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第一次偶像戦争 【775】 [日高舞]
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第一次偶像戦争 【775】 [日高舞]

2021-02-28 20:28

    全身に行き渡るアルコールの熱。
    こんなにお酒から離れたの初めてだから、心だけじゃなく体の方も
    実際のアルコール以上に熱を帯びちゃってる。
    お酒を断つとこういう事が起こるのね。
    新しい感覚で興味深いけど、盗んだことは許さないわよ。小鳥に、北斗くん。
    ……あと、それと……
     「話飛ぶというか、ちょっと中断する事になりそうだけど大丈夫?」
     「おっ、何かあったんですか?」
    向かいでガラスを傾けるシューコちゃんは、もうかなり飲んでるいる筈なのに
    少し頬に紅が差したぐらいで。
     「お客さん。昨日もそうだったけど、今日も今までに無い動きが有る様ね。」
    むしろギリギリになって、やっと動き出したって感じだけど。
     「っと、戦闘です?
      あたしは無実ですよ。」
     「大丈夫大丈夫、何かやってたとしても私は罪に問わないから。
      それに、戦闘って訳でも無さそうなのよね。」
    だってこの魔力は。
     「じゃあ、お開きですか~。次は今晩でも?」
     「いや、このままでいいわ。むしろシューコちゃんも会ってあげて。
      まぁ、最初は私が出るけど。」
     「ほほ~、って事は、あたしみたいにはぐれ眷属組です。」
     「当たり。それ以上は想像してて。」
    もう大分限られてるでしょうけどね。
    ……それにしても、私の所へ来るか……。
    ……入りたいじゃなくて、戦いに来たのかもしれないわね。
    まぁ、魔力も隠していないし、速度的にも今の所急襲って感じじゃ無い。
    それも含めて罠だとしても、それはそれでよし。
     「そんじゃ、ちょっと席外すわ。まだ時間かかると思うけど
      一応うちの子達に話しとかないとね。」
     「あっ、やっぱ土地にリンクしてるプレインズウォーカーが
      一番最初に気づくんですね。
      あたし来た時どう思いました?」
     「ん~、シューコちゃんの場合、仇討ちって感じでも無いし
      うちの所へ来る交渉か、他の所からの尖兵か楽しみにしてた感じね。
      あと、私が知らない所でシューコちゃんにも色々思う所があって
      やっぱ仇討ちみたいな線も想像してニヤニヤしてた。」
    何やかんや、自分の主の事気に入ってるだろうしね。
     「こんな戦争で仇討ちとかあたしの趣味じゃ無いですよ。」
    こんな戦争を起こした本人の前で言う『こんな戦争』
    でも、それが本当。マジで『こんな戦争』なのよ。私にとっては。
    他の子もそうあるべきとは思わないけど。
    そして、そんな『こんな戦争』に割とマジになってる私が居るのも、ホントだけど。
     「ガチの殺し合いだったら?」
     「ん~……割とアリですね。自分の死に場所としては。」
    ほほう。
     「そういった判断はケイさんへも出来そう?」
    アズ君が居るなら、って考えるのは早計ね。
    複数人に恋愛感情や愛情を持てる子も居るし、私らはもう社会や本能からも離れてる。
     「今の所は無いですね。兆しの方も。
      ケイさんをいい人だとは思いますが、恋愛となるとまた別ですし
      もっとも、先は分かんないですけど。」
    可能性は残すか。まぁ、シューコちゃんは絶対とか言わないタイプだし
    そこまで深い意味も無さそう。
     「そっかそっか。
      んじゃ、私は行くわ。暇だろうし、誰か寄越すけど、誰か希望ある?」
     「あー、そんじゃ、アメヒコさんで。」
     「モモカじゃないんだ。」
    食いつきそうなのはそっちだと思ってた。
     「モモカちゃんイジりたいけど、ピリピリしてるだろうし
      今もそーとーストレス抱えてそうだから、また後日にしときます。
      昨日までアリスちゃんと一緒に居ましたしね。」
    なるほど。確かに絵理ちゃんの所の男共は堅物だわ。
     「分かった。んじゃアメヒコ寄越すわ。
      そういや、ミノリが退場してるのは知ってるよね?」
    ヒナちゃんが絵理ちゃん側に居たはず。
     「えぇ、ナナミちゃんと相打ちでしたっけ?」
     「そそ。モモカのトラウマ……って程でも無いか
      まぁ、心労がまた一つ増えた感じね。」
     「それ楽しそうに言います?」
     「どう成長するか、楽しみじゃ無い?
      ある程度歪んだ方が、絶対いい女になるし。」
     「そこは理解出来ますね。」
    説得力あるわ。私ら。
     「んじゃ、今度こそ。アメヒコすぐ来ると思うから。」
     「はいはーい。ほんじゃ待ってます。」
    部屋の中に手を振りながら扉を閉める。
    さてと、何の用かしら?仇討ちだとしたらちょっと期間が空いてるのが気になるわね。
     「おーい、誰か居るー?」
    廊下を歩きながら出す声。当然誰か居るし、言わなくても
    もうちょっと先の丁字路で、私の後にスッとついてくるだろう。
     「はい。ただ今。」
    予想通り、丁字路の分かれ道からモモカが出てくる。
     「フウカちゃんが来るけど、最初から私が出るわ。
      あと、アメヒコにシューコちゃんのお相手してあげるよう頼んで。」

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