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第一次偶像戦争 【825】 [水瀬伊織]
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第一次偶像戦争 【825】 [水瀬伊織]

2021-06-08 22:44

     (は?)
    何が起こってるかは分かっても、どうしてそれが起こったかが、あまりにも不明瞭で
    動くべきかどうか、迷い続けた私に来る連絡。その内容。
     (……アンタ精神に侵入されてない?)
    やらないとは思う、という事は、絶対にやらない訳じゃない。
    この戦争も終わりが近い。そんな状況で、日高舞から見たら私は
    未だに隠れ続ける、面倒なチキンに映ってるかもしれない。
    そんな私を引き摺り出せる、数少ない糸を持っている者が麗華。
    色々と天秤にかけた結果、意思を誘導して操るに近い様な動きをしてでもというのは
    必ず考慮に入れないといけないレベルで、存在している選択肢。
     (そうかもしれないわね。
      まぁ、気が向いたらでいいわ。)
    引いた?ここで?
     (いや、アンタ達何があったのよ。)
    アンタが日高舞を殴って、日高舞が倒れた事は確認してる。
    でも、そのまま何も無かったように城に戻るってどういう事なのよ。
    それも日高舞を連れて。
     (諸事情で、日高舞を殴らなきゃいけなくなったのよ。
      そして殴ったら、血を吐くわ、下から内臓その他が飛び出すわで
      服も汚れたみたいで、お風呂と洗濯を要求されて、今に至るって感じ。
      外で待たせてるし、これ以上は来ないのなら後で報告って形になるわよ。)
    ……
    ……一応、順序は間違えてない。
     (あと、言い忘れてたけど、数日後に本当に殺しに来るらしいから
      今日の所は、こっちから手を出さない限り大丈夫だと思うわ。)
    ……コイツ……
     (……一番最初に言うべき事じゃない?それ。)
    確かにそう。完全な身内なら間違いなく。
    ……でも、もう既に、いつ裏切るかどうかというタイミング。
    麗華と日高舞が揃っている訳だから
    私にとっては纏めて焼く良いタイミング……というのを牽制する意図は……。
    ……一応、麗華も、今日ここで日高舞と戦う気が無いのであれば
    私が攻撃した場合、一時的な共闘という流れになるかもしれないけれども
    二人を相手、それも無傷で麗華の土地の上に居るのに、私が攻撃するとは思わないでしょ。
    やるメリットも薄いし……。
     (具体的にいつかは決めてないみたいだし
      それ以前に、今すぐに日高舞と殺し合う事になっても、対処出来る様にしてるでしょ。
      今、私達は戦争してるのよ。)
    ッ……
     (それにしたって、時間が確定したからこそ出来る事もあるのよ。
      大体、一緒にお風呂って何?
      サチコの時も思ったけど、アンタ懐柔されやすくなってない?)
    昔のアンタは、昔からの親友の私すら、敵と見てたぐらいだったのに。
     (……そうかもしれないわね。
      個人的にはサチコちゃんの時と、今日の日高舞は、全く別といった感じだけれども。)
    別……
     (そこは、私が聞いていい所なの?)
     (……さぁ。
      ……伊織の場合は……。
      ……どうなるか分からないわ。多分、殴ることは無いでしょうが。)
    は?
     (何でそうなるのよ。)
     (私は別に、日高舞を殴りたくて殴った訳じゃないのよ。
      殴らないといけないと思ったから殴っただけ。
      私自身、こうなるとは思ってなかったわ。本当に。)
    …………
     (アンタ本当に正常よね?)
    かなり無茶苦茶な事言ってるわよ。
    状況が状況なら、戦争の口火に利用されるぐらいの事をしてる訳だし。
     (……自分でも疑わしいわね。
      ただ、後悔もしてないし、間違ってたとも思わないわ。
      さっきの話題で、伊織が聞いていい内容かどうか、私には分からないし
      聞いた伊織を、私がどう思うかも不明って言ったけど
      こっちは言いたくないの色が強いかな。
      多分、恥ずかしい事よ。自惚れみたいなものに映ると思う。
      ……自分では分からないから余計にね。
      自分じゃ理解できない恥って、最悪でしょ。)
    …………
     (で、それを確かめるために私にも来いと?
      アンタが正常かどうかも含めて。)
     (そうね。来てくれたら助かるわ。
      全て正常だとしても、私がした行為が
      良い事なのか、悪い事のかは分からないけれども
      少なくとも、伊織の疑いが晴れるのは大きいし。)
    ……共闘関係を続ける上でも、ここは麗華の言葉を信じるだけじゃなく
    私の方からも麗華が正常か確かめた方がいいわね。
    ……私をおびき出す罠だった時は……
     (……分かった。そっちに行くわ。
      ……罠だと分かった場合、アンタの国は消えるけど、それでもいいわよね?)
     (そうね。その時はそうなるわね。)
    何その反応。
     (なんでアンタそんなに他人事なのよ。)
     (正常だと思ってるから。
      それと、もうここまで来たら、私に出来ることは少ないからかしらね。)
    嘘つき。日高舞を今からでも追い出すとか
    リスクはあるけれども戦闘を回避する方法は色々あるじゃない。
    ……だから罠?そういった手段を取らないから。
    ……そうとも言えるし……
    ……はぁ……
    ……とりあえず行きましょ。罠なら罠でいい、その時は容赦しない。これで十分。
    ……いや、十分じゃないけど。私だって、もう少しリスクを回避する方法はある。
    …………
    ……まぁ、行きましょ。もう、それでいいわ。

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