【怪談朗読】赤い人【2ちゃんねる】
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【怪談朗読】赤い人【2ちゃんねる】

2017-09-10 17:00

    ※まとめ系より抜粋
     怪談朗読用に、一部改変


    『赤い人』

    それはクリスマスの日に起こった。

    当時所属していたサークルの公演が終わり、
    私を含むサークルのメンバー達は、公演会場近くの居酒屋に集まった。

    始まった時間が遅かったので、打ち上げが終わったのは午前一時を回ったころだった。
    店の外では、私たちと同じように酔っ払った集団がふざけあっていた。

    その中でひと際はしゃいでいたのは、道路の真中で絡み合う、二人の男だった。
    全身真っ赤な服を来た男が、もう一人の男を何度も何度も引っ張り寄せて、
    体にまとわりついてじゃれ合っているように見えた。

    やがて一台の車がやって来た。
    車は道の真中ではしゃぐ男たちに、けたたましくクラクションを鳴らして近づいてくる。

    車はどんどん近づいてくるが、二人は延々とじゃれつづけるだけで、避けようとしない。
    道の脇で様子を見ていた、二人の仲間と思われる人達が騒ぎ始めた。

    大声で叫び危険を知らせているが、
    赤い服を着た男ともう一人の男は、そんなことはお構いなしに絡み続けている。

    車の方も『避けるだろう』という先入観があったのか、当然のように突き進んできた。

    (もう間に合わない!)

    そのとき、道の脇で大声で注意していた男が飛び出し、二人に体当たりした。

    彼らは、一塊になって転がり、辛うじて車を避けた。
    車はそのまま走り去っていった。

    (いやなものを見るところだった・・・)

    そう思って男たちに目を向けると、ふざけていた男が説教されている。
    だが、赤い服の男が見当たらない。

    「何考えてんだ!聞こえなかったのかよ!」

    「いや、聞こえてたんだけど、足がもつれて動かなくて」

    赤い服の男はどこにもいなかった。


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