【怪談朗読】焦げた10円玉【2ちゃんねる】
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

【怪談朗読】焦げた10円玉【2ちゃんねる】

2016-02-14 14:09

    2ちゃんまとめ系より。
    朗読用に、文章一部改変。


    焦げた10円玉

    一昨年まで東京の三鷹にあるアパート住んでいた。
    そこに引っ越してからすぐに、夜中になると俺の部屋の前に誰かが来るようになった。
    そいつは、玄関に備え付けられた郵便受けに、
    バーナーか何かで焼いた様な10円玉を入れていくのだ。

    最初に気が付いた時には、すでに3枚目。
    大して気にしていなかったが、その日の深夜に外から子守歌ような、
    だが、意味のわからない奇妙な歌が聞こえて来た。
    しばらくその歌に耳を傾けていると、郵便受けから4枚目が落ちる音がした。

    それでも気にせずにいたが、
    5枚目の時はおみくじに包まれ、
    6枚目の時には髪の毛4本くらいが縛ってあって、
    そろそろ不気味に感じてきた。

    誰がやっているのか気になり、
    10円玉が入れられるであろう時間に覗き穴を覗いていると、
    急に、下から座敷女みたいな奴が見えたかと思うと、
    ゲラゲラと笑い出し、俺は思わず絶叫してしまった。

    すぐに警察に電話しようと思い、電話の所に行こうとしたら、
    郵便受けに両手の指を突っ込んで引っ張ってくる。
    ますます怖くなりながら受話器を取った瞬間、
    郵便受けの開いた所からまたわけのわからない歌を絶叫された。

    そこで、あまりの煩さに気が付いた隣の部屋の友人から携帯に電話が来た。
    「どうした?」と聞かれ、
    今の状況を話すと、警察を呼んでくれる事になった。

    警察が来るって言う安心感から強気になった俺は、
    「てめぇ、一体何なんだ!消えろ!」
    と怒鳴ってドアを蹴ると、その女は号泣し始めた。
    そして、ドアを傘か何かで何度も殴りつけてくる。
    いい加減にしろと思い、バットを持って出て行くと、
    泣き笑いの顔で、血が出る程、顔や腕をかきむしりながら歯を食い縛って 、

    「またいっしょだねぇ」

    と一言だけ呟いて、逃げていった。
    その後に来た警察には一部始終を説明したが、相手をしてくれなかった。

    次の日、郵便受けを見ると、切られた猫のしっぽが入っていた。
    俺はその場で吐いてしまった。
    10円玉は15枚になったけど、全部捨てた。
    いつの間にか来なくなったが、
    あの薄気味悪い顔思い出すと今でもゾッとする。
    隣の友人も今までそんな事は無かったと言っていたし、
    俺にも覚えが無い。

    あの女は一体何だったんだろうか。


    広告
    コメントを書く
    コメントをするには、
    ログインして下さい。