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OBS-MPのすゝめ 第四章:より高度な設定
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OBS-MPのすゝめ 第四章:より高度な設定

2015-10-17 16:15

     前稿までの記事によって、読者諸氏においてはOpen Brodcaster Software MultiPlatform(以下OBS-MP)を使用した最低限の配信環境は構築出来た事と思う。本稿においてはより詳細な設定について解説していく。尚、その性質上、本稿はある程度の知識がある方を対象としている。

    1)配信の自動化

     前稿において述べたように、OBS-MPを用いた配信ではURLとストリームキーを手動で読み込む必要がある。プラグイン(拡張機能)を導入する事で、この手順を自動化出来る。

    1-1)プラグインのダウンロード

    https://github.com/raccy/obs-rtmp-nicolive/releases/tag/v2.0




     上記アドレスより "obs-rtmp-nicolive_2.0-win.7z" ファイルをダウンロード後、解凍。"data" と "obs-plugins" という2つのフォルダを、OBS-MP側の同名のフォルダ(※)に統合する。

    ※標準では "C:\Program Files (X86)\obs-studio" に格納されている。

    1-2)OBS-MPの設定

     "ファイル" → "設定" → "配信" より下記のように設定する。

    配信種別          :"ニコニコ生放送" を選択
    ログインタイプ       :"メールとパスワードでログイン" を選択
    メールアドレス/パスワード :ニコニコアカウントで登録してあるメールアドレスとパスワードを入力
    映像ビットレートを自動調整 :チェックを外す
    自動で配信開始と枠移動を行う:チェックを入れる
    監視間隔(秒)       :好きな秒数を指定(※)

    ※監視間隔は配信が正常に行われているかを監視し、途切れているようであれば自動で再接続する機能。あまり長すぎると途切れてもそのまま放置になってしまうが、短すぎるとPCや回線に負荷をかける。



    2)CPUプリセット

     マシンパワーに余裕があるのであれば、"medium" や "slower" に設定する事でより高画質の配信が可能になる。しかしながら、PC負荷と同時にタイムラグも大きくなる為、自身の環境と相談しながら設定しよう。逆にマシンパワーが足りないようであれば "ultrafast" 等に設定する事で(画質は犠牲になるが)PC負荷を軽減する事が可能である。

    3)x264オプション

     標準搭載されているCPUプリセットで満足できないのであれば、x264のパラメータを直接指定する事も可能である。遺憾ながら筆者にはこの項目について説明出来るだけの知識が無い為、詳細については割愛させて頂く。

    4)音声ビットレート

    4-1)HE-AACの使用に伴う不具合

     基本的にOBS-MPは音声コーデックとしてAACを使用している。しかしながら、低ビットレート域かつPC側でHE-AACコーデックが利用可能な場合は、HE-AAC v2に切り替わる。この境目が48kbpsだが、Mac OSに標準搭載されているCoreAudioの場合、ニコニコ生放送の仕様に適合しないらしく、タイムシフト再生が正常に再生されない不具合がある(第二章において、48kbpsより大きい数値を指定するよう述べたのはこれが理由である)。従って、Mac OSを使用しているユーザーは48kbpsより大きくするか、CoareAudioにパッチをあてHE-AAC v2への切り替え機能を無効化する必要がある。

    4-2)WindowsにおけるHE-AAC

     Windowsの場合、標準ではHE-AACは使用出来ない。一番手早いのは、iTunesをインストールすることである。これにより、Windows用CoreAudioが同時にインストールされ、HE-AAC v1までは使用可能になる。HE-AAC v2をどうしても使用したい場合はFDK-AAC環境を自力でビルドする必要がある。

    5)縮小フィルタ

     第二章においては縮小フィルタを "バイキュービック" に設定したが、これは3種類ある内の「真ん中」な為である。"バイリニア" はPC負荷が軽いものの画質も悪い。反対に "ランチョス" であればPC負荷は重くなるものの高画質となる。こちらも各自の環境にあわせて設定を試してもらいたい。

    6)FPS

     FPSについての説明は他に譲るが、その特性上FPSの数値を大きくするほど、滑らかになる一方で画質は悪くなる。静止画を主体とする放送であるのなら小さめにしても問題ないが、ゲーム配信など、動きが激しいものであればある程度の数値が必要になるだろう。

    7)プロファイルの作成

     第一章において述べた通り、ニコニコ生放送で使用可能なビットレートは時間帯によって異なる。それにあわせたプロファイルを作成しておけば、プロファイルの変更だけでビットレートその他の設定を全て変更出来る。
     手順としては "プロファイル" → "新規" で新しいプロファイルを作成し(今までの設定は "無題" というプロファイルになる、名前の変更は可能)各項目を設定するだけである。ビットレートの他、ニコニコ生放送以外のサービス用にプロファイルを作るなど、様々な応用が可能である。

     以上で本シリーズは終了となる。拙い解説ではあるが、皆様の一助となれば幸いである。また、本シリーズの執筆にあたり、きらりん氏を筆頭に夕凪プリキュア極進会に所属する生主諸氏の多大なる援助を頂いた。この場を借りてお礼申し上げたい。


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