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サンダーバード ARE GO 第2話:IR出動!(後編) あらすじ&翻訳評価&感想
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サンダーバード ARE GO 第2話:IR出動!(後編) あらすじ&翻訳評価&感想

2015-08-30 20:52

    エピソード・タイトルについて

     正式には「インターナショナル・レスキュー出動!(後編)」ですが長いので略称を使わせて頂きました。

    あらすじ

     フッドの引き起こした地震により、台湾のソーラーコレクターが破損。このままでは集約された太陽光エネルギーが台北の街を破壊してしまう為、出動するスコットとバージル。一方、ジョン、アラン、ケーヨそしてブレインズはフッドの地震発生装置を止める為のミッションを開始する・・・。

    翻訳評価

    【原語】As far as the Global Defence Force is concerned, The Hood is still nothing but a phantom.
    【吹替】我々世界防衛軍GDFにとって、フッドは実態の掴めない幻影よ。
     インターナショナル・レスキューと善後策を協議するケイシー大佐の台詞。"Global Defence Force" を「世界防衛軍GDF」と訳しています。やや違和感のある訳語なのですが、この後のシーンでは(尺の兼ね合いもあってか)GDFと略称で呼ぶ場面が多々あるため、ここで世界防衛軍=GDFという事を伝えておきたかったのだろうなとは思います。なお、オリジナルではジェフが極秘裏に設立した国際救助隊、本作ではGDFやその上位組織(と思われる)世界評議会と協力関係にあるようです(世界評議会がサンダーバードをフッドに引き渡そうとしていた事を考えると、下部組織の可能性も)。

    【原語】They don't stand a chance, do they?
    【吹替】GDFは頼りにならないな。
     ケイシー大佐から現状維持を命じられた事に対するゴードンの台詞。"not stand a chance" で「見込みはない」という意味の慣用句になるようです。

    【原語】I can give you a pretty good idea.
    【吹替】情報が集まってきた。
     「何が起きているのか良くわかっていない」というバージルに対するジョンの返答。直訳すると「私は良い知識を貴方達にあげる事が出来る」なので情報がどうこうとは言っていません。
    ※ "idea" は日本語でもそのまま「アイデア」として定着していますが、音訳から受けるニュアンスの他に知識や見当といった意味もあります。

    【原語】I'm receiving hundreds of distress calls from the Southern Pacific Rim.
    【吹替】南太平洋から何百件ものSOSがきている。
     ジョンからの報告その1。細かい事ですが、"Southern Pacific Rim" なのでより正確には「南太平洋沿岸」もしくは「南太平洋沿い」となります。また "distress calls" なので、SOSではなく「救難信号」となります。

    【原語】The solar collector in Taiwan has fallen out of alignment.
    【吹替】台湾のソーラーコレクターが調整不能になっている。
     ブレインズの説明。"fallen out of alignment" を直訳すると「照準が脱落した」となります。尤も、調整不能な状態に変わりはないので、意訳としては問題ないかと。

    【原語】Gordon, I'm picking up a distress call from a trawler taking on water.
    【吹替】ゴードン、沈没しかけている巨船からSOSが入った。
     ジョンからの報告その2。原語では「トロール船(漁船の一種)からの救難信号」と言っています。

    【原語】Sorry, Alan. We need to keep you and Thunderbird 3 in reserve.
    【吹替】いや、アラン。お前はいざという時の為に待機だ。
     原語だと「サンダーバード3号とお前は」となっています。

    【原語】Slow and steady wins the race.
    【吹替】急いては事を仕損じるだ。
     スクラムジェットを起動し、先発するサンダーバード1号に向けたバージルの言葉。直訳すると「ゆっくり着実にやれば競走に勝つ」という意味で、一般的には「急がばまわれ」と訳されるようですが、状況を考えると吹替の方が当てはまる気もします。余談ですが、日本語では「急いだら駄目」と言うのに対し、英語だと「ゆっくりでも着実にやればOK」と言うのはお国柄の違いでしょうか(笑)。

    【原語】Lady Penelope, I need some information.
    【吹替】ペネロープ、情報が欲しい。
     ジョンからペネロープへの通信。1話と同じく "Lady" が訳出されていません。他のシーンも同様。

    【原語】Virgil, get the engineers out. I'm taking out the dish.
    【吹替】バージル、反射板を外すから、職員を救出しろ。
     "engineers" なのでより厳密には「技術者を救出しろ」ですね。

    【原語】The heat must have fried my jet packs!
    【吹替】熱でジェットパックがやられた!
     反射板のプライマリーアームを焼き切り、脱出しようとするスコットの台詞。前に「急がないとベイクドポテトにされてしまう」「台北が料理されてしまう」等、料理に絡めた台詞が度々出ており、そちらは忠実に翻訳されているのですが、何故かここの「フライにされた」は訳出されていません。まあ意味は通りますので誤訳とは言えませんがちょっと残念。

    【原語】Electronic shielding is active. We should be invisible to any sensors on board.
    【吹替】電子シールド作動。これでセンサーには引っかからない。
     フッドが使用する、地震発生装置のコントロール衛星に接近する際のケーヨの台詞。日本語ではこの時点でシールドを作動させたような雰囲気ですが、原語を読むと既に作動しているものを改めて確認したようにもとれる気がします。

    【原語】Commencing HALO drop.
    【吹替】ヘイロー・ジャンプ開始。
     サンダーバード3号から飛び降りるケーヨの台詞。"drop" なので厳密にはジャンプというより降下。尚、"HALO" とは "High Altitude Low Opening / 高高度降下低高度開傘" の略称。

    【原語】I've got eyes on you now.
    【吹替】君を目視した。
     降下中のケーヨをモニターするジョンの台詞。状況を考えると「目視」よりも「捉えた」とか「確認した」の方が良かった気が・・・とは言え誤訳という訳ではありません。

    【原語】For that knockout punch, no doubt.
    【吹替】得意のKOパンチを文字ってな。
     ケーヨと対峙するフッドの台詞。原語だと「ノックアウトパンチを~」ですが、これだとわかりづらいのでこれを「KOパンチ」と訳したのは素晴らしい判断だと思います。尚、翻訳云々とは関係ありませんが、彼女の本名(タヌーシャ・キラノ)もここで判明。

    【原語】He's blowing the place up!
    【吹替】ここを爆破する気よ!
     ケーヨの援護にきたケイシー大佐の台詞。"blowing" には爆発の意味も確かにありますが、前後の状況を考えると「吹き飛ばす」の方が適切な訳に思えます。

    【原語】Thunderbirds are gone.
    【吹替】サンダーバード・アー・ゴー、だね。
     おばあちゃんの夕食から逃げようとするバージルに応じたゴードンの台詞。"are gone" なので「いなくなる」程度の意味合いでしょう。

    【原語】Smells of feet.
    【吹替】不味そうな匂いがする。
     直訳だと「足の匂い」ですね・・・どんだけ不味そうなんでしょうか(笑)。

    感想

     素晴らしいの一言。話の展開的にはオリジナルにもあった太陽反射鏡のエピソードを取り入れつつ、ジェフとフッドとの因縁や、ケーヨの秘密など、今後の展開を匂わせるなど、新生シリーズの第1話(厳密には2話ですが)にふさわしい内容だったと思います。また、吹替も(細かい意訳は散見されるものの)明白な誤訳の無い、丁寧な仕事で好感が持てます。一部デザインの変更等(極めて個人的に)気になる部分はありますが、今後のシリーズ展開に期待の持てる良作と言えるでしょう。
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