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サンダーバード ARE GO 第1話:IR出動!(前編) Aパートあらすじ&翻訳評価&感想
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サンダーバード ARE GO 第1話:IR出動!(前編) Aパートあらすじ&翻訳評価&感想

2015-08-16 20:56
  • 2
※8/30 追記:記事タイトルを変更

皆様へのお詫び

 前回の記事の続きですが、ほぼ書き終えたところでIEが強制終了・原稿が吹き飛ぶ事態となり、モチベーションを完全に喪失しておりました。そのままずるずると昨日の第1話放映日を向かえてしまったため、原語と吹替を比較しつつ、改めて1話の流れを追いかけたいと思います。尚、本稿を制作するにあたって参照した原語版のテキストはネット上から拾ってきたものを自分なりに翻訳したものであり、正確性の保証はできません。また、本稿はあくまでより作品を楽しむ事を目的としており、制作や翻訳に携わったスタッフの方々を非難する意図はありません。

作品タイトル

【原語】Thunderbirds Are Go
【吹替】サンダーバード ARE GO
 日本語は英語に比べて単数形/複数形の区別が曖昧な訳ですから、"Thunderbirds"を「サンダーバード」と訳するのは仕方無いと思いますが・・・別に「サンダーバード出動」とかでも良かったのでは? とはいえ誤訳とは言えないし、これはもう個人の好みのレベルですね。

エピソードタイトル

【原語】Ring of Fire
【吹替】インターナショナル・レスキュー出動!
 "Ring of Fire" の定訳は「環太平洋火山帯」もしくは「環太平洋造山帯」ですが・・・まあこの手の訳し変えは翻訳作品では普通にある(むしろ直訳タイトルをつけている方が珍しい)のでまあ置いておくとして。問題は(作中でもそうなのですが) "International Rescue" をそのまま「インターナショナル・レスキュー」と訳している点。そこは「国際救助隊」にして欲しかった・・・。と思っていたのですが、何の気なしに国際救助隊で検索をかけてみた所、セミナー団体(?)のサイトが出てきました。ここからは推測ですが、同名の団体がいる以上翻訳で使えなかった、あるいは権利関係を抑えられていた等の「大人の事情」が絡んでいるのかもしれません。

最初の救助

【原語】Looks like you could use a little help.
【吹替】安心して、もう大丈夫だ。
 バージルが要救助者に放った第一声。直訳すると「少しばかり助けがいるように見える」といったところでしょうか。皮肉なのか天然なのか、それとも場を和ませるジョークのつもりだったのかはわかりませんが、確かに要救助者にかける言葉では無い気も(笑)。

【原語】Coordinates are locked in.
【吹替】座標をロックイン。
 ジョンの台詞。原語では過去形ですので、より正確に訳するのであれば「ロックインした」でしょうか。とはいえ許容範囲内でしょう。

【原語】No one is losing their dad today.
【吹替】大丈夫だ、必ず助ける。
【直訳】今日は誰も父親を失ったりしないさ。
 父親を助けてくれと懇願する子供に対するバージルの返答。吹替でも意味は通りますが、今作においてはトレーシー兄弟の父親であるジェフ・トレーシーが行方不明となっています。そのような境遇にあるバージルの心情を考慮すると、この台詞の訳し変えはちょっと残念。

【原語】At terminal velocity, less than 50 seconds.
【吹替】この速度だと50秒もないだろう。
 要救助者を追跡するジョンの台詞。原語では"Terminal Velocity" 即ち「終端速度」と言っていますが、この用語が一般に膾炙していない事を考えると、この訳し変えは仕方ないかと。

アランとケーヨによる宇宙活動

【原語】Deploying grasping arms. Engaging R.C.S. thrusters.
【吹替】アームを展開、RCSスラスター作動。
 異常スピンするTVの中継衛星に向かうアランの台詞。"Grasping Arm" なのでより正確には「把持アーム」でしょうか? ・・・別にアームでも問題無いですね。余談ですが "R.C.S." は "Reaction Control System (姿勢制御システム)" の略称。

【原語】F-A-B.
【吹替】エフ・エー・ビー。
 オリジナルシリーズでは「了解」「はいパパ」等の訳し変えがなされていた国際救助隊の符丁ですが、今作ではそのまま音訳されています。

【原語】I almost missed my favourite show.
【吹替】いつもの番組に間に合った。
【直訳】お気に入りの番組はほとんど見逃してしまったけどね。
 TVが移るようになった事を確認したジョンの台詞。意味は通りますが、原語のニュアンスが消されてしまっている気が。

※15年10月19日追記
 正確には「もうちょっとで見逃すところだった」となるようです。これでしたら翻訳とほとんど変わりませんね。(てりさんよりご指摘頂きました。この場を借りてお礼申し上げます)

【原語】And that, Kayo, is how it's done.
【吹替】どうだいケーヨ、ざっとこんなもんさ。
 今作の新キャラクター、Kayo(立ち位置としてはオリジナルのミンミンに相当)ですが、原語の発音は「ケィヨ」の方が近い感じです。とは言え英語発音をカナ音写するのには限界がありますし、日本人的に馴染みやすい、という意味でも問題は無いでしょう。

【原語】I'm head of security for International Rescue and I don't even have my own ship. And I'm up here.
【吹替】私はセキュリティ担当なのに、自分の乗り物もない。それに今は・・・。
 カーヨは自分の事を "Head of Security(セキュリティの責任者)"と言っていますが、単に「セキュリティ担当」と訳されています。また "ship" を「乗り物」というのは些か乱暴な訳に思えますが。

【原語】OK, I was. But I didn't. I'm sorry, I thought it.
【吹替】確かに、でも言ってない。ちらっと思っただけよ。
 子供扱いされ、憤るアランに対するカーヨの返答。原語では "I'm sorry" と謝罪していますが訳出されていません。

ペネロープの登場

【原語】Lady Penelope.
【吹替】ペネロープ。
 ペネロープに対するスコットの呼びかけ。ペネロープが持つ貴族称号 "Lady" が訳出されていません。普通に「レディ・ペネロープ」で良かったと思うのですが。

【原語】Not since the service, I'm sure. What makes you ask, m'lady?
【吹替】軍をやめて以来受けておりませんが、お嬢様。それが何か?
 「最後に視力検査を受けたのは?」というペネロープの質問に対するパーカーの回答。確かに "service" には軍役の意味もありますが、パーカーは泥棒だったところをペネロープに捕まり、そのまま仕えるようになったので、軍に所属していた経歴は無いハズ。単に「お仕えして以来受けておりませんが」という意味合いだと思われます。とはいえ今作においては設定が変更されている可能性もありますが・・・。

【原語】This is rather distressing. He's going to make us late.
【吹替】感じ悪いわね。これじゃ遅れちゃう。
【直訳】かなり困ったわね。私達を遅刻させようとしている。
 かなり意訳。

【原語】If I can hold my own against international gangsters, I can certainly handle a Royal premiere.
【吹替】国際的なギャングに一人で立ち向かえるんだから、王室行事ぐらいなんでもないわ。
 "If~" とあるので、仮定形だと思うのですが・・・。

トレーシー・アイランドにて

【原語】This is Thunderbird 2. On final approach to Tracy Island.
【吹替】サンダーバード2号、トレーシーアイランドに到着。
 「最終アプローチに入った」と「到着」は似て非なる状態だと思いますが・・・。
【原語】He always did take her side!
【吹替】パパはおばあちゃんの味方だ。
 おばあちゃんから隠れるため、ジェフの机の下に隠れたバージルとゴードンだが、彼女に見つかってしまいます。その時のゴードンの台詞。 "always" が訳出されていません。

【原語】A mayday from the underwater research station near the epicentre.
【吹替】震源地付近の深海調査ステーションから救難信号が。
 サンダーバード5号のジョンから、トレーシーアイランドへの報告。 "Underwater" を「深海」と訳すのはちょっとやり過ぎかと。実際、次のシーンの描写を見てもそこまで深いところにあるようには見えません。

【原語】International Rescue, can you respond?
【吹替】インターナショナル・レスキュー、出動!
 説明を終えたジョンの台詞。「対応可能か?」としか聞いていません。

【原語】We'll do our best, Scott. We'll do our best.
【吹替】大丈夫だ、スコット。ベストを尽くすから。
 1号は出動出来ないというスコットの言葉に対するバージルの返答。原語では "We'll do our best(ベストを尽くす)" を2回重ねて強調しています。

出動するサンダーバード

【原語】Thunderbirds are go!
【吹替】サンダーバード・アー・ゴー!
 タイトルに同じ。

【原語】It's a Poseidon-class submersible with a crew of three.
【吹替】ポセイドン級のステーションでクルーは3人。
 現場へと向かうバージルとゴードンに対するジョンからの状況報告。"submersible(潜水艇)" を「ステーション」と意訳。とはいえ、先ほど "Underwater Research Station" と言っていたので、むしろ英語版の方が整合性が取れていないとも言えます。

【原語】We are go for module deployment.
【吹替】ポッド切り離しOK。
 "module" を「ポッド」と訳すのはまあ良いとしても、この段階ではポッドは切り離していません。この方向で意訳するなら「ポッド切り離し準備OK」でしょうか。

【原語】We're trying to attach a magnetic grapple.
【吹替】よし、さらにマグネットフックを取り付ける。
 要救助者に救助プランを説明するバージル。"Magnetic" を「マグネット」と訳すのは良いとしても、形状はフックでは無いため、この訳は些か不適切かと。

【原語】They're picking something up and so is my famous Gordon Tracy squid sense.
【翻訳】何か捉えたみたい、それにこのイカしたゴードン・トレーシーのイカセンサーでもね。
 ゴードンからジョンへの通信。"Sense" を「センサー」と訳するのは微妙に違う気もしますが、一方で"famous(名高い、素晴らしいの意)" を「イカした」と訳したのは、原語での冗談めかした雰囲気を強調する名訳だと思います。

【原語】I'm having trouble grabbing hold of the station.
【吹替】もう長くはステーションを支えられない。
【直訳】ステーションの保持について問題が発生している。 バージルからゴードンへの通信。この後のシーンを見て分かる通り、2号はケーブルを使ってステーションを掴もうと試みているものの上手くいっていない為、残念ながら誤訳と言わざるを得ません。

という訳で今回はここまで。次回、Bパートです。
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I almost missed my favourite show.
「ほとんど見逃してしまった」
ではなく
「ほとんど(=もうちょっとで)見逃すところだった」
だと思うので、吹替でもいいと思います。
68ヶ月前
×
>てりさん

ご指摘ありがとうございます。本文にも追記させて頂きました。
68ヶ月前
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