久しぶりの学校~定期テスト編~
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久しぶりの学校~定期テスト編~

2020-08-06 22:53
    注) この話は、私が意識を沈めている間、私の脳内に存在する平行宇宙において繰り広げられた日常について書いたものです。そのため、現実世界の常識では考えられないような現象、物理法則などが描写されることがございます。

     鬱で体調が悪くてしばらく学校を休んでいた。何日ぶり、いや、何週間ぶりの学校やろうか。まだ少し頭が重くてだるいんやけど、今日から4日間は定期テストなので、学校に出向くことにしたんや。
     他の生徒と目を合わせぬよう気を付けながら、気配を消して教室へ向かう。正直今の自分は、クラスメイトと元気よく談笑できる状態ではないんや。勘弁してくれや、みんな。
     無事自分の席にたどり着いた。頭が疲れるとあかんで、テスト開始までぼ~っとしとろうかな…

     しばらくするとチャイムが鳴り、監督の先生が教室に入ってきた。
    「はぁい、じゃあ教科書とかしまって、机の上筆記用具だけにせぇよぉ!」
     先生の声に私もあわてて筆記用具を机の上に出した。
    「おっ、ちょっとテスト始める前に、ソーシャルディスタンス!!ギリギリまで机を離して!」
    私の脳内の平行世界でも新型コロナが流行っとるみたいで、テストもコロナ仕様。なぜ疫病流行中にわざわざ学校まで出向くのかはよくわからんが。しかも教室内はそこそこ密やぞ!?大丈夫か!?

     机の移動が終わると、問題用紙と解答用紙が配られて、テストが始まった。家庭科なのか理科なのか、よぉわからん科目や。問題に目を通すと、なるほど、よく分らん。とりあえず適当になんか書いて、解答欄を埋めとくか。そうすりゃ、ちょっとは点取れるやろう。ギリ赤点取れればええかな。

     ほどんどの問題の答えがわからないまま1つ目のテストが終わった。次は英語や。テストと一緒に、アンケート用紙も配られた。心に関するアンケートや。いやいや、心には問題ありまくりですよ。つい昨日まで鬱がひどくて家で寝込んでいましたもの。
     アンケートに適当にささっと答えて、英語の問題に取り掛かり始めた。しばらくしたら、1つ目のテストの答案が返ってきた。さすが現代のハイテク高校、テストの返却も鬼早い。テストの最中に渡されるのもおかしな話だが、まあ、ええやろう。さて、結果はどうやろか。

    …29点。ギリギリ赤点やね。まぁ、自分としては悪くはないわね。10点台かと思ったけど。さ、気を取り直して、英語のテストに集中ですわ!英語は割と得意やで、頑張らなあかんね!受動態の動詞を書き換える問題や、穴埋め問題など、おなじみの問題がずらり。わからないものは適当に推測して解答!このわるあがきで、いつも点を稼いできたんや!ドヤッ!
    長めの日本語文を英語に、英文を日本語に訳す問題もある。これはじっくり取り組んで、できるだけ点をもぎ取ってやろうか。

     英訳問題の文章は、男女が汚い言葉で罵り合う場面の描写や。もう、「ファ*ク」とか「シ*ト」とか言いそうな勢いや。文章の最後は何かのURLを書くらしいが、日本文にはそれらしきものは書いていない。なんや!この問題!欠陥だらけやろ!
     とはいえ、ここであきらめる私ではない。問題用紙をぐるぐる見渡してみると、挿絵がいくつかある。その中に、アドレスらしきアルファベットの羅列が書いてあった。
    「これや!!」私はURLを書き間違えないよう、1文字1文字、丁寧に回答用紙に書き写していく。
    「よし!これで50点は取れるぞ!」
    そう意気込んで、問題用紙、解答用紙を眺めていると、何かおかしなことに気付いた。しまった!解答欄を間違えているではないか!しかも、さっきの英訳の長文問題!あぶない、あぶない。急いで正しい解答欄に書き写す。なんとか時間内に解答しきれた。

     まったく、頭が狂った状態で受けるテストは、まったくもって苦痛や。文章も読みづらいし、答えも全然思い出せん。今日は早く帰ってゆっくり休み、明日のテストに備えるとしよう。
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