-
国連気候サミット―原発も温暖化もない世界こそ
2014-09-25 11:42主張
国連気候サミット
原発も温暖化もない世界こそ
国連の気候変動サミットが開かれ、約160カ国・地域の首脳や閣僚が参加して、2020年以降の温室効果ガス削減の新たな枠組みづくりにむけた交渉の加速を協議しました。新たな枠組みは来年末の気候変動枠組み条約締約国会議(COP21)までに決める予定です。日本からは安倍晋三首相が出席しましたが、20年以降の削減目標については「できるだけ早く提出する」とのべただけでした。原発への依存度を高めることで温室効果ガスの発生を抑えるという政策が破たんしているためで、原発も温暖化もない世界実現へ、責任を果たすことが求められます。
目標提示遅れる日本
気候変動サミットの冒頭、国連の潘基文(パンギムン)事務総長が「われわれは歴史をつくるためにここにいる」とあいさつしたように、温室効果ガスを削減し、地球の温暖化を抑えることは、いまや待ったなしの課題です。国連の専 -
“沖縄 米軍事故で全基地撤去運動に” 政府に強烈危機感―防衛省内部資料に明記
2014-09-24 10:53事故多発機MV22オスプレイが強行配備された米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)の現状に対し、政府が「沖縄の負担感はきわめて強く、万が一の事故の際には全基地撤去運動につながりかねない状況」と強烈な危機感をもっていることが、本紙が情報公開請求で入手した防衛省の内部資料から分かりました。
資料は、2013年1月から安倍政権が着手した「防衛計画の大綱」の見直しに関わって、同年2月に同省が作成。「米国の安全保障政策/日米同盟」との表題で、同盟の方向性を検討しています。
普天間基地の同県名護市辺野古への「移設」やオスプレイの普天間配備など、日米同盟の現状にふれる中で沖縄の基地反対世論に言及しています。
オスプレイの沖縄配備をめぐっては、12年9月に10万人を超える県民大会で「オール沖縄」の流れを構築。翌13年1月の全41市町村長・議会議長が署名した「建白書」提出行動では、オスプレイの配備撤回と辺 -
醜聞次々女性閣僚 安倍首相も根は同じ―問われる任命責任
2014-09-24 10:45安倍晋三首相は、内閣改造で閣僚や党幹部への女性起用について「過去最多」「日本の政治の風景も変わる」などと売り込んでいます。しかし、その“目玉閣僚・幹部”らと反社会的な団体関係者との親密な関係が次々浮上。国内外から政権への不信を呼びおこしており、安倍首相の任命責任が問われます。(北野ひろみ)
高市早苗総務相と稲田朋美・自民党政調会長は、ナチスの思想を信奉する極右団体代表と議員会館でツーショット写真の撮影に応じていました。山谷えり子国家公安委員長は、在日韓国・朝鮮人に対するヘイトスピーチ(憎悪表現)を繰り返す「在日特権を許さない市民の会」(在特会)との親密な関係などが問題になっています。
厳しい世界の目
当人たちは「どういった人物か不明だった」(高市氏)「素性や思想はもちろん名前すら把握していない」(稲田氏)「在特会関係者だとは知らなかった」(山谷氏)などと釈明していますが、各国のメディ -
近づく赤旗まつり―誘い合って楽しみませんか
2014-09-24 10:41主張
近づく赤旗まつり
誘い合って楽しみませんか
4年ぶりに開かれる赤旗まつりが近づきました。41回目の今回は11月1日(土)~3日(祝日=月)の3日間、東京・江東区の「夢の島公園」で開催されます。いま会場はススキの穂が風にそよぎ、ドングリが実をつけ、ほんのり秋の気配です。1カ月余り後のまつり本番には、秋はさらに深まりをみせるでしょう。青空の下、政治プログラムで日本と世界の進路を考え、文化行事を満喫し、物産模擬店で舌つづみをうつ―。企画満載の赤旗まつりに家族や知り合いを誘い合い、出かけてみませんか。
安倍政権打倒の声も集め
赤旗まつりは55年前の1959年の第1回の開催から、世界と日本が直面する焦点課題を取り上げ、理性と良識のメッセージを発する場となってきました。今回は、安倍晋三改造内閣の発足後初となる臨時国会の論戦が繰り広げられるさなかでの開催です。「海外で戦争する国」づくりに暴走す -
「普天間運用停止」―悪質な口約束を県民は許さぬ
2014-09-23 11:00主張
「普天間運用停止」
悪質な口約束を県民は許さぬ
菅義偉官房長官は先の沖縄訪問で、仲井真弘多(なかいまひろかず)知事が求める米軍普天間基地(宜野湾市)の「5年以内の運用停止」について、今年2月が起点になるとの考えを突然示しました(17日)。2019年2月までに運用停止にするという意味ですが、これまでの安倍晋三政権の言動からすれば本気で実現を考えた提案とは言えません。目前に迫った沖縄県知事選に向け、仲井真知事の「実績」にしようとしても、沖縄県民には通用するものではありません。
具体的道筋は示さず
「何の根拠もないリップサービスにすぎない」(沖縄タイムス)「県民を愚弄(ぐろう)する『普天間空手形』は要らない」(琉球新報)
菅長官が、仲井真知事の主張の通り、「普天間基地の5年以内運用停止」の起点を今年2月にするとの考えを示したことに、沖縄の19日付地元紙社説は痛烈な批判を浴びせました。 -
聞く耳持たない強権政権―辺野古に 基地造るな・集団的自衛権閣議決定反対・原発再稼働やめなさい
2014-09-23 10:55安倍晋三首相は看板政策の「地方創生」と「女性活躍」で、「地方の意見をうかがいながら」「女性ならではの目線で」と繰り返します。しかし現実は国民多数の声に耳を傾けず、「異論を切り捨てる強権体質」(日本共産党の志位和夫委員長)が際立っています。
■米軍新基地
沖縄県名護市辺野古への米軍新基地建設が争点になった沖縄いっせい地方選挙(7日投票)。地元・名護市議選で新基地反対派が過半数議席を占めました。琉球新報9日付によると、県全体当選者382人のうち、告示前のアンケートで「辺野古移設反対」と回答したのは過半数の208人(54%)、「移設容認」は46人(12%)。「新基地ノー」の審判は明白です。
ところが、沖縄基地負担軽減担当相の菅義偉官房長官は「仲井真弘多知事が埋め立てを承認し粛々と工事を進めている。もう過去の問題だ」(10日)と民意を切り捨てました。菅氏は17日に11月の県知事選の地ならしで -
日本経済の変調―消費税再増税どころではない
2014-09-22 10:56主張
日本経済の変調
消費税再増税どころではない
安倍晋三内閣が先週末発表した9月の月例経済報告で政府の景気判断を5カ月ぶりに下方修正し、4月に消費税を増税したあとの落ち込みが長引いていることを認めました。これまで4~6月期の落ち込みは増税前の駆け込み需要の反動で、7月以降、反動は「和らぎつつある」としていたのを撤回したのです。日本経済は物価が上昇を続けるなかで国民の収入の目減りが続き、増税の影響も加わって消費が落ち込んでいます。このところの急速な円安が輸入物価の急騰を招く心配もあります。日本経済の変調は明らかであり、消費税の再増税どころではありません。
反動減にとどまらない
安倍内閣は公式には、景気は一部に弱さも見られるが「緩やかな回復基調は続いている」という見方は変えていません。しかし実態は増税前の「駆け込み需要の反動減」にとどまらない、深刻な事態が広がっているという見方が多くなっ -
新基地建設を止めよう―辺野古の浜 5500人熱気
2014-09-21 21:46翁長氏が訴え
(写真)「辺野古へ新基地はつくらせない」と、がんばろう三唱をする県民大行動の参加者=20日、沖縄県名護市辺野古の浜 どこまでも続くコバルトブルーの海に、「子や孫のために、新基地建設を止めよう!」の声が響きわたりました。
安倍政権が強行しようとしている沖縄県名護市辺野古への新基地建設を止めようと、埋め立てが狙われている辺野古の浜辺で20日、「止めよう新基地建設! 9・20県民大行動」が開かれました。5500人が参加し、8月23日に米軍キャンプ・シュワブのゲート前で開かれた集会の3600人を大きく上回りました。
会場では、民意を無視して基地建設を強行する安倍政権と、4年前の公約を裏切って辺野古の埋め立てを承認した仲井真弘多(なかいまひろかず)知事への怒りにあふれ、11月16日の県知事選で審判を下そうとの決意であふれました。
会場がもっとも高揚したのは、「新基地断固反対」を掲 -
アジアの平和協力、核兵器のない世界をめざして―第8回アジア政党国際会議での発言 日本共産党幹部会委員長 志位 和夫
2014-09-21 21:40日本共産党の志位和夫委員長が19日、スリランカのコロンボで開催の第8回アジア政党国際会議で行った発言は次の通りです。
アジア政党国際会議と「アジアの共同体」への可能性
尊敬する議長、親愛な友人のみなさん。
私は、日本共産党を代表して、第8回アジア政党国際会議(ICAPP)の開催を歓迎し、アジア全域から参加された友人のみなさんに、心からの祝福と連帯を表明します。
私は、ここスリランカのコロンボで開かれる今回の総会のメーンテーマが「アジアの共同体の構築」とされていることに、歓迎の気持ちをのべるものです。
私たちのすむアジア大陸では、大局で見るならば、20世紀から21世紀にかけて、分断と敵対から平和と協力への歴史的転換の流れがおこっています。この大陸で生まれたアジア政党国際会議が、イデオロギーの違いを超え、アジアで活動するすべての政党に開かれたフォーラムとして発展し、対話と信頼醸成、友 -
都議 また問題発言―「女性が輝く」がむなしく響く
2014-09-21 21:37主張
都議 また問題発言
「女性が輝く」がむなしく響く
今年6月に自民党議員が「早く結婚した方がいい」などのやじを議場で飛ばしたことが大問題になった東京都議会で、またも人権侵害発言が飛び出し、波紋を広げています。超党派の男女共同参画社会推進議員連盟会長についた自民党都議が報道陣の取材に、「結婚したらどうだ、と平場では僕だっていう」などと答えたのです。翌日に「謝罪」したものの、会長は続投する構えです。東京五輪開催を控える首都の議会で、自民党議員から人権感覚を疑う発言が繰り返されることは、どうしても見過ごすことができません。
男女共同参画のトップが
都議会本会議で発言中の女性議員に「早く結婚した方がいい」などの不規則発言が複数の男性議員から相次ぎ、都民や国民にとどまらず、世界に発信されて怒りと驚きを広げたのは、わずか3カ月前のことです。
今回の問題発言が、この不規則発言問題をきっかけに5
2 / 6