こんばんは。マンゴーと申します。
まずはこちらのイラストをご覧ください。
ええ、どこかで見覚えのある方もいらっしゃることでしょう。
このイラストは、つい先程まで行われていた「ニコニコ超会議2019」のシンボルマークを決める企画の最終候補のうちの一つです。
ニコニコ超会議公式垢のツイートで最終候補が発表されましたが、タイムラインを上から辿っていた私はまずこのツイートが目に入るわけです。順番ですからね。このツイートを目にした時、「あぁようやく発表か…。とうとう私のは採用されなかったのう。また来年頑張ろう」と諦めの気持ちを持ちつつ来年への決意を明らかにしていました。/
— 【公式】超会議2019@4/27,28 (@chokaigi_PR) 2019年1月29日
みんなで決めよう!#ニコニコ超会議2019 の顔!
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シンボルマーク投票はニコニコアンケートからも投票受付中!https://t.co/2qOp1MRYmO
結果は2/5 18:00~超会議2019 第1回発表会で!
生放送はこちら>https://t.co/SpqUOTrNWa
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— 【公式】超会議2019@4/27,28 (@chokaigi_PR) 2019年1月29日
みんなで決めよう!#ニコニコ超会議2019 の顔!
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超会議2019にふさわしいと思うシンボルマークをA、B、C、Dの中からひとつ選んでツイートしてください。
(1ツイートが1票となります)
結果は2/5 18:00~超会議2019 第1回発表会で!
生放送>https://t.co/SpqUOTrNWahttps://t.co/L5rt0c5aND
そして少し下にスクロールしたら、「あれ、見た事のあるロゴがあるぞ…??!」となったわけです。まさに寝耳に水でした。昼寝で寝ぼけた頭はこのインパクトで完全に叩き起こされました。ありえないと思い込んでいただけ衝撃でしたね。
いよいよこの記事が投稿された丁度その時に投票は〆切ということになりますが、とてもドキドキしていることでしょう。こんなことになるのは一生に一度も無いはずですし、選ばれなくても後悔は無いんですけどね。ただ、選ばれるはずがないと思っていてもその瞬間はとても緊張するものでしょう。現に月曜日深夜の時点から緊張状態が解けないんですもん。こんな状態になるのは人生で初めてでしょうね。
困ったことに、その発表の瞬間は仕事してるから見れないんですがね。悲しいなぁ…(´・ω・`)(昨年だったら確実に発表会に行ってたんだけどなぁ…。)
にしてもそれらと比べちゃうと私のやつはだいぶクオリティが低いですねぇ。運営は何を考えて選んだんだか。
…そんな素人枠なこの作品ですが、それでも大分時間をかけて、様々なことを考えながら作った作品でした。
また、選ばれなかったり、諸事情でボツになったものも一部あるわけで。
この記事では、そんなこのロゴ候補に関する話をしていきます。
学術的な価値は特にないですし、ロゴ制作のコツとか、そういうノウハウ的なものもありません。「Illustrator」めっちゃ使えるよ!くらいにしか語れませんのでそちらの情報をお求めの方は他を当たってください(´・ω・`)
①「テレビちゃんとドッカーン!」
これが最終選考に残ってしまった作品ですね。
一瞬見て、これは一体なにを表しているんだ?と思った人も多いことでしょう。これは一応花火を表しています。一応、花火に見えるように調整はしました。ただ文字を火花にする、というアイディアはすぐ思い浮かんだのですが、文字と文字のバランスを取るのが一番難しかったのです。
なぜ花火なのか?と申しますと、まず超会議というものが「祭り」であるということ、そして、今年で8周年というところから連想しました。8なびということですね。とても安直です。
また、今回の超会議が開催される時期というのが、正しく「平成の終わり」。超会議が終われば、昭和の日、そして火曜日を挟みいよいよ改元です。10連休の始まりでもありますしね。
昭和天皇崩御の際、私はまだ生まれてはいませんでしたが、とても厳粛なムードだったというのは記憶にある方もいらっしゃると思います。
それに比べ今回の改元は、このままいけば悲しいことにはならず、むしろ明るい、めでたいことになることでしょう。きっと最後は大団円…と歌われることもございます。平成のフィナーレに相応しい、夜空に輝く花火…というコンセプトもあります。というかこっちがメインですね。
んで、少し細かい構成などの話。
「CHO」「2019」の2つは、まぁ超会議だから必須条件かなと思って入れました。決してロゴが必ず近くにいるわけでも無いですし、これを一目見るだけでどういうイベントか分かる、という要素も大事だと思ったわけです。んで、大体のロゴが「超」と漢字表記なのに、これだけ「CHO」なのはなぜか?といいますと、細かい文字ですし、まぁ実力不足ですね。
嘘です。いや、あながち嘘では無いんですが。漢字表記の超バージョンも作ってたのですが、他のパーツとサイズを合わせるとどうしても超だけ小さく見えたんですよね。
また、翌年に東京五輪も待っていることですし、外国人観光客も増えることでしょうし。超会議の英語表記は「Chokaigi」ですし、アルファベットにしてみようかなという考えは最初のうちからあったりしました。漢字バージョンがいまいちパッとしないのならば見栄えの良い方を選んだほうがいいのではと思ったわけです。
真ん中にテレビちゃんを据えたのも同じ理由だったりします。ニコニコの顔であり、普段からそんなにニコニコを見ていない人でも、なんとなーく見たことはあるのかな、と思っているので。真ん中に据えることによって、とりあえずこのイベントはニコニコのものだというのが分かるというわけです。
個人的に失敗だったのは、もう少しテレビちゃんの外枠を太くすべしだったなと。こうやって客観的に見てみると、アンテナの部分とか同化しちゃってて見辛いです。今から訂正ができないか取り合ってみたいのですが、流石に反則ですよねー。
その他の文字、「www」と「888」は言わずもがな。
ニコニコといえばコメント。その中でもどういうコメントかわかりやすい、またポジティブなイメージのコメントですので。超会議がどういうイベントであるべきか体現するのも容易いですし。ニコニコを見たことのある人だったら好意的に受け入れてくれるんじゃないかな。
リアルでもネットでも、超会議の場でもそれ以外でも、そういうコメントが飛び交う環境だといいな。という願いもこもっています。
先程の888もそうですが、実はわざと「8」にこだわっています。周りの火花の数も8個ですし、使ってる総文字数も16=8×2ですし。昨年の超パーティーで、司会の百花繚乱さんがいってた「8回目は末広がり」というフレーズがどうしても頭から離れないもんですから。縁起いいですもんね。
昨年のロゴが色とりどりだっただけに途中で不安になってカラー版も作りましたが、あまりにもダサくなってしまいボツにしました。インスタ映えを狙ったスイーツみたいになっちゃうのは流石にどうなのかと。結果的にこれが選ばれてしまったわけですが、個人的には直前に花火というモチーフがもろ被ってしまった作品があったことが気がかりです。配置の類似性は結構ありますしね。
ということで、もろ被り作一作だと卑怯だと感じたので、さらなる作品作りに乗り出しました。続いてはこちらです。
②テレビちゃんと動画プレイヤー
問題作です。
焦りから三十分程度で拵えた手抜き作。これが選ばれなくて本当に良かった。
このロゴのモチーフは、みなさんよく見る「動画プレイヤー」。ニコニコ動画のイベントであるので、動画サイトのイベントであることを表すにはプレーヤーにするのが手っ取り早いかなと思ったわけです。極力シンプルにすべく、再生ボタンと枠以外は特に何も描きませんでした。
プレイヤー上にはコメントも流しています。年数と8888888とwww。前述と同様の理由のやつですね。8は8回書きたかったんですがスペースの都合で7個になりました。悲しいね。
んで、テレビちゃんの手には団扇。まつりなんで団扇です。シンプルに超の文字。ディテールを見るだけで焦っていたのがよくわかりますね。なかなかにひどいディテールです。
正直、シンボルマークにするにはひどすぎましたね。個人的には縦横比が1×1くらいでないと並べたときに違和感が出る、特に横長の場合は悪目立ちしますね。できる限りスマートであるべきなのはロゴも人も一緒なのです。期間も期間、できる作業日程も少なかったのでこれでおしまいにする予定でした。どっちにしろ結果は同じだったのでしょうが。金曜日の夜中に仕上げ、残るは土日月火。どこも予定が立て込んでいたので。
③団扇
終了させようとしたものの、日曜日夜に電車でカ○ビィカフェに向かっていたときに急に思い浮かびました。「団扇にフィーチャーすればいいんじゃね?」と。
というわけで帰宅後必死になって団扇を作っていました。
目標としては、「グッズ化もできるように造形はシンプルに」という一点だけ。シンボルマークだけでなく、グッズでも幕張メッセを埋め尽くす…。想像しただけで素敵だと思いました。ロマンチストですね。
結果、テレビちゃんをあしらった、非常にシンプルなものができました。
特に持ち手のところなんかがお気に入りで、少しドット絵にも通ずるカクカク感、そして団扇らしさを感じさせられる、非常に愛らしいものになりました。
シンボルマークにするために、少し持ち手を小さめにするなどのデフォルメもしました。団扇がご家庭にある方は分かっていただけるかな?と思います。
また、テレビちゃんのモチーフなので、団扇らしいまんまるにはぜずに、上の方を角ばらせました。アンテナも大きくし、グッズ化したときに骨を通らせたりすることで補強できるようにというのもありました。
年数や超の文字を入れようとしましたが、敢えて外しました。シンプル・イズ・ベスト。結局ロゴの添え物なのでは?という考えもあり、最初の物と考え方を変えて作った作品でした。
④超吸引力のブラックホール
さて、締切直前の月曜日の朝、通勤だか通学だかの列車で超会議のことを考えていました。どういうイベントなのか?というのを最大限に表現することが必要だと思ったので…。
というわけで、考えついたのはブラックホールです。ええ。ブラックホールです。
ニコニコ超会議ほど「吸引力」のあるイベントって他にないと思ったこと、そして超会議に多くの人を吸い寄せ、「黒字化」を達成してほしいということ、そして超会議という沼には一度嵌ったらそう簡単に「抜け出せない」ということが脳裏によぎり、このモチーフにしました。理解不能でいいんです。理由は後からでも足せるんで。
さて、このシンボルマークだけ2パターン投稿しました。周りのカラフルなオーラの有無ですね。一枚にまとめて投稿してもよかったなとも思いますが。
個人的にはオーラがあって初めて完成形になるという認識なのですが、それだと少し視認性が落ちると考え、オーラなしのシンプルなパターンも作りました。もっとも別パーツなので消すだけで完成ですけどね。簡単。
周りのオーラは、赤・紫・青・水色・緑・黄色・オレンジの虹と同じ7色に、更にミク色と呼ばれることもある青緑の8色。ブラックホールの周りの渦巻きと同じく、前述の八回目にちなんだ数ですね。
また、そのようなカラフルなオーラを吸い込んでいくブラックホールということで、様々なネット文化を吸収し発展していくニコニコ動画というイメージも入っています。なので真ん中にテレビちゃんがいるわけですね。
実はこのロゴが一番のお気に入りだったんですよね。経緯も経緯ですが、一番うまく表現できたのかなと自分の中で勝手に思っていました。ただダークすぎましたね。ロゴにするには黒すぎました。やはりニコニコ超会議には赤がお似合いなんですかね?(深い意味はないですよ?)
〇テレビちゃんinテレビちゃん
おまけに去年に投稿したものですね。
2018年、まだイラレを導入せずにibispaintでポチポチやっていた時代のロゴです。今も静画に投稿するバージョンはibispaintでぱっぱと拵えてるんですけどネ。ベクター形式にするのがいいよ!と募集ページには書いてあるんですが、それも勝手にベクター方式にしてくれるWebサービスに頼るつもりでした。なさけなーい。
昨年はタイミングが悪かった((く)発表会の直後)のもあったのですが、にしても酷すぎましたよね。ニコニコ衰退の原因はそういうところにも多少はあるんじゃないんですかね?
それと比べて今年は真面目に考える人が大多数で個人的には非常に良かったと思います。力作ぞろいで、なぜホンマに自分のが選ばれてしまったのでしょうか。
閑話休題。大枠をテレビちゃん、中にもテレビちゃん。そんなイラストですが、実は静画の作品ページに書いてある意味以上のことはあまりなかったりします。ニコニコ動画、超会議という大きな枠の中に様々な文化、動画が共存しているというのを表したかったのです。本来はテレビちゃんに様々な扮装をさせようかなと思いましたが、ただでさえ細かいのにそれ以上細かくしたら死ぬとの理由で却下しました。
一番手前のテレビちゃんがウインクしてるのには少しの意味があって、(く)の炎上後、現在のニコニコの代表の栗田氏が動き始め、すこし何かが変わる兆しがあったので、それへの期待を込めて書き加えました。クレッシェンドのくでもあり、栗田のくでもあります。投稿の直後から運営方針が変わって、今までより運営を信頼できるようになったという点でその期待が当たったことはよかったです。
さて、以上稚拙ながら今まで作った5種類のシンボルマークを紹介しました。2つ目は本当に下手くそですね。うん。
自分の作ったものに自分でコメントするってなかなか難しいことですね。ただ、それだけ力を入れて作ったということを認識していただければそれだけで幸いです。
最初に申し上げた通り、拙作の①が最終候補作になったというわけで、最終選考の結果によってはこの記事の立ち位置は大きく変わるのではと思います。落ちたらただのイキリ文です。なんのためにもならない。
もちろん私個人としてはシンボルマークに選ばれてほしいと思っています。ただ、客観的にみると一番上のAの提灯のマークが一番好きなんですけどね。
何も当たらないから意味ないですよね。ツイートしたところで製作者が少しホクホクするだけですし。おそらくスプリクトに組み込まれてるんでしょうが、なぜ組み込んだんでしょうね。
最後にはなりますが、候補Bに投票してくださった方、本当にありがとうございます。シンボルマークに選ばれたとしても選ばれなかったとしても、応援してくださる方が少しでもいらっしゃること自体本当に嬉しいです。製作者冥利に尽きます。
私自身、選ばれるはずがないとは思っているのですが、そもそも選ばれるはずのなかった物がここまで残っているのですから、きっと良い結果を残してくれると信じています。発表会中は仕事なので夜遅い時間にならないと結果は見れないのですが、果たしてどのロゴが幕張を染め上げるのか、今からとても楽しみに待っています。絶対今年も幕張に足を運びますからね!
招待されるわけだし!!