プログラマーと言うのは、実際には自滅的な存在かもしれない。
昔、ゲームでも何でも、低級言語「アセンブラ」を使い熟せなければ創れなかった。
それが、高級言語、CとかBASICが登場し、無理して使う必要は、無くなった。
ちなみにCとかBASICをどうやって創ったか?と言うと、「アセンブラ」を駆使して、である。
この方向性で、プログラマーはどんどんと、しかし「自身の必要性」それを消していく事には成る。
特級のライブラリを創りました、これならBASICくらいしか使えない人でもアーケードゲームが創れます。
その時、そのライブラリの範囲でもう、作者に仕事は発生しないのだ。
最終的には、願えば発生する、そこまでのプログラムが創れれば?
その時、自身は不要になるのだ、完璧に。
自身が居なければ産まれなかった存在に、自身の必要性を消される理不尽。
昔からのあるあるネタではある。自分で創った魔物に、自分が乗っ取られるそれ。
暴走する怪物に世界は危機に陥る、”それ”は、プログラマーの悪夢として、しかし。
”それ”が顕現した、それはそう言う事なのだろうか。
ちょっと、怖い女性像が、不意に意識されて。
その女性は何故か、「状況を歪める力」そう言うのを得んとする衝動に憑りつかれた。
簡単に言えば「ガンプラバトルで絶対に勝つ」パワー、その取得、だ。
しかし、協力者?の男性が、殆ど夫と言える存在が、やがてそれに苦言を向ける。
それは無理だ。
女性は激昂し、その男性を殺してしまう。
その日から、その女性は何かが、歪んでしまった。
その女性は、強力な「請求力」を得る事には、なった。
それに「お願い」された相手は、それを否定出来ない妙な強制力、だ。
何せ”断ったら殺される”のだ、それは事実としてだ、それは、怖い。
何とか否定しても、その後、その復讐は苛烈とも思えるモノとして現れ。
気づくと、その女性は何かの頂点まで上り詰めてしまった…が。
「売れない」のだ。
その女性が内に秘めるモノを、流石に世界は認める事は出来ないから。
その女性がそこに居る限り、そこにある全ては売り物に成らない、腐ってしまう。
かくして世界は、急激に経済状態を悪化させていくが。
その女性は、”それ”を齎す存在を探し、倒そうとする。
自分に逆らう奴は皆殺しだ!
そうして、世界は暴走を始めた。
何故こうなったか?それは個性か、或いは女性的な帰結か、それは解らない。
夫に相当する人物が、或いは”そう言う人物だった”訳だ。
「自分を不要にするモノ」を、自分で嬉しそうに創ってしまう存在。
それは、男性的な視野の狭さ、或いは「リアリティ」ではある、が。
女性の中で”それ”は、極論化し、その行動原理として発露する結果で。
「より上を!」
それが具現化する時、自分が不要になるとしても、だ。
そこに、その男性も居る、のだろうか。
それは結局は、その男性の願い、だったろうか。
そこに居る二人は、結論で、何を選ぶのだろう。
ともかく或いは今の時代は、実は「そんな二人によって創られた」のかもしれない。
古き時代への望郷が消えない。