• このエントリーをはてなブックマークに追加

今なら、継続入会で月額会員費が1ヶ月分無料!

男女の考え方の差をニューラルネット的に考えてみる
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

男女の考え方の差をニューラルネット的に考えてみる

2015-10-05 06:15
  • 1


 今の深層ニューラルネットに何が足りないか、ときどき考える。


 機械学習を真面目にやってきた人たちからすると、「深層ニューラルネットワークは手法の一つにすぎないし、タスクによっては別手法の方が効果的」と言うんだけど、他の機械学習の手法に僕が魅力をあまり感じなくて、深層ニューラルネットワークにだけ興味を惹かれるのは、それが人間や生物の神経ネットワークの忠実な模倣に見えるからかもしれない。


 今の深層ニューラルネットワークが得意なのは、既知の情報の分類である。
 つまり学習した情報にもとづいて、新しい情報を分類すること、だけが得意なのだ。
 それ以外のこと、たとえば何か新しいものを考えだしたり、創りだしたりといったことは基本的にできない。

 それでも文書の自動生成とか、画像の生成とか、時々驚くべきことができるのが面白いところだ。


 しかし今のニューラルネットワークに足りないことはまだまだある。
 たとえば好奇心だ。


 先日、こんなことがあった。

 とある場所で待ち合わせしていると、向こうからすごい美人がやってきて、「すごい美人だなあ」と思ってぼんやり見ていると、よく見たら待ち合わせた相手だった。


 しかも、その後も、度々、「あれ、あの美人誰だ」と錯覚することが多く、その感覚はご飯を食べて駅で別れるまで続いた。良く知ってるはずのヒトなのに。


 なんでその人を「すごい美人」と判定したかというと、服装がいつもと違うのだと気づいた。
 しばらく会わないうちに服の趣味が変わったのだろう。


 よく考えると人間が誰かを認識するとき、まず圧倒的な面積を持つ服装を手がかりとする。

 このとき、実は今存在しているような単純な畳込みニューラルネットワーク(CNN)では「この人は○○さん」という認識はできても、「この人は知らない人」という認識はできない。


 インターネットからお姉さんの画像だけを学習させたCNNが水着のお姉さんを探そうとすると相撲取りも探してきてしまう問題と似ている。


 「知らない」というか「未知のもの」を検出して興奮(発火)する仕組みが、今のCNNだけでは実装できないのだ。


 この性質を「好奇心」と呼ぶことにしよう。


 雄はその本能として、好奇心を必要とする動物である。
 なぜなら、沢山の雌を相手にしなければならないからだ。


 だから新しい雌を見つけると興奮するような仕組みが必要になる。
 

 しかも、人間の脳の構造上、そのような仕組みはなんらかのニューラルネットワークで実装されているはずだ。好奇心を獲得することができれば、人工知能はもっと進化できるだろう。つまり人間が学習セットを与えずとも、自ら新しい刺激を求めてネットや文献を彷徨い歩くようになるはずだ。


 男性から見ると女性は常に服が変わっている方が魅力的に見える。
 なぜなら同じ人間であっても、服が変わると一瞬の認知の錯誤が起きるからだ。


 新しい雌を発見して脳が興奮している状態を「トキメキ」と呼ぶとすると、仮にその数秒後に対象を既存カテゴリーに分類できて、既知の雌であるということを認識しても、そのトキメキ状態はしばらく持続する。しかも完全に学習(新しい服装の既知の雌の視覚的な学習作業)が終わるまでは、度々トキメキ状態が励起される。


 若い女の子が休日となれば色んな服を買いに行くのも、内部に変身願望を持っているのも、こうした男性的な好奇心を集めるための本能なのかもしれない。


 そして会う度に服装の違う若い女の子は、確かに魅力的に見える。


 反対に雌は保守的な性質を持っているはずである。
 子を産み、育てるということは、少なくとも自分の子供を第一優先に発見できなくてはならない。時には自らの生存よりも子の生存を優先するほどに強い本能を持っている。

 従って、女性の視覚はまず第一に子供や夫、家族といった自分の身の回りにあるものが優先される。
 

 女性の視覚野は、まず(既存のCNNのような)分類ネットワークの発火が優先するように作られるべきだろう。つまりよく知っているものほどより安心感を覚えるというバイアスがかかっているはずである。


 そして同時に、未知の生物――たとえば知らない男性やゴキブリやその他の対象――に対しては本能的に恐怖や嫌悪感を感じるはずだ。

 従って、女性に好まれる男性の服装は、保守的なものになるはずだ。

 男性に絶対にウケる女性の服装がないのと対象的に、女性に絶対にウケる男性の服装はスーツである。
 それはスーツが安定性の象徴だからと考えることはできないだろうか。


 また、女性の「トキメキ」と男性の「トキメキ」は性質が少し違うということが考えられる。
 男性は「新しいもの」に出会ったことにトキメキを感じ、女性は安定していること、もしくはより大きな安定を得られる期待にトキメキを感じる、とは考えられないだろうか。

 女性のトキメキを司るのも、やはり好奇心だろう。好奇心ニューラルネットワークのようなものが男性にも女性にもあって、女性はとりあえずまず知らない男性の外見に違和感がないことを確認(安全であることを確認)して、それから男性の内面(中身)に好奇心を抱く。その男性の内面が女性の興味を惹くもの(つまり自分により大きな安定や安全を与えてくれそうな期待に沿うもの)だったら、女性はトキメキを感じるのではないだろうか。


 例えば、昔、叶姉妹が、「ややバッドルッキングな男性でも、お金持ちだと聞くとグッドルッキングに見えてくるんですよ」と身も蓋もないことを言っていたが、それは本能や脳のアーキテクチャに照らすと、ある種の真理なのではないか。


 もし、女性が男性の外見の方を、生活力や生命力といった男性の内面よりも優先していたら、たぶん男性はもっと外見を進化させたはずである(進化心理学的にはそうしなかった個体は生き残れていないはず)。

 世界には美男美女だけが存在し、しかし生命力を失って人類はより早く滅亡していたかもしれない。


 若い女の子ほど、視覚的な変化が激しい。成長するし、顔つきもかわるし、服も変わる。つまり男性から見て認知の錯誤を起こしやすい。だから、男性は若い女の子に惹かれがちであると推定できるのかもしれない。


 そして女性から見て、若くて変化の激しい若い男の子よりも、安定して見える歳上の男性のほうが変化が少ないため、安心感がある。

 
 中学高校時代、僕の同世代の女の子たちはたいがい先輩とか社会人とかと付き合っていたがたぶんそういうことなのだろう。


 好奇心の他に今のニューラルネットワークに足りていないのは、たぶん「やる気」とか「楽しみ」といった機能だろう。


 そもそもやる気が出るとはどういう状態なのか。
 人間の脳はなぜ「楽しい」とか「面白い」とかいう状態を感じ取ることができるのか。


 人間の興味深いところは、例えば同じだけの労働量をこなしても、「精神的に疲れた」とか、「もうやりたくない」とか、反対に「もっとやりたい」とか「精神的に充実している」とかという状態をとる。


 精神的に疲れた、というのは単に脳でエネルギーを消費しすぎて疲れたことを意味しない。
 むしろどちらかというと、ニューラルネットワークが混乱して的を絞れない(分類できない)状態が精神的に疲れた状態なのではないかと想像する。


 もっと謎なのは「精神的に充実している」という状態である。


 これは分類が正しく行くように学習できた場合なのか(確かに仮にそうだとすれば迷いはなくなるはずだ)、それともその他のなにかが作用した心理状態であるのか、それはまだ解らない。


 今、深層ニューラルネットの研究によって心の解明というのが急速に進んでいる気がする。


 もちろん解明できないのかもしれないし、解明してはいけないのかもしれないけど、それが急速に進んでいるのは事実だと思う。


 果たして我々は、自分たちの心がどのように動作してるのか突き止めることができる日は来るのだろうか

チャンネル会員ならもっと楽しめる!
  • 会員限定の新着記事が読み放題!※1
  • 動画や生放送などの追加コンテンツが見放題!※2
    • ※1、入会月以降の記事が対象になります。
    • ※2、チャンネルによって、見放題になるコンテンツは異なります。
ブログイメージ
電脳ヒッチハイクガイド
更新頻度: 毎週月曜日
最終更新日:
チャンネル月額: ¥1,100 (税込)

チャンネルに入会して購読

×
これより新しい記事はありません。を
これより楽しい記事はありません。に空目
52ヶ月前
コメントを書く
コメントをするには、
ログインして下さい。