみの姿
    回避重視で二人共慎重に立ち回っているとはいえ
    同時攻撃の大半を捌いて、無理な時もダメージを最小にするとか
    相当近接戦のスキルが上がってるわね
    さっきの私の銃弾も、不意打ちだけじゃ避けられてた可能性が高そう
    ちゃんと銃弾がともみに当たるタイミングと
    出現ポイントを調整する手間を加えておいて正解だったわね
    さてと、それじゃあ
     (伊織ちゃん!ミクはこのまま突っ込んでいいんだよね!)
    声。ミクの
    アンタ、ホントに色々とタイミング悪いわね
    ともみとの戦闘中にいきなりってなるよかマシだし
    タロースの説明を全くしてなかったから、私に聞くしかないのは分かるけど
    まぁ、未だにいぬ美の所に所属してるミクをこうやって利用してるんだから
    これぐらいは許してあげるわ
     (アンタを攻撃する様にはしてないから安心なさい
      で、シュウコはどうするの?攻撃を解除した方がいい?)
     (伊織ちゃんはミクが戦場に入ったらどこに居るかとか
      何をしてるかみたいなの全部分かるんだよね!
      シュウコちゃんに斬りかかったタイミングで解除おねがい!)
     (分かった。それじゃ、がんばんなさい。)
     (勝ってくるにゃ!)
    勝ってくる
    ……勝てるかな?
    シュウコとケイも、タロースのスペルで攻撃されてるのに、未だに呪歌は止まってない
    ミクの件もあるから、二人への攻撃は他よりも緩いとはいえ
    有効打どころか、今の所ノーダメージなのよね。二人共
    対処が上手いというのもあるけれど、二人に近い所だと、魔力の乱れが酷くて
    ある程度距離を置かないと魔法陣を描けていないというのが大きい
    呪歌のバフ部分が消えて、こちらへの干渉に集中した上で
    ランダムパターンを入れてきてるから、タロースの方での調整もやりにくくしてる
    歌を切り替えもせずに、よくやるわ
    敵に回している今は厄介だけど、データとしてみると大変有意義だし
    ちゃんと回収してタロースでの呪歌の運用も視野に入れましょ
    呪歌の強さは、魂持つ者が感情と感覚を乗せて発しているからっていうのが通説
    でも、生き物に出来て、機械に出来ないなんて事は無いのよ
    タロースの領域の外。強い魔力が生まれる
    来たわね、ミク
    それじゃあ私も
    二カ所でほぼ同時に起こる加速
    私はともみの元へ、ミクは戦場に響く歌声の大本へ、それぞれ突っ込んでいって
    目指す場所
    ともみと、ともみを囲うユカとタケル
    ともみは変わらず、でも、ユカとタケルの動きが鈍る
    直後、私の体に強い抵抗がかかる
    空気を弾くシールドが破られ、強い風とそこにある魔力が私の行く手を遮る
    風の中にある魔力
    今も見えない、でも、確かに力を持ってる。力を感じる
    こん
    の!
    無理矢理の加速
    でも、ともみはもうとっくに距離を取っていた
     「アンタ達平気?」
    ともみを押さえてくれていた二人
    見たところダメージは無い様ね。タロースの方からもバフなり色々かかってたし
     「大丈夫です!」
     「ならよかったわ。
      これから何をするにせよ、一度他の子達と合流しときなさい。」
    私の言葉に、二人はちらりと距離を置いたともみの方を見た
     「……分かった。こっから先は任せる。」
     「またリベンジする機会はあるわよ。
      その時までとっときなさい。」
    私も未だに律子への悔しさを抱えてる
     「……ご武運を。」
     「ありがと。」
    残像の様に魔力の軌跡を残しながら、二人は私の傍から離れて
    さてと
    私の周囲に満ちる【青】
    アルゴスによる捕捉もあるし、最初はこっちでいいわね
    左手に魔力が集う
    ホント、ドレスだと得物をキープする場所に困るわ
    横に浮かべるっていうのも味気ないし
    内臓した腕にするっていうのも、違うのよね
    私の場合、銃は時と場合で必要な弾や形状を選んでるから
    やりたい戦い方がハッキリしてない時は、どうしても後出し気味になる
    使う使わないは別にして、護身用ぐらいの感覚の
    ピンクベースで色々デコった短銃でもつくっておこうかな
    前々から考えてはいたけど、護身出来るレベルを求めるのなら
    一から設計して、育てないといけないし
    使うか分からないものに割く労力じゃ無いのよね。別に接近戦を嫌ってる訳でも無し
    とりあえず、これからともみとやり合ってみて
    あった方が良かったみたいなシチュエーションがみられたのなら考えましょ
    ……それじゃ、始めましょうか

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