【動画制作の裏話1】ニコニコ動画新仕様とエンコード
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【動画制作の裏話1】ニコニコ動画新仕様とエンコード

2017-03-02 20:56
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『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』(PS)のゆっくり実況プレイ動画をアップロードした。
ありがたいことに前半には10,000ptsものニコニ広告が入り、恐縮の極みである。
今回のシリーズではコメント返信は動画中で行うことにした。前回はブロマガでの返信にしようと思っていたのだが、実際にやろうと思うと時間を作るのが難しく、結局2回しか行えなかったためである。

で、今回は動画制作の際の裏話を不定期で(←ここ重要)ブロマガ記事にして投稿してみたいと思う。また、動画内で回答するのが難しいようなコメントについてもブロマガで対応するかもしれない。

ニコニコ動画新仕様の話

以前にも似たような記事を書いたが、実際PSヤマトの動画を作ってみて色々と想定外の事態が起こったので、レトロゲームと新仕様という観点から改めて記事にまとめたいと思う。

新仕様では、動画投稿の上限容量が1.5GBに拡張されるが、必ずサーバーサイドエンコードが実施されるため、オリジナルの動画ファイルそのままの画質で投稿するということはできなくなった。
で、そのサーバーサイドエンコードは、元となった動画ファイルに応じて、以下のように行われると見られている。

・「高画質」カテゴリの最高画質設定
解像度:横1280×縦720ピクセル以上(いわゆる720p)
動画時間:16分00秒未満
ビットレート:2000kbps以上
→生成される動画:720p、2000kbpsにエンコードされる

・「中画質」カテゴリの最高画質設定
解像度:横960×縦540ピクセル以上(540p)
動画時間:30分未満
ビットレート:1000kbps以上
→生成される動画:540p、1000kbpsにエンコードされる

他にも複数種類あるが、基本的には上記の2種類を想定しておけば間違いない。
で、重要なのは、上記の条件を全て満たさないと、生成される動画の品質は下がってしまう
例えば、720pで12分の動画をアップロードしても、ビットレートが2000kbpsに満たない場合は相応のビットレートでエンコードされてしまう(「高画質」カテゴリ扱いにはなるため中画質としては扱われない)。
サーバーサイドエンコードのエンコード設定は甘いため、ビットレートの数値以上に大きく画質は低下してしまう。そのため、画質の維持を考える場合は高画質、あるいは中画質での最高ビットレートを狙って行きたいところである。

ここで問題になってくるのはビットレートである。
従来の100MB制限ではビットレートを低く抑えながら画質を維持することが求められたが、新仕様では真逆にビットレートを高く(「高画質」設定を狙う場合には2000kbps、「中画質」設定を狙う場合には1000kbps)なるように動画を制作することが求められる。
とはいえ、Aviutlのx264guiexプラグインには最近の更新でニコニコ動画新仕様に対応したプリセットまで付属するようになった。これに従えば楽勝だろう、と思っていた。思っていたのだが…。

想定外の事態が発生した。何度エンコードしても、ビットレートが一定以上にならないのである
原因は、プリセットのエンコード設定がVBR(可変ビットレート)であるというものであった。VBRとは、動画内で特に動きが激しいなどエンコードの際に画質が乱れやすい部分にビットレートを重点的に割り振る、というもので、実際のエンコード設定の際には「品質」を指定する。
一方、CBR(固定ビットレート)は、動画全体のビットレートを常に一定に保つエンコード設定。どんなに動きが激しくても、あるいは動きがほとんどない場面でも、同じビットレートが割り振られる。動画全体の容量が同じであれば、当然VBRのほうが高画質にエンコードできる。
ニコニコ動画新仕様ではどうせサーバーサイドエンコードされてしまうのだから、元ファイルは1.5GBを超えない程度に出来るだけ高画質にしておくべきなのは言うまでもなく、プリセットにVBRが指定されているのも必然である。

しかし、『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』はPSで発売されたレトロゲーム。しかも第1話はほぼすべてがイベントシーンとなっているため、動きが激しい場面など皆無。ましてやbiimシステム特有の画面構成により、実際のゲーム画面は動画全体の画面よりかなり小さくなっている。

↑biimシステム特有の画面構成
 当シリーズの場合、ゲーム画面は75%程度まで縮小されている。

こんな環境で、VBRでエンコードしてもビットレートが高くならないのは当然である。
幾度もエンコードを失敗した挙句、最終的にはCBRでエンコードを行い、所定のビットレートの動画を作るハメになってしまった。
結局、動画容量を減らすことがエンコードの目的だったはずなのに、動画容量を増やすことが目的になってしまうという本末転倒な事態になってしまった。

別に新仕様が悪いというわけではないが、ビットレートを下げると損しかしない、というのはいろいろとおかしな仕様だよなぁ、とか思ってしまった。
低ビットレートであれば、今までどおりオリジナル画質そのままで配信できるようにしても良かったのではないだろうか…。
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CBRはよろしくないので、
品質基準VBRの下限ファイルビットレートにチェックを入れて指定するか、
自動マルチパスがいいんじゃないですかね。
36ヶ月前
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下限ファイルビットレートも試したんですけど所定ビットレートに届かず無限ループしちゃうんですよねぇ。
自動マルチパスは使ってます。
36ヶ月前
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