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  • 【ポエム】東京には今、オトコが足りない【対人量子力学】

    2016-11-18 05:49  
    500pt

     恋愛工学と無縁な僕は、その日、電通の友人と久しぶりにコリドー街に居た。
     「相席屋行こうぜ」
     と言うと友人は「えー、行ったことないんだよね」という。おい、ダメだろ電通マン。時代に乗り遅れてはいかん。
     例の事件のせいですっかり残業ができなくなってしまった電通マンは、夜の時間を持て余してる。
     コリドー街の相席屋は、いつも男が足りない。
     ギラギラしたネオンの街なのに、不足しているのは圧倒的に、男なのだ。
     相席屋公式アプリを使うと、空席状況が分かる。すると、ほとんどの店舗でオトコが不足しているのがわかると思う。
     「相席屋ってもうブーム去ったって聞いてるけど」
     そんなことをいうご同輩を無視して相席屋に行く。やはり、男が足りない。
     そう、今求められているのは男なのだ。
     相席屋にいる女性は三種類だと思ったほうがいい。
     一つは、タダ酒を飲んで暇をつぶしに来た人。こういう人は、仲良くなるのが難しい。そもそも誰かと知り合いたいとかはあまり思っていないし、会話も盛り上げる気がないからだ。
     もう一つは、自分や友人に、恋人となる相手を探している人や、単に知り合いを増やしたい人。意識高い系大学生が人脈人脈言うんなら四の五の言わずに相席屋に行きたまえ、と思う。
     最後のひとつは、初めて相席屋にくる人。これが意外と多い。
     
     僕の仮説では、女性が無料で飲み食いできる相席屋は、盛り上がり始めた頃は普通に出会いを求める人達が集まっていた。しかしそこに、タダ酒を飲みに来る人が増えた。
     すると、会話が盛り上がらないし会話する気もないという人に辟易した男どもが「待て待て、こんな思いをするくらいならキャバクラに行ったほうがマシ」と考えて相席屋戦線から撤退していった。
     すると今来てるのは、タダ酒を飲みたい女性と、初めての女性。その比率が半々くらいで、本当に出会いを求めてやってくる女性というのは相対的に減っていると考えられる。 だが、基本的に知らない人と会ったり話をしてみたいという僕の好奇心を満たしてくれるのは、まさしく初めて相席屋に来るような人たちである。 次に面白いのは、そもそも相席屋に行く男がつまんないという問題がある。 我々の調査では、相席屋でキャバクラのように振る舞う痛い男が多いのだという。 あたりまえだが先方さんも素人さんなので、ちゃんと礼儀をもって接しなければならないし、最初から馴れ馴れしい言葉遣いなど言語道断である。

     つまりちゃんと相手と向き合って会話する必要がある。 これは訓練になるし、なにより知らない人と知り合うチャンスである。 実際、僕は相席屋に通って、保育士さん、健康診断士さん、起業家、銀座で働くOL、物流系OLなどなどと知り合うことが出来た。 「そんなところに行くなんて、どうせ誰にも相手にされない女子ばっかでしょ」というのももちろん違って、みんな普通の人達だ。というか女性は基本的にみんな普通にキレイな女性たちなのである。 ただ、そこに行くオトコが圧倒的にツマラナイのだ。 わざわざ相席屋に行く女性たちを待っているのは、圧倒的にツマラナイ男たちなのである。 ということはどういうことか。 無双である。 ちょっと面白ければ、ちょっと常識があれば、ちょっと相手を楽しませる会話ができれば。誰でもモテモテになれるという、竜宮城のような場所に成りうる。それが相席屋の面白さだ。 もちろんそのちょっとが難しいんだよ、と嘆くご同輩もおられよう。 そして僕の周りには、彼氏が欲しいけどなかなかできなくて悩んでいる女子もおられる。 それに、初対面の人と仲良くなる方法というのは、あらゆるビジネスの場面に応用可能である。