ソ連のギターを買いました
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ソ連のギターを買いました

2018-05-26 04:54
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今は昔、ソビエト連邦という大きな国家があり、そこには資本主義経済圏に無いものが全てありました。
それは大雑把にアルミ製のアコースティックギターなどです。
しかしソ連は崩壊し、幸いにも我々はeBayという鉄のカーテンの隙間から共産主義の叡智を手に入れる事ができます。



ソ連時代のウクライナのギターです。見た目が良い!

本記事は、今後ソ連のギターを買わんとする皆様の参考になればと思い記します。

1.購入

 先述した通り、eBayで買いました。
eBayはUIが非常に分かりやすいのである程度直感的に購入することができました。
住所は、日本での住所と倒置させて入力すれば良いみたいです。
(e.g.東京都豊島区東池袋1-50-35→1-50-35 Higashiikebukuro Toshima-ku Tokyo)
ただ、荷物が日本に入ってしまえば優秀な日本の配達員様が届けてくれるので、日本人がわかるように書けばいいという話もあります。
今回の荷物は相手業者様が手書きで住所を記していたようなので、仮名や漢字で入力するのは止めたほうが無難でしょう。

 値段は、ギター本体US $299.00、送料$79.00でした。
PAYPALで決済し、手数料等込みで42,916円支払いました。
この値段が高いか安いかは判りませんが一般的に他のものを買ったほうが良いと思われます。

2.輸送

 5/12に購入し、5/14に発送、5/23に到着しました。
今回とは別に過去2回海外通販を体験していますが、早い方だと思います。
eBayで購入後発行された問い合わせ番号で郵便局の追跡サービスが利用できたので非常に便利でした。
関税は徴収されませんでした。


追跡サービスのキャプチャ(一部編集)

3.開梱

 ウクライナの切手が一面に貼ってある荷物を開けると、バラバラのギターがありました。
到着したギターのネックが折れていることを懸念していたので、安心しました。


 ピックアップを除くほとんどのパーツが取り外されていました。
弦は錆びていたのでそのまま廃棄しました。
ネジは過不足ないので無くさないよう注意しましょう。



スロッテッドヘッド、ナットは木製で0フレットが打ってあります。
スロッテッドヘッド、好きです。


ナット幅は47.3mm、ちょっと太いですね。
ネックが本当に厚いです。丸太みたいで弾きづらい…


ブリッジは真鍮製?フレットと色が違います。


ブリッジの土台はプラ製で、固定機構がありません。弦の圧力でボディに押し付ける方式です。
ブリッジの空隙に収まる螺髪のような突起がボディにありますが、ネジ穴が馬鹿になっていたためガタガタ揺れ、ギターを弾いた際に雑音を生むので後に外しました。


ネック接合部です。トラスロッドの調整はできないようです。
(そもそもトラスロッドが仕込まれているか不明)




ネックに直にフレットを打ってあるだけの指板です。
全部で19フレット迄あり、5,7,12,17フレットにポジションマークが打ってあります。
ポジションマークはクレイかベークライトかなんかです。


ホールから覗くラベルです。シリアルナンバーの類はありません。
ルスキィ・アバンガルトみを感じて心が踊ります。




スマホをホールから差し込んで撮ったギター内部です。
バインディングなどはありません。
汚い!
大きなホコリがタンブルウィードの如く転がっていたりしたので、ハンディモップを突っ込んだり掃除機で吸ったりして掃除しました。


ソ連製ハムバッカー?ある問題があり音はまだ聴けていません。
Сделано в СССРとありますが、単に「ソ連製」という意味らしいです。



これが問題です。
ピックアップの出力端子が6.3mmフォンジャックでありません。
調べたところソ連やドイツの古いエレキギターはこのようなDIN5pinコネクタが使われているようです。
そのうち変換プラグを作ろうかと思います。


ストラップを通すための穴でしょうか。
ヘッド側にはストラップロックもこのような穴もないので、ヘッドのスロットに紐を押したいと思います。

4.組み立て

 フレットが曇っているので雑に磨きました。


手元にあったムーミンのマスキングテープを貼って、フレットをガシガシ磨きます。


 分かりづらいのですがある程度輝きを取り戻しました。



組みました。マイナスドライバー大小2本だけで組めます。
ネックがボルト一本で固定されているので回転方向にズレます。



ペグをグリスアップし、弦を張りました。
ペグの回転方向が何故か一般的なギターと逆なのでチューニング時違和感があります。
弦はピックアップが載ってるので(あと余ってたので)エレキ用のエリクサー9-42を張りました。
アコギにエレキ弦を張る際はヘビーゲージのものを用いたほうがいいそうですが…
ちなみにスケールは625mmほどでした。


諸悪の根源、ガバガバブリッジです。
オクターブチューニングが絶対に合いません。
また弦を受ける溝もないため適当に位置を決めて弦を置いていくことになります。
ブリッジピンのようなものは一個欠品していますが構造上必要ないので問題ありません。



My new gear...
大きなЖの文字がイカします。



フェンダーのエレアコ(ドレッドノート)との2ショットです。
遠近感があるので分かりづらいのですがかなり小ぶりに感じます。

5.演奏

 ドブロやナショナルのリゾネーターギターを思わせる金属質な響き、
「ジャーン」というより「ギャンギャン」鳴ります。
そしてネックがとにかく厚く、弾きづらい。手持ちのカポは1フレットにしか付きませんでした。
また先述の通り、ブリッジ構造上の問題でかなりフレット音痴です。
どんなに頑張ってブリッジ位置を調整してもローポジションの音程を優先した場合ハイポジションの音程が40¢ほどズレました。
 アシンメトリーな格好、ボディの薄さは座奏の際ドレッドノートに比べ引きやすく感じました。ネックとブリッジだけが残念ですね…

6.今後の展望

 フレット打ち直し、ネックシェイプ変更(細く薄くする)、ブリッジ交換をして音程の改善をしたい(一体いくら掛かるんだ)
コネクタ自作によってピックアップからの出力をしたい

7.買い?

おすすめしません。
 ただ座奏時のバランスの良さ、見た目のかっこよさ、ソ連のギターを持つ歓びは何にも代えられないものがあります。
1+n本目のギターとしてなら買う価値もないことないと思います。
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金属製な上にアコギとかいう意味のわからなさに近未来感じるんでしたよね?
角ばったデザインがセクシー…エロいっ!
16ヶ月前
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平沢進御大のタルボと違ってこちらは生の音出せるのが良い…
ソ連の色、ソ連の形、ソ連の音…
16ヶ月前
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