エッセイ「キスマーク」
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エッセイ「キスマーク」

2020-12-02 20:40

    キスマークに憧れた。

    小学6年生だったので

    どうやったらキスマークができるのか知らなかったし

    どうしてキスマークを付けるのか知らなかったが

    とにかくキスマークに憧れた。


    テレビドラマの影響で、

    モテる男はキスマークがついているんだ。

    そして女性に嫉妬されてさらにモテるんだ。

    と勘違いしていた。



    僕は首にツメで軽く傷をつけ、その上に絆創膏を貼ってキスマークもどきを作った。

    ウキウキで学校に行くと、想定通り友達が聞いてきた。

    「首のところどうしたの?」

    すると待ってました!とばかりに

    「ちょっとね・・・」

    と、目を細めて遠くの一点を見つめ、物憂げな感じを演じるのだ。

    モテてモテて困っちゃうぜまったくと言わんばかりに。


    隣の席の女子も

    「首の絆創膏どうしたの?」

    と聞いてきた。

    そして僕はまた窓から見える空を眺めながら、物憂げな表情で

    「ちょっとね・・・」

    と演じた。

    僕の心の中では

    「決まった!」

    と叫んでいるが、今考えるとキマっているのは僕のオツムのほうだ。


    後日キスマークというのは皮膚を口で強く吸うと出来るものだと知ってから

    腕に斑点のようにキスマークを付けるととんでもなく気持ち悪がられ、


    それからキスマークを付けて学校に行くのはやめた。


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