いっちさん のコメント
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私はよく本の感想をレシートの裏や要らなくなった紙の裏に
乱雑に書いたりしていて、それを当たり前のように失くすのでデジタル化してみました。
今回読んだのは「御伽の国のみくる」
モモコグミカンパニーさんの小説デビュー作。
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「私とあの人との存在」
私の仕事は自分のためにやっていると思っている。
叶えたい事、足りない私を満たすために始めた仕事がいつしか人に勇気や共感、よく言って仕舞えば憧れをも与える様になっていた。
直に言われるとどうもむず痒くなるが、SNSで見かけるとコンビニでスイーツを買ってしまいそうになるくらいに嬉しい。
だがそれは、恵まれているからだ。
自分を棚に上げる気はないが、そうなりたくともなれない人はいる。
そういう人を幾度と見てきた。
「御伽の国のみくる」の主人公もそのの1人だった。友美というらしい。
なりたくてもなれ
特別思い入れのあった
沢口さんから離れるという決断を下すのは
彼にとってどれだけ勇気のいることだっただろう。
彼は無理をしている沢口さんに気付いて
自分がいなくなれば
沢口さんに苦しい思いをさせなくて済む、と
そう思ったんじゃないかな。
これは僕の勝手な憶測ですが、
その彼はまだ少し距離を置いたところから
沢口さんのことを見守っているような気がします。
彼の想いに報いようと頑張った沢口さんは
アイドルとして、人として立派です。
沢口さんは限界を迎えてしまったかもしれないけど、
彼にとって沢口さんと共にした時間は
掛け替えのない宝物になっていると思います。
いつか、その彼に再び会える日が来たとき、
沢口さんの抱いている想いを伝えられたらいいですね。
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