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2006年2月9日。
この日、ホラーアドベンチャーゲーム「SIREN」シリーズの第2弾、『SIREN2』(PlayStation®2専用ソフトウェア)が発売されました。
事の真相はともかくとして中村さんの門出と、「お店のオープン日が『SIREN2』の発売日と同じ」という奇跡の巡り合わせを嬉しく思った我々JAPAN Studio取材班は、「SIREN」シリーズを真似てこんな目標を立ててみました。
同伴者は「SIREN」チームのクリエイティブディレクター・外山圭一郎と、アソシエイトプロデューサー・池田桃子。
池田APは事前に我々が向かうことを中村さんにお伝えしようとしたのですが、どうしても連絡が付かなかったため、サプライズの意味も込めてお蕎麦屋さんへ突撃訪問することにしました。
池田APは事前に我々が向かうことを中村さんにお伝えしようとしたのですが、どうしても連絡が付かなかったため、サプライズの意味も込めてお蕎麦屋さんへ突撃訪問することにしました。
中村さんがオープンされたお店は、東京都品川区にある立ち食い蕎麦屋「そば切り うちば」。
最寄駅は京急本線の「青物横丁駅」で、駅を出て東方向(品川シーサイドフォレスト方面)へ進むと左手に見えてきます。
黄色い自動販売機と真っ赤なポストが目印!
我々が訪れた日はオープン前日の2月8日(金)。この日と前日7日は各日「かけそば」と「もりそば」が100食分無料のプレオープン期間でした。
営業時間は通常日とは異なり12時~15時まで(通常日は7時~15時まで)だったので、お昼のピーク時を避けて13時過ぎに弊社を出発。タクシーで15分ほどかけてお店に到着したまでは良かったのですが、この時すでにお店のシャッターがほとんど閉まっていたんです。
あれ、もうお店終わっちゃってません……?
このままでは、ただ「営業終了の蕎麦屋へ到達」しただけ。「中村さんにお祝いの花を届け」なければ我々が勝手に掲げた終了条件は達成できません。
営業終了時間まではまだ余裕があるのに、何故シャッターが閉まっているのだろう。もしや、のっぴきならない事情で開店時間が大幅に遅れているのでは……?
もちろんそんな心配事は全くなく、我々が到達する前に
もちろんそんな心配事は全くなく、我々が到達する前に
お店の終了条件を早々に達成されていただけでした。大人気!
閉店間際のお店の前で立ち尽くす取材班の中で、いち早く行動を起こしたのは「SIREN」チームの池田AP。シャッターの僅かな隙間から店内を覗き込み、従業員の方に無理を承知で「中村さんに開店祝いをお渡したい」とお願いしたところ、入店を快諾していただきました。
池田APに完全に出遅れた男性陣。
店内は2手に分かれた立ち食いのカウンター席に8人ほどが入れる広さで、一方のカウンターと隣接した場所に厨房があります。その厨房に、仕事をやり終えた中村さんを発見!
中村さんと久々の再会を果たした「SIREN」チームは、用意したお花を手渡して終了条件を達成し、再会の喜びを分かち合ったのです。
感動の再会からの記念撮影会がひと通り終わると、中村さんから「よろしければお蕎麦を食べていかれませんか?」と我々の空腹を刺激する一言が。
しかし、閉店するところだった店内へ招いてくれただけでもありがたいのにそこまでしていただくのは……。そもそも、完売した100人分のお蕎麦とはまた別に仕込んでもらうのも申し訳ない、と一度は遠慮したのですが、「それでも」と言ってくれた中村さんのご厚意に甘え(もとより空腹には勝てるわけもなく)、プレオープン期間にふるまわれた「かけそば」と「もりそば」をいただくことに。
「食べる前に撮る」がモットーの外山D。
かけそば(撮影:外山D)
もりそば(撮影:外山D)
薬味(撮影:外山D)
「そば切り うちば」さんのお蕎麦は手打ちで作られているそうで、田舎そばを除いてすべて「二八そば」で提供。この「二八(にはち)」には“蕎麦粉と小麦粉の割合を示す“説や、“江戸時代のかけそば一杯の値段を示す”説など諸説あるそうですが、そんなうんちくはどうでもよくてただただ美味い!
若い頃にお蕎麦屋さんでアルバイトをしていた中村さんにとって「蕎麦」はとても思い入れが強く、以前から「安くて美味しいものを提供することがどれだけ大変なことか。それを若者たちにしっかりと伝えていきたい」と考えていたそうです。そんな話を伺い、何だかお蕎麦だけでなく中村さんの想いも一緒に味わえた気がしました。
中村さんのお話を真剣に聞く外山Dと池田AP。
夢中で蕎麦をすする一同。中村さんの情熱が最高の薬味になり、美味さが増したお蕎麦に興奮したのか、
「立ち食い蕎麦屋のレベルを遥かに超えている!」
「これで380円(税込)は安過ぎる! もっとお金をもらってもいい!」
「この低価格でこの美味さ、経営の方は大丈夫ですか?」
「お蕎麦も店長もイケメンです!」
など、大きなお世話&特に意味のない感想も織り交ぜつつ、大満足のまま各々があっという間に完食。
お客の立場としては「もう少し遅い時間までやってほしいな」と思ったりもするのですが、閉店後はすぐに店内で翌日分のお蕎麦を手打ちで作らなければならないそうです。
お客の立場としては「もう少し遅い時間までやってほしいな」と思ったりもするのですが、閉店後はすぐに店内で翌日分のお蕎麦を手打ちで作らなければならないそうです。
手間暇をしっかりとかけているからこそ出せる本格的な手打ち蕎麦の味。「次回はちゃんとお客として食べに来ます!」と中村さんに告げ、心もお腹も満腹になってお店を出たのでした。
取材班がお邪魔した日はプレオープン期間だったので「かけそば」と「もりそば」の2種類だけでしたが、すでに通常営業されている現在はお蕎麦の種類も豊富で、丼ものも用意されているそうです。
ササッとお蕎麦を食べたい人も、ガッツリ食事をとりたい人も、胃袋と懐に優しいお蕎麦をぜひ味わってみてください!
そば切り うちば〒140-0002 東京都品川区東品川3-27-24 KAHARA品川1F■営業時間 7:00~15:00
■定休日 日・祝
美味しいものを食べて元気が出た「SIREN」チームと取材班。帰りはタクシーを使わず歩いて会社まで帰ろうということになりました。
「うちば」さんから弊社までの距離は約2km。ちょっとしたウォーキングには最適のはずだったのですが……。道中で外山Dがしきりに太ももを叩き出したかと思いきや信号待ちで足をつり、取材班1名は帰社後に疲労がどっと出てソファでぐったりする始末。
「うちば」さんから弊社までの距離は約2km。ちょっとしたウォーキングには最適のはずだったのですが……。道中で外山Dがしきりに太ももを叩き出したかと思いきや信号待ちで足をつり、取材班1名は帰社後に疲労がどっと出てソファでぐったりする始末。
食後の運動はほどほどに、ウォーキングは時折休憩を挟みながら行いましょう!
出だしは好調。でも終盤は……。