• 【ネタバレ有】MCUの敵(ヴィランズ)で誰が1番の脅威?(個人的)脅威査定ランキング

    2017-09-26 08:33
    お久しぶりです。
    今回は私も大好きなシリーズ、
    『マーベル・シネマティック・ユニバース(以下MCU)』について語ろうと思います。



    2008年の『アイアンマン』より始まったMCUも、
    次作『マイティ・ソー/バトルロイヤル』を経て17作目。

    いよいよ以て他人様に勧めづらくなってきましたね!

    その間に数多くのヒーローが誕生してきましたが、
    それと同じ数、いやそれ以上の敵(ヴィラン)も生み出されてきました。
    ざっと各作品のメインヴィランを並べただけでも


    アイアンモンガー『アイアンマン』
    アボミネーション『インクレディブル・ハルク』
    ウィップラッシュ『アイアンマン2』
    デストロイヤー『マイティ・ソー』
    レッド・スカル『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』
    ロキ&チタウリ『アベンジャーズ』
    エクストリミス『アイアンマン3』
    マレキス『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』
    ウィンター・ソルジャー『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』
    ロナン『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
    ウルトロン『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
    イエロージャケット『アントマン』
    ジモ『シビルウォー/キャプテン・アメリカ』
    カエシリウス
    『ドクター・ストレンジ』
    エゴ:『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー/リミックス』
    ヴァルチャー:『スパイダーマン/ホームカミング』



    と、これだけの数のヴィランがヒーロー達を苦しめてきました。
    そしてこう羅列してみると、ひどく個人的な疑問がふつふつとわいてきます。


    「今まで出会った『ヴィラン』の中で・・・・・
    一番『強い』のって・・・・・・どんなヤツだい?」


    「どんな者だろうと人にはそれぞれその個性にあった適材適所がある。
    王には王の……料理人には料理人の……それが生きるという事だ。ヴィランも同様「強い」「弱い」の概念はない」



    全く以てDIO様のお言葉通り、MCUのヴィランは強くなかったとしても
    あらゆる方法でヒーロー達を脅威に晒してきました。
    そこらへんを踏まえて、単純な「強さ」ではなく「脅威度」を踏まえて、
    「私にはMCUヴィランがこの順番でおっかなく見えるよ~」
    というひどく個人的なランキングを作ってみました!共感していただけるかな?
    では、下位から発表していこうと思います。まずは最下位の14位!!





    16位:アイアンモンガー『アイアンマン』


    MCU最初のヴィラン。スターク・インダストリーの乗っ取りを長年画策し、
    トニーが生み出したアーク・リアクターを鹵獲し、アイアンマンMk.1を改造したスーツで戦います。

    ですが戦闘能力そのものも(おそらく)万全なアイアンマンなら及びもしなかったでしょうし、
    アーク・リアクターもトニーがいなければ生産すらできなったと悪役としても二流加減が
    やや目立ちます。唯一の脅威といえば話すときに顔が近いとこかな。

    最初期のヴィランだからというのもあるけど、脅威度で言えば最下位と言わざるを得ません。
    彼の子悪党っぷりそのものは私大好きですけれどもね。





    15位:ヴァルチャー『スパイダーマン/ホームカミング』


    本名エイドリアン・トゥームス。
    『アベンジャーズ』のチタウリ事件時に事後処理を担当していたが失職。
    新世界を生き抜くために地球外物質を鹵獲し闇市に売りさばく武器商人となる。
    職を失った元凶としてトニー・スタークに恨みを持つ。

    ウイングスーツのデザインはカリスマ的なカッコよさを誇るヴァルチャー。
    単純な戦闘力はアイアンモンガーとどっこいぐらいな気もするので順位はここら辺ですが、
    ヴァルチャーの恐るべき点は強さではなく、
    アベンジャーズやS.H.I.E.L.D.が脅威に目を光らせている世界で、何年もバレることなく
    地球外物質を地球のあちこちで鹵獲し続ける事ができたしたたかさにつきます。
    リスクを冒さず、野望も持たず、「生活のための犯罪」だったからこそかもしれません。
    スパイダーマンがいなければ、世界レベルの脅威にばかり目を光らせているヒーロー達が
    この闇市に気づくことはなかったのではないでしょうか。




    第14位:イエロー・ジャケット『アントマン』


    持ち主はダレン・クロス。
    父同然のように想っていたハンク・ピムに反旗を翻し、ピムが開発した縮小粒子「ピム粒子」を元に
    独自に産み出した「クロス粒子」を使った次世代スーツを開発します。

    縮小化は確かに脅威ですが、単騎においては『シビル・ウォー』でのアントマンが
    他ヒーローに縮小化をある程度攻略されてしまっていたのでこの順位に。
    ただ量産が成功し大挙して押し寄せる
    イエロー・ジャケットは本当に脅威だったかもしれないですね。





    13位:ウィップ・ラッシュ『アイアンマン2』


    本名イワン・ヴァンコ。
    アーク・リアクターはもともと、トニーの父・ハワードとイワンの父・アントンが
    共同開発していたものだった。
    父の名を葬り栄華をわが物としたスターク家に恨みを晴らすべくイワンは牙をむく。

    警備員2人を容易く首吊りにする狂気性と暴力性をはらんでおきながら、
    ゼロからリアクターを模造し、数十体のドローンを改造操作する高い頭脳も持ち合わせています。
    何より、MCU初期の世界においてアイアンマンの普遍性に一石を投じた点は評価高いです。
    個人的にとても大好きなヴィランです。







    12位:マレキス『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』



    宇宙誕生時に生まれた最も邪悪なダーク・エルフ。
    宇宙を再び闇に還そうとインフィニティ・ストーンのひとつ「エーテル」を巡って
    アスガルド軍と戦争を起こすなど設定では最強クラスの人物……のハズなのだが、
    何故か劇中ではショボさの方が目立ってましたので個人的に印象は良くないですね。
    なにせ一度は主人公の母ちゃんに殺されかけるぐらいだから。

    ユグドラシルの危機をめぐるラストバトルも何をするかと思えば
    ソーとマレキスとハンマーの追いかけっこでドリフのコントが始まったのかと。
    この頃から『マイティ・ソー』にギャグ映画の兆しがあったのでは……

    どちらかといえば部下のカース(画像左)に圧倒的な脅威を感じていました。
    カースが頑張らなければエーテルすら手に入らずに倒されていた点を考えるとランクは低めです。
    正直設定が強くなければもっと順位下げてたと思います。





    第11位:エクストリミス
    『アイアンマン3』


    人間の脳の未使用領域をウイルスによって拡大させる「エクストリミス」。
    その計画のリーダーは同時に、テロ組織「テン・リングス」の黒幕でもある。


    超速再生、超人的な身体能力、体温を3000℃まで上昇させる発熱能力と、
    アースキン博士が開発した超人血清も真っ青な力を有しています。しかもそれが量産可能。
    エクストリミスの力を完全に引き出しウイルスに適応できた人間は、その熱とパワーを以て
    アイアンマンのアーマーを溶かしたバターのように引きちぎっていきます。脅威ですね。
    ただ安定性が非常に欠けるウイルスなので自爆の危険性を大幅にはらんでいます。
    逆に安定化に成功すると、ドラマ『エージェント・オブ・シールド』に登場する
    ムカデ兵士並みの性能に落ち着いてしまうので、脅威査定としてはこの辺かなと。

    (ムカデ兵士とはエクストリミス計画をブラッシュアップした超人兵士計画。
     血清の安定性については完成を経たが、結果発熱能力と再生能力が
    オミットされていた






    第10位:アボミネーション『インクレディブル・ハルク』


    ブルース・バナーを追う任務でハルクに遭遇したその兵士は、
    その強さに魅入られ自らも超人血清を注入し「怪物(アボミネーション)」になっていく。

    他の血清も複合して入れた為、兵器として安定性が低いのが欠点か。
    損害もニューヨークのハーレム一画に収まってしまったのもこの順位の理由でもありますね。
    ですが、アボミネーションの何よりの脅威は
    ハルクと真正面からぶつかってもものともしない戦闘能力!
    現在S.H.I.E.L.D.施設内に監禁中らしいのですが、出番はあるのか……?
    余談ですが、強化途上の生身のアボミネーションVSハルクがかなり好きです。
    ああいう「ちょこっと超人」が大物を相手に立ち回る戦いがかなりドツボなんですよね。






    第9位:デストロイヤー『マイティ・ソー』


    もともとはアスガルドの宝物庫を守る番人のロボット。
    地球で神の力を失ったソーを葬ろうとロキが送り込んだ。

    コールソンらS.H.I.E.L.D.の前に現れ、ニューメキシコ州の町をあっという間に壊滅させ、
    ウォリアーズ・スリーとシフも全く歯が立たなかった。
    S.H.I.E.L.D.に異世界の脅威を初めて知らしめた存在。
    レーザー砲の効果音が個人的に凄い好みなので大好きなヴィランです。






    第8位:ウィンター・ソルジャー『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』


    左手が義手の暗殺者。卓越した戦闘能力と判断能力で対象を抹殺する。

    皆大好きウィンター・ソルジャー!あまり多くは語りません。
    単純な戦闘能力は並でしょうが、
    手を変え品を変え敵に柔軟に対応しつつ無言でターゲットに迫りくる迫力は他の追随を許しません。
    ハイウェイでの戦闘なんて怖くてチビるかと思いましたもん。
    何より所属している組織が脅威で言えばトップクラスに危険。
    ウィンター・ソルジャーが誕生してから50年に渡り暗殺を繰り返し、
    世界の歴史を陰から操ってきました。







    第7位:ウルトロン『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』


    自立思考AIプログラムのロボット軍団に地球を守らせる「ウルトロン・プログラム」。
    それは以前よりトニーが実現したかったアベンジャーズの終着点……だった筈だが、
    ロキの杖を媒介にAIをプログラムした事でその歯車は大きく狂っていくことになる。

    本編ではオチャメな一面も目立ち、アベンジャーズの面々にタコ殴りにされっぱなしと
    弱い印象もありますが、一方で数々の悪の功績をMCUにもたらしています。
    一は全にして全は一。量産されるロボットのすべてがウルトロン本体。
    それらが世界中で一斉にテロ事件を起こし、世界を滅ぼすジャイアント・インパクトを起こそうと
    地表を持ち上げソコヴィアという国自体を隕石に変えてしまう大事件を起こし、
    戦いの果てに国一つを滅ぼしてしまいました。
    この事件がアベンジャーズの絆と名声に亀裂を走らせた事を鑑みると、脅威査定はかなり高めです。




    第6位:ヘルムート・ジモ『シビルウォー/キャプテン・アメリカ』


    亡国ソコヴィアで、秘密暗殺部隊『エコー・スコーピオン』を指揮する情報員に属していた。
    ウルトロン事件を経て無くなった故郷と家族を想い、ソコヴィア協定を巡る戦いの裏で暗躍を続ける。
    「帝国」を滅ぼすために。

    宇宙人やロボット達が束を成しても敵わなかったアベンジャーズが、
    「ただの兵士」によってこうまで搔き乱されるとは誰が予想したでしょうか。
    実質ジモのお陰で地球は宇宙に対して丸裸になってしまいました。
    戦闘力がまるで皆無なジモですが、裏で暗躍し続けたことによって悲願を成就させ、
    数少ない勝利を収めたヴィランの一人です。





    第5位:ロキ『アベンジャーズ』


    己の出自と兄へのコンプレックスからアスガルドを追われた第二王子は、
    宇宙人種族チタウリと手を組み地球へと侵攻する。兄が愛する地球を蹂躙し、自らが王になる為に。

    みんな大好きロキ様が5位!
    今でこそ「チョロ神」とか「笑いの神」とか言われているけど、
    MCUの人々にとっては神が地球にやってきた事そのものが大事件。
    コズミックキューブを使って降臨しただけでS.H.I.E.L.D.の施設を一つ壊滅させ、
    ドイツの一般人の目玉をほじくり、S.H.I.E.L.D.エージェントの背中を刺し、
    ニューヨークの街をチタウリと共に恐怖のどん底に陥れた。
    ……どちらかというとキューブとチタウリの方が脅威だったなんて事は口が裂けても言えない。

    どちらにせよ、世界中に異世界を認知させたという点では
    MCU歴史の転換点を担ったとも言える超要注意人物、それがロキなのです。






    第4位:カエシリウス『ドクター・ストレンジ』


    カマー・タージで修業を積んだ魔術師の一人。師の教えの矛盾に失望と希望を見出した彼は、
    「時間」の概念を破壊しようと暗黒次元の支配者・ドルマムゥに力を乞う。

    「ミスター・ドクター」とか拘束プレイとか迷セリフ・迷シーンを数多く残したカエシリウス。
    ですが彼はアベンジャーズが認識していなかった神秘的脅威に目を付けた現状唯一のヴィランで、
    一度は世界を破滅寸前にまで追い込む事に成功しています。
    ストレンジの機転がなければ地球はどうなっていたか……
    そう考えると、恐るべき敵だと言う他ありません。
    それに、ドルマムゥの力を借りた空間湾曲の力。これが脅威です。
    この術は捻じ曲げた物体以外の存在は、物理法則に従って真っ逆さまに落下していきます。
    そしてこれが現実空間でも可能だというのはサンクタムの戦いで証明されています
    もしもミラー次元内ではなく、現実世界の次元において
    カエシリウスがニューヨーク全土の空間を捻じ曲げていたとしたら……

    空間に対応できない市民たちはどうなっていたか?大惨事は免れなかったでしょう。








    第3位:ロナン『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』


    銀河の列強帝国・クリーの法を執行するアキューザー(告発人)の最高位に座する狂人。
    敵対していたザンダー星とクリー星の平和締結を阻止する為に宇宙最強の魔人・サノスと契約を結ぶ。

    第3位はロナン!
    強さはガーディアンズの面々が結局は正攻法では全く歯が立たなかった程圧倒的であり、
    映画史上最大の死亡者数を叩き出したニュースも記憶に新しい所から脅威度もピカイチ!
    強さ・脅威度と共に申し分ない実績です!


    そんな彼が顔を見ただけで竦み上がるサノス……一体どんなヴィランなんだ……。





    第2位:レッド・スカル『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』


    その正体はナチスの将校であり秘密組織ヒドラの長ヨハン・シュミット。
    人々がオカルトとしか疑っていなかった主神オーディンの遺物コズミック・キューブの力を以て、
    ナチスすら踏み台にし、ヒドラの名を轟かせるため世界中に宣戦布告する。

    我らがヒドラの始祖たる存在・レッド・スカル閣下ですが、ここで2位に陥落してしまいました。
    ですが1940年代にしてコズミック・キューブの完全なエネルギーコントロールに成功するという
    現代のS.H.I.E.L.D.ですら成し得ていない偉業に始まり、
    そこから数々のオーバーテクノロジー兵器を開発し、世界を震撼させた点は未だ以て脅威に他なりません。
    そして何より恐ろしいのは彼が結成した組織ヒドラの思想!

    「頭を切っても次は2つ生えてくる」

    この思想の着床により、レッド・スカルき後もヒドラは彼の遺志を継ぎ生き続け、
    世界中の組織・政治に根を張り、陰で操り、
    半世紀以上にもわたり世界を蝕み続けました。
    現状のMCUの地球における最大の脅威とも言える組織、それがヒドラなのです。
    ハイル・ヒドラ!
    ハイル・ヒドラ!
    ハイル・ヒドラ!







    第1位:エゴ『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー/リミックス』


    限りなく神に近い存在「天人(セレスティアル)」の一人。
    地球の月クラスの大きさの惑星そのものがエゴという一個の生命体という規格外の存在。
    分子を自在に操る力を持ち、人間を象った分身体を使って他の生命体とコミュニケーションをとる。
    数百万年に渡る心の孤独を埋めるために彼がとった計画は、銀河全域を滅ぼしかねないものだった。

    栄えある1位を取得したのはスターロードの父親・エゴ!分子操作能力を使い
    宇宙服なしに真空の宇宙で活動し
    一国の艦隊を一撃で壊滅させ
    何度分身体を倒されても復活し
    銀河全てを「自分」に変えるという「拡張計画」を単独で実行する。


    これらの脅威的な力を「無限の石(インフィニティ・ストーン)」無しで実現するという
    オーバースペックぶりもさることながら、何より恐ろしいのはその力を以て決行した
    「拡張計画」に善意も悪意も無い点でしょう。
    その行動すべてが「自分の為」。愛も大事だが最終的には自分。
    自分の為なら最愛の人も手にかける。
    自分の為に銀河も滅ぼす。

    「自分が悪だと気付いていない、最もドス黒い悪」とは彼の事でしょう!






    以上となります。いかがでしたでしょうか、
    「MCUの敵(ヴィランズ)で誰が1番の脅威?(個人的)脅威査定ランキング」
    長々とここまで読んでいただきありがとうございます。
    皆さんの1番のヴィランは何位でしたでしょうか?
    今後もMCU作品が更新される度に番付を考えてみたいと思います!
    この先もヒーローに負けず劣らずな魅力的なヴィランが登場してくれることを願ってやみません。
    ではまた。











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  • 【映画】スパイダーマン・ホームカミング感想【ネタバレ有】

    2017-08-11 10:00
    こんにちは。
    本日より日本で公開となった『スパイダーマン・ホームカミング』
    試写会にて観て参りました。
    ソニー制作で独立したシリーズだった前シリーズと違い、今作はマーベル・スタジオも関わっており、
    アベンジャーズなどが登場する
    マーベル・シネマティック・ユニバース(以下MCU)という世界のお話になります。


    ブログのプロフィール画像で察していただけるかもしれませんが、
    俺は自分でもコスチュームを買って着てしまうほどスパイダーマンが大好きでして。
    中でも、本作の前身に当たる『アメイジング・スパイダーマン(以下アメスパ)』のシリーズに
    心底惚れ込んでいる畑の人間なのです。先日、ブログの記事にも起こしましたが。←リンク先参照

    ですので、正直心配でした。
    俺がこれほど愛している『アメスパ』を超えたスパイダーマン映画が作れるのか!?
    個人的な高いハードルを自身で勝手に掲げたまま鑑賞し、勝手にがっかりしてしまわないのか!?と。





    それは杞憂でした。
    『スパイダーマン・ホームカミング』は
    前シリーズ2作と比べる対象には決してなり得ない映画でした。







    というのも、前シリーズでは全く見る事の出来なかった、
    新しいスパイダーマン像を私に見せてくれたのです!








    ※以下、完全なネタバレ有の記事となっております。くれぐれも鑑賞前に読まないでください!









    先ず驚いたのが映画冒頭で描かれるのが
    主人公ピーター・パーカーが如何にしてクモの能力を得たかといった成り立ちではなく、
    今作の敵(ヴィラン)・ヴァルチャー(エイドリアン・トゥームス)
    如何にしてヴィランとなったか、
    という成り立ちを描いていた点です!


    『アベンジャーズ』で繰り広げられた対チタウリ(宇宙人)戦の後、
    トゥームスの会社が戦闘後の瓦礫処理をしている所から映画が始まります。
    突然現れた「ダメージ・コントロール局」がそれに介入し、トゥームスは仕事を奪われる。
    家族を養っていかなければいけないトゥームスが選んだ道は、
    ヒーローが活躍した後の戦闘の残骸から戦争技術を鹵獲・改造して売りさばく武器商人となる
    いばらの道だった……。


    このダメージ・コントロール局というのは、ヒーロー活躍後の瓦礫などの後処理を任されている会社。
    一時はこの会社の視点からヒーローの活躍を描いたらどういう風に見えるのか?
    というMCUにおけるスピンオフドラマの企画が立ち上がりとん挫していましたが、
    こういう形で世に出るとは……と鑑賞時は個人的に勝手に驚いていました(笑)
    ともあれこういった背景を描いたことで、
    ヴァルチャーを魅力的なヴィランとして描くことに成功しています。
    そしてその魅力が物語の後半でじわじわと活きていくのです……。


    このような重いドラマは基本的にすべてトゥームスが背負っており、
    当の主人公ピーター・パーカーはというと、
    アイアンマン(トニー・スターク)から貰った高性能スーツで大はしゃぎ!
    スタークに「次の任務はいつ!?いつアベンジャーズに入れるの?」と、
    目を輝かせて聞いてくる具合で。
    ヒーロー稼業をスターのように、戦いをまるでビッグイベントのように捉えています。
    ヒーロー達の熾烈な戦いの後に、トゥームスのような犠牲者が生まれている事実もつゆ知らず……。
    ちなみにどうしてクモの能力に目覚めたのか?の質問は「クモに噛まれた」で片付けられました。そんなもんでいいの!?





    そんな認識の甘さを看破しているのかスタークはスパイダーマンのアベンジャーズ入りを認めず、
    「君は親愛なる隣人でいろ」とたしなめます。

    でもその言葉は逆効果に働き、スタークに認められたい承認欲求を存分に発揮させたピーターは
    偶然にも目撃した鹵獲兵器取引の元締めである鳥の怪人・ヴァルチャーを単身追う事に……。

    つまりは『スパイダーマン』の映画に『アイアンマン』が関わってくるという、
    これこそ「今までのスパイダーマンシリーズにない新しい構図」なわけですが、
    この点のバランスも個人的に非常によかったです。
    『アイアンマン』の要素がいい具合に出しゃばらず、ちゃんと『スパイダーマン』していました。
    その反面、スーツに頼り切ったピーターに叱責するスタークの姿は、かつてスーツ依存だった自分を
    重ねた上での事なのだなと、シリーズの重みもしっかりと感じ取ることができます。
    この映画がMCU初見鑑賞だった方で興味が沸いた方は是非『アイアンマン』の鑑賞もお勧めします。

    他にも「今までのシリーズになかった新しい点」といえば、

    スパイダーマンが摩天楼を駆け抜ける
    ウェブスイングのシーンが廃止された事!!!!


    いやあ、これには驚きました。

    『スパイダーマン』の最大の特徴といえばこれ!とも言えるぐらい代名詞の演出。
    サム・ライミ版もマーク・ウェブ版も当然ウェブスイングのシーンは取り入れていましたが、
    生憎と今作『ホームカミング』の戦場
    ワシントンD.C.の記念塔、
    海上のフェリー、
    飛行機の上、
    ニューヨークでも郊外の平地
    と、
    悉くスイングに制限がかけられる場所ばかり!!
    従来のようなのびのびと飛び回るスイングをしている姿はほぼほぼ見かけませんでした。



    私ね、これ英断だったと思うんですよ。



    あの一連のウェブスイングのシーンは、ライミ版が作られた当時はまだCG黎明期だったからこそ
    真新しい演出として輝いていた、と私は思っています。
    そしてそれを正統進化したバージョンはアメスパで描いてしまった。
    では次は?どう頑張っても今やるにはやや古臭い演出。
    そのくせ、フルCGで作るためか異常に予算と時間を食う。
    アメスパの時もスイングのシーンの予算を圧迫されていましたからね。
    そこまでして今の時代にわざわざ摩天楼のスイングを見せるメリットは少ないんです。
    じゃあスイングを見せる時間の代わりにもっと別の要素をどんどん見せて行った方がいい。
    ひょっとしたら、ジョン・ワッツ監督によるそういった采配があったのやもしれませんね。
    重ね重ね言いますが、英断でした!!




    更に「新しい点」といえば、今回のスパイダーマンのスーツはスターク社製高性能スーツだという事。
    従来の「ピーター・パーカーによりハンドメイド製」ではない点ですね。

    ウェブの撃ち方も500パターン以上、高機能ナビAIがついて、
    スパイダーマン一人しか画面に映らないシーンもそのお陰で全く退屈しません!
    スーツの強化戦闘モードの即死レベル設定時のレンズの光と形は、ベイマックスが元ネタでしたよね?
    ソニーピクチャーズの映画なのにスターウォーズ・ネタやディズニーネタが転がり込んでくるのが
    もう面白くて面白くて!
    ダメージ・コントロール社の倉庫に閉じ込められた時のギャグや、
    ピーターの親友ネッドの役割・立ち回りなどにいちいちディズニーっぽさを感じていました(笑)。





    やがてピーターはヴァルチャーの正体にたどり着くのですが、その時の演出が見事!!
    ピーターがノックした扉を中から開いたその男がトゥームスだったわけですが、
    その視線誘導・カメラワークが本当に見事で、観客も

    「えっ?ヴァルチャー?待ち伏せ?ではない?えっ?まさか、えっ?」

    とピーターと同じ感情を共有できる見事な演出となっています。何度でも言いますが見事です!
    その時に話すトゥームスの悪事に対する言い分が、我々大人は危うく納得しかけてしまう程の説得力。
    大人は誰でも生き抜くためなら、多少汚い事も目をつぶって生きている。
    MCUという世界の成り立ちの中、ヒーローの活躍の陰の犠牲者が頑張ってもがいて
    家族を守って生きている。それがトゥームスという人間なのです。


    トゥームスの悪事の背景にある全てを知り、困惑の極みに達するピーター。
    でも、彼は「それでも悪い事は悪い」と断じます。

    そう、今回のピーター・パーカーは、「正しいと思った事」に対して
    とにかく迷わない。諦めない。



    スタークに認められたい為に。

    恋する人に振り向いてほしい為に。

    街の人たちの親愛の隣人である為に。


    迷わず正しい道を突き進みます。真っ直ぐすぎるほどに!






    とりわけ1番私の琴線に触れたのは、
    そんなピーターが倉庫の中で生き埋めになったシーンでした。

    前2シリーズ共通で言えるのは、スパイダーマンの窮地には必ず街の人々が立ち上がり、
    いつも助けてもらっているスパイダーマンを逆に助けるシーンがありました。
    『スパイダーマン2』の電車の市民しかり、『アメスパ』のステイシー親子しかり……
    街を救うヒーロー・スパイダーマンはその実、常に街に助けられてきたのです。

    今作のピーターにも窮地は訪れます。
    びくともしない瓦礫に埋もれたピーターは「助けて!」と誰かに救いを求めます。

    でも今作ではそんな時に誰も助けてくれません。

    NYの郊外の夜、誰もいない倉庫に独りっきりで生き埋めになっています。
    恐怖と悲しみで子供のように泣きじゃくるピーターですが、直後に自分のマスクを見て思い出します。



    「自分はスパイダーマンだ」と。


    先程までうんともすんとも言わなかった瓦礫に目いっぱいの力をかけ、自らに檄を飛ばすピーター。
    「頑張れスパイダーマン!立てスパイダーマン!!」

    ヒーローに憧れていた「少年」が「ヒーロー」に成長した瞬間です。
    誰も助けてくれないのなら自分で自分を助ける!窮地を脱する手段に「成長」を用いる。
    これこそ「従来のシリーズとの最大の違い」と言えましょう!!!!
    このシーンは私もスパイダーマンに応援の声を大にして届けたくなるぐらいジンときました。
    ヒーローショーを見ているような感覚というのか。




    ヴァルチャーを退治した後、
    「ヒーローの活躍の後の犠牲者」をピーターは身を以て思い知ることになります。
    「正しい事」の代償に訪れる悲劇。


    そこで少しだけ迷ったとしても、それすらも成長の糧にして、
    次の瞬間には迷いを捨て真っ直ぐ最後まで駆け抜けて行く!
    ピーター・パーカーの清々しさ余りあるその姿に胸をうたれました!

    何度も言いますが、従来のスパイダーマンとは全く違う!「新しさ」「フレッシュ感」と言いますか。
    爽快感・爽やかさが全編を駆け抜ける新機軸の『スパイダーマン』映画、
    それが『スパイダーマン・ホームカミング』です!








    p.s.最後の最後にペッパー出すのズルすぎでしょう!?!?
    あれで実質この映画はアイアンマン4を兼ねていると言っても過言ではない……!
    不仲な時期を乗り越えてのスタークとペッパーの結婚に思わぬ涙を流しました!


  • 【映画】パワーレンジャー感想【ネタバレ】

    2017-07-15 19:3729


    こんにちは。
    見てまいりました、『パワーレンジャー』。


    日本が生み出した戦隊ヒーローモノをハリウッドがリブート!
    製作費を潤沢に120億かけたド派手なヒーロー映画となって日本に逆輸入公開!!!




    ……なのですが、申し訳ありません。
    俺はこの映画にノる事が出来ませんでした。



    というのも、俺は戦隊や仮面ライダーらマスク系のヒーロー観る際に注視しているのが
    スーツアクト」に他ならないからです。
    全身を着ぐるみやスーツで覆われた彼らが数多くの制約の中で、
    手足や首のわずかな傾きを使って(時には身体を動かさずオーラのみで)
    マスク越しから感情が迸るようなパフォーマンスをする。
    その技術に常々感動してヒーローものを見ている勢の人間なのです。
    それを踏まえたうえでの感想を記させて頂きます。

    以下ネタバレ感想。







    この映画は通常の戦隊ヒーローモノと違って、
    とにかく人間ドラマが綿密に描かれていました。
    おかげで5人の関係性が深まっていく様に感情移入も出来てジンとくるシーンもあったのですが、

    そのせいで上映時間2時間のうちスーツアクターによる
    戦闘シーンが5分もないって
    致命傷すぎるだろ!!!!





    上映時間90分以上掛けた末やっと変身して戦闘員と戦いだしたと思ったら1分ちょっとで
    「ザコが多くてキリがない!」とか言い出して巨大戦へ。いやいやちょっと待てよと。
    5人のキャラ付けをあれだけ綿密にやってきたのだから、
    赤はラグビー青は頭脳黄色は観察眼、黒の向こう見ずさ。ピンクはチアリーダー
    それらを活かしたアクションとかやるなりして各メンバーの見せ場を
    とりあえず作って欲しかった。

    「変身したあとも同じ〇〇なんだな」って観客に信じてもらえるように
    登場人物と同じ動きをスーツアクターが演じる所
    に感動を見出している俺にとっては、
    変身前と変身後のキャラクターの親和性が皆無だった点がとにかくマイナス。
    変身後は90分かけて付けたキャラ付けや動きの特徴も死んでしまい、ただ暴れているだけ。
    ブルーの細かく拍手するクセとかめっちゃ特徴あるんだから変身後もやってよ!

    たった数分の貴重なスーツアクションの直後にはもう巨大戦に移行してしまって、
    どちらかというと巨大戦がメインという印象だった。
    しかもロボに乗ったらメンバー全員顔出しで操縦しだすし。
    じゃあなんでマスクつけたの!?!?





    「おなじみの石切場での戦い」
    「5人並んでのヒーロー着地」
    「クライマックスで主題歌」
    など、
    端々で戦隊リスペクトは見受けられたのだけど、
    個人的に注視していた「スーツアクト」の要素がほぼ皆無だったのでひたすら
    ガッカリしました。

    というかヒーロー映画でスーツアクトで表現できる手腕が無い監督って
    得てしてすぐにマスクオフさせたがるよね。
    (そもそもマスクヒーロー自体がアメリカではウケが悪い、との意見も聞きました。
    だからすぐマスクを脱ぐのだとか)


    パワレンの監督に90分間ウルトラマンだらけの絵面の中 芝居を魅せ切った
    坂本浩一監督の爪の垢を煎じて飲ませてやりたい。





    なお、巨大戦を含んでも戦闘シーンは余りに短い。とにかく少ない。
    おっさんばかりだった当劇場内で唯一お父さんと観に来ていた男の子がいたのだけれど、
    1時間ぐらいしたら劇場から出て行ってしまった。気持ちわかるよ。




    もしこの映画が子供に観てもらうための映画だったのだとしたら、
    適度なタイミングで戦闘シーンを入れるなど退屈させない材料をもっと
    配置させるべきだったけど、
    これは子供が観れるような出来のヒーロー映画では決してなかった。




    では、この映画は誰の為に作られた映画だったのか?





    子供ではなく、「かつて子供だった大人が観る戦隊ヒーロー映画」として作られたのだなー、と。
    だとしたら人間ドラマに上映時間の4分の3をつぎ込むプロットにも頷ける。
    その点で満足している感想もいっぱい聞くので、多分その通りなのだろう。
    俺もジンとくるシーンも数多くあった。


    ただ俺は「スーツアクト」がヒーロー映画を見る上で欠かせない要素だと思って憚らないので、
    そこに関しては0点と言わざるを得ない。

    「変身できるかどうか」が結束の材料として扱われたのがマズかったんじゃないかなあ……
    とりあえず変身はさせといて戦闘シーンは多めに作れたんじゃないかなあ。
    「ゾード達が5人が結束するまで目覚めない」みたいな設定にしてさ…………
    まあ、ハリウッド映画で120億じゃ予算少ない方だから、
    単純に戦闘シーンはあれ以上は作れなかったのかもしれないな。



    追記:
    いいとこも結構あったのでそこも書いておこう!
    最初にジェイソンビリーをハグした時には「あんましベタベタ触んないで」と
    嫌がっていたのに、生き返った後の心からのハグには泣いた。
    というか、総じてブルーレンジャー:ビリー究極癒しキャラだったのですよ。

    先に書いた小さい拍手の仕方もさることながらマスコットロボのアルファ5との
    茶目っ気溢れる関係性とか癒されまくりでした。
    だからこそ、ビリーを失った時の悲しみをメンバー達と同じように
    分かち合う事が出来たのかもしれません。
    あそこで「Stand by me」が流れるのはズルすぎる……。


    そして、そんなビリーが実は自閉症を抱えて生きていたり、
    イエローレンジャー:トリニーがほんのりLBGT要素をにおわせたりしている。
    でもメンバー全員が敗北者(ルーザー)だからこそ、メンバーの誰もその事を責めない。
    戦隊ヒーローのメインメンバーの中でそういった要素を扱うって
    勇気のいる決断だったと思う。それがとても綺麗で素晴らしかった。