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【デレマス小説】ココロの配達員 第五章「あなたがいる その世界は眩しすぎて」
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【デレマス小説】ココロの配達員 第五章「あなたがいる その世界は眩しすぎて」

2021-04-17 18:00
    配達員の優しい心に、乃々は涙が溢れて止まらなかった。

    思えば、自分も心が傷付いていた人間の一人だ。
    嫌な人はいるし、理不尽な出来事もある。
    人の幸せが羨ましくなったり、周りの目が気になったり、その度に自分自身を攻めてしまったり。
    いつも誰かのことを考えて、悩み苦しんで、頭の中がぐるぐる回る毎日だった。

    お芝居と同じように、人生にも上手下手があるんだ。私は人生が下手な人間なんだ。
    そんな風にいつの間にか思い込んで、自分で自分の心を傷付けていた。

    でも、生き方に優劣や勝敗ってあるのかな?
    人生に正しいや間違いってあるのかな?
    「生きる」って何なのかな?

    どんなにささやかでも、自分自身を認めること。
    自分を受け入れて、そのまんま前を向いて進めばいい。
    精一杯に生きる事で、自分の心を豊かにしていけばいい。

    配達員さんはきっと、この事を伝えたかったんだ。
    自分が辛くても、悩んで苦しみ続けていても、誰かの幸せをずっと願って。
    ポロポロと溢れる乃々の涙が、配達員の最後の荷が入っている鞄に落ちた。

    その瞬間、鞄が光り出し、中から最後の「ココロ」が飛び出してきた。
    「ココロ」は配達員の空いた心の中にスっと入る。
    すると、配達員の姿が徐々に白山羊の姿に戻っていく。

    乃々の中に芽生えた「ありがとう」という優しい心。
    こんな自分も前を向いて、一生懸命に歩もうと決めた強い決意の心。
    その心に共鳴するかのように、ココロはより一層輝きを増していく。
    そして、配達員はすっかり元気な姿になって、乃々にニッコリと微笑んだ。

    そして、乃々の目の前が真っ白になった。
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