• [MMD艦これを追う]③ 紙芝居MMDドラマの登場~創作者はそこに希望を見出した~

    2017-12-21 12:202

    第11回MMD杯以降、MMD艦これには様々な制作者が集まり、自分たち独自の世界観で艦これの世界を作っていくようになります。

    ゲーム本編では夏の大規模なイベントも終了し、遂に日本を代表する戦艦「大和」が登場したことでさらに多くのユーザーが艦これに注目するようになりました。
    後はゲームがひと段落付いたことで動画を制作する人達にも余裕が生まれてきたのですね。


    この間にもMMDモデルでは島風と並んで強い話題性を持った金剛や那珂が登場し、敵の深海棲艦にも初期の雑魚敵イ級や敵の中では人気のあったヲ級なんかが登場しました。




    また、かわいらしい容姿で人気の暁型姉妹もモデルが揃い、多数のダンス動画が作られています。



    さて、敵味方が揃ってくるといよいよ艦娘モデルを使って戦闘する動画も登場します。

    しかし・・・。

    モデルに艤装がまだついてなかったり、登場していない艦娘モデルがあったりとこれだけ優秀な素材があっても足りない部分を探せばきりがありません。
    でもそこは素材過多と呼ばれるMMDの世界。
    代わりに何か別の世界で代用できるものを持ってきたりして、ゲームでイメージする海戦の枠を越えた自由な発想で様々な動画が投稿されています。
    特に「艦CORE」と呼ばれるアーマードコアというゲームの要素を足した動画はここから16年にかけてたくさん投稿され、双方のファンから評価される人気ジャンルとなりました。


    今思えば、以降MMD艦これにおいて多種多様な戦闘方法が編み出されていったのはこのあたりの動画が人気を博したからかもしれません。


    MMDは本来モデルを使ってダンスをさせるツールなのですが、このように戦闘や日常的な会話のやり取りを作ることのできる自由度があります。
    これらをさらに組み合わせると、物語を作ることだって可能です。前回紹介した「艦これ MMD」なんかがそうですね。

    こういった動画を見て思った方もいたのではないでしょうか。
    「MMDがあれば自分でも物語が作れるのではないか」

    かくいう自分もそんな人間の一人でした。絵も描けなければ、小説も見てて拙い文章力…。
    そんな自分でもMMDならば同人誌やpixivなんかで見るような物語を作れるかもしれない…。

    しかし、実はこれとんでもない間違いです。
    MMDは確かに簡単に3Dモデルを動かせる便利なツールですが、普通のモーションを作るだけでも小一時間どころか、こだわれば丸一日以上かかったりするのです。やっとこさモーションが完成しても、なかなか理想の動きが作れません。

    ここまで時間がかかるのにアニメや映画のような物語なんて夢のまた夢…のはずでした。

    そこへ、ある動画が登場します。

    「辺境ちんじふ騒動記」―略して「へんじふ」。
    この動画、本編のストーリーは全部静画を組み合わせて作られています。
    俗にいう「紙芝居」というスタンスを取った動画なのです。
    しかも本編を見ればわかるように、背景をあえて使わず、モデルにポーズをとらせ、そこに台詞を入れるという非常にシンプルな工程で作られています。
    しかも話の内容が面白いという事で、多くの視聴者に支持されました。

    つまり、「モーションを作れなくとも静画の組み合わせでストーリーを作ることができれば、MMDで物語を作ることは十分可能である」という事が判明したのです。


    こうしてMMD艦これでドラマを作る難易度は格段に下がります。完成までの時間が短いという事はそれだけ早く感想がもらえるのでモチベーションを維持しやすいという利点もあります。

    これまでなかなか上手にペンやキーボードを動かすことができなかった創作者たちが一斉にMMD艦これの世界へやってくる時は、ここからそう遠くはありませんでした。


  • 広告
  • [MMD艦これを追う]② 艦娘モデルの衝撃~MMDに新しいキャラクターが現れた~

    2017-12-15 12:29

    MMDの世界に島風が登場してから数か月。
    多くの艦娘モデルが登場しました。

    自分ではまだこのころ艦これはノーマークだったのですが、2013年8月ごろになるとランキングに艦これ関連の動画を見かけるようになりました。
    一応「何か新しいものが流行ってる」位の認識はありましたね。



    一方MMDでも初期艦の吹雪と電が登場。少しずつ艦これのモデルが配布されるようになり、MMD内でできる事が増え始めます。


    そして8月といえば、MMDの一大イベント「MMD杯」の時期です。
    予選の7月までの間にいくつかの艦娘モデルが登場したことで、本選に飛び入り参加する動画もいくつか登場していたようです。


    中でも衝撃的だったのがこの動画。

    艦これの「MMDドラマ」が登場しました。
    この「艦これMMD」、何がすごいって、本物に近い演技で声あててるんですよね。
    ほぼ艦これのゲームやボイス集に触れてない当時の自分のような人間だとこの動画でやっと艦これのキャラクターがどんなものなのかわかるわけです。

    ちなみに「艦これMMD」、ここから数話投稿されることになるのですが、第一話はたった1分(うちドラマ時間は45秒くらい)程です。
    モーションドラマ制作に対して抵抗ある方も多いかもしれませんが、まずはこれくらいの時間でやってみてもいいかもしれませんね。


    この第11回MMD杯ではMMD艦これで賞を取った動画はあまり多くはありません。
    個人的には初音ミクのゲーム再現シリーズが好きでした。


    このMMD杯終了後、MMD艦これはモデル、動画共にこれまで以上の速度で増えていくことになります。


  • [MMD艦これを追う]① MMD艦これの幕開け~それは一人の艦娘から始まった~

    2017-12-13 13:312


    今でこそすべての艦娘に固定ファンがつくようになりましたが、
    最初期に多くのユーザーを艦これの世界へ引き込んだはバナーやメディアに登場する何人かの艦娘です。

    島風はそんな艦娘の一人でした。


    「MMD艦これ」タグでは一番古い動画を検索すると上記のつみさんの島風が登場します。

    サムネでお馴染みの提督室が映ってるように見えますが実は…。
    艦これ関連モデルが少なかった時代の作者たちの努力が垣間見れる一作です。


    つみ式島風以降、MMD艦これには多くのモデラーが参戦し、多数の艦娘モデルが登場するようになります。
    このつみ式島風も何度かバージョンアップがなされています。



    島風は当初から人気があって多くの方がモデルを制作しておられますね。


    ちなみに部長の「艦隊闘劇 THE KING OF FLEETS」に登場するぜかまし丸を演じているのはこのアールビット式です。頭身高くて金髪、そして以前東方の動画でアールビット式の表情の豊かさを知っていた事が決め手でした。




    MMD艦これの原点、島風。
    最初期からMMD艦これを支えてきたこのモデルは、これからも多くのMMDerたちに使われていくことでしょう。





    ま、ここまで島風がMMD艦これの始まりのようにいってきましたが、実は本当に最初の艦これ関連モデルは下のバケツだったりするんですけどね。