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  • 黒い月 #1

    2014-10-16 10:34  
    500pt
     昼下がりの太陽はいつも眠気を誘う。 特に古文の授業の時はいっそう、眠くなる。 教壇では古文のハセガワが古今集がどうとか紀貫之がどうとか喚いている。ほんと、意味が分からない。 いったいぜんたい、何百年も前に流行った流行歌を読んで何が面白いのか。現代語に翻訳されたものがいくらでもあるし、しかもそれはほとんどの場合、無料で読めるのだ。そもそもそれは歌なのか? にもかかわらず、なぜこの半ば義務教育に近い高等学校の授業で、古文なんぞが必須科目に入っているのか、理解に苦しむのだ。 授業中にこんなことを考えているのは、授業でやる内容なんかとっくに予習してマスターし終わっている優等生か、授業に全く興味の持てない劣等生かのどちらかで、石丸コウは、どちらかといえば後者の典型だった。高校二年生。16歳の健康優良児だが、スポーツには全く興味がない。ちょっとしたきっかけで軽音部に入ったが、入部一週間で幽霊部員にな

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