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モジュール型動画制作法 編

2016-05-15 11:47

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     1本の動画を全て同じYMMプロジェクト内で作ろうとすると、非常に効率が悪い場合が多々あります。

    ◯大量のアイテムが使用されている
     YMMPを開く度に読み込みで時間を取られる。

    ◯複数のコーナーで構成されている
     前のコーナーで変更点があると後ろのコーナーのアイテム全てを動かす必要がある。YMMにはオブジェクトの一括選択が無く(Shiftによる範囲選択はある)、更にキャラ素材は個別に動かす必要がある。

    ◯カットイン演出を入れる
     カットインを入れる度にエフェクトの編集など同じ作業を繰り返す。

     このように煩雑な作業を強いられると、時間もモチベーションも削られてしまいます。できるだけ効率化して行きたいところです。

    1.AVIファイルの組み合わせ


     分家ゆっくりおすそわけは、
    OP 冒頭 動画紹介(AviUtlのみで作業) 注意① お知らせ 企画説明 舞台裏 注意② 末尾
     以上9つのプロジェクトに分けて制作しています。各プロジェクトが完成次第、AVIファイルとして書き出し、最後にAviUtlプロジェクトで組み合わせます。合体用プロジェクトファイル自体も毎回同じものを使い、コーナー間の演出、エフェクトを流用できるようにしています。AviUtlではカーソル位置以降のアイテムを一括選択出来たりするので、尺の変更に簡単に対応できるのも強み。また細かく書き出すことで、書き出し時にエラーが発生した場合、やり直しの時間が短縮できます。


     個々のYMMPでも、背景やセリフ枠などを残してボイスと毎回変わる素材だけを削除して次回も使えば、再配置の手間が省けます

    AVI書き出しに使うコーデックはUt Video Codecです。

     低圧縮のため、HDDに大量の空きが必要になりますが(おすそわけでは100GB弱)、書き出しが速く、再生負荷も小さいのが特長です。スペックにも依ると思いますが、AviUtl上で通してのチェックや、個別にVLCメディアプレーヤーなどでのチェックができます。


    2.オブジェクトファイル


     AviUtl拡張編集タイムラインの空きスペースで右クリックすると、「ファイル」内に「オブジェクトファイルのインポート」や同エクスポートがあります。これはタイムライン上のアイテムをそのままexoファイルとして保存して、別のプロジェクトにも移動させることができる機能です。YMMで出力されたexoファイルと性質は同じなので扱いは簡単だと思います。
     この機能を利用して、カットインなど何度も使い回すものをエクスポートしておき、編集の最終段階、AviUtlでの編集時に加える手法が大変便利です。
     

    オブジェクトファイルはわかりやすいフォルダにまとめておきます。


     YMMでexoファイルを読み込むことは出来ないので、編集時は必要なスペースを空けておく必要があります。カットインの場合は厳密に時間を決めておくといいと思います。



     YMMの編集データをexo出力し、AviUtlで読み込んだら、空けておいた場所にオブジェクトファイルをD&Dするか、右クリックの「オブジェクトファイルのインポート」で読み込みます。


     AVIファイルでカットインを作り置きしようとすると、
    ①クロマキー(任意の色を透過)が毎回必要
    ②クロマキーで指定する色はカットイン内で使えない
    ③ファイル・エフェクトをその場で差し替えられない、つまり少し仕様の異なるだけのカットインを全て作り置きしなければならない。柔軟性に欠ける。

    そのためオブジェクトファイルでの挿入が適しています。

    注意
     exoファイルに映像や画像、音声自体は記録されていません(編集データのみが入っている)。そのため元の素材ファイルが消えたり、移動されると利用できなくなります


    3.シーン


     AviUtlの拡張編集タイムライン左上、Rootをクリックすると、


     異なるシーンが選択できます。AviUtlでは独立したタイムラインをシーンとして複数保存できます(他のプロジェクトには持ち越されない)。


     そして他シーンの映像や音声を、シーンオブジェクトとして挿入できます。あくまで使い方の一つですが、


    複数のYMMプロジェクトで制作したexoファイルを個別のシーンに読み込み、Rootでシーンオブジェクトとして合わせるといった使い方ができます。
     私自身はあまりシーンを使ったことが無いのですが、AviUtlで編集を行う場合はシーンを使って面倒なミスを減らせると思います。


    最後に
     モジュール型という用語は経営の世界では非常に一般的な概念なのですが、同時にその短所も広く知れ渡っています。それは安定した品質やコストカットをもたらす代わりに面白みが無いモノに仕上がってしまうことです。動画で言うならば毎回同じように仕上がるのでマンネリ化が避けられません。モジュール型動画制作法の運用としては、

    ①分家のように継続と定期連載を最重要視する企画で、投稿者の負担を最大限軽減しつつ見やすいコンテンツに仕上げる
    ②シリーズ物の実況や解説でも、高水準な基礎的品質を少ない労力で固め、毎回独自の編集に費やす労力を確保する

    これらが望ましいのではないかと思います。

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