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記事 14件
  • 「おまえの日本語は間違っている」という考えが間違っているのだ。今や、きっと、たぶん

    2018-05-28 12:20  
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    「今週は暑かったのでうちの会社はサンダル出勤もOKだった」という文章が伝わらないと嘆いてるツイートを見たが僕も何を言ってるのかよくわからない。
    というような書き込みが流れてきて、「あーあ」と思った。でも残念なことに、僕もどちらかというと、そっち側の人間だった。「今週は暑かったのでうちの会社はサンダル出勤もOKだった」という言葉は、日本語として文法にツッコミどころがあるかもしれない。「そんな日本語はない」というセリフは、よく言われたし、残念ながら僕も言ったことがある。なんでそんなふうに考えてしまうのか、自分なりに分析してみると、要は「言語の厳格な運用」が可能であるという仮説があるからだ。実際それは可能だ。そして、厳格な運用をしなければどうにもならないものもある。プログラミング言語だ。プログラミング教育によって得られる恩恵が「言語の厳格な運用」だとすれば、その弊害は「あらゆる言語に厳格な運用を期待してしまう」というものかもしれない。しかし大多数の人たちは厳格な運用などしていないので、これはプログラミングの間口を大幅に狭めることになる。自然言語解析がどうして限界が低かったのか。現実に、厳格に運用されている日本語などほとんどないからだ。契約書の条文や法律の条文くらい慎重かつ丁寧に練られた文章であっても、齟齬やツッコミどころはある。自然言語解析は、「厳格に文法にのっとった文章」にしか使えない。てにをはを省略したり、新語には対応できない。しかし現実の世界では、奇妙奇天烈な新語や珍語が日々生まれているし、コミュニケーションの進化にとって新語が生まれることはむしろ自然な現象であるとも言えるはずだ。「新語やスラングなどは、知能の劣った人間しか使わないから顧みる価値はない」というのが昔の価値観の根底にあったのかもしれない。しかしTwitterが普及した結果、権威と言われるような人物でも厳格な日本語の運用をするのが極めて困難であることがわかった。知能の高い低いに関係なく、新語や珍語は発生するし、運用される。新語や珍語は従来のような、特定の年齢層や地域のコミュニティに閉じられたものではなく、自然発生しては猛烈な勢いで全世界に拡散されるような性質のものに変わっている。たとえば昨年マストドンが流行ったときにうまれた「おはドン」という言葉は、何の説明を受けなくても日本人ならそれは「おはよう」と「マストドン」が隠されていると想像できる。従来の形式的な自然言語解析では、このような主語も述語もない新語は誰かが辞書に登録するまで理解することはできなかった。挨拶などどうでもいいと思うかもしれないが、挨拶はコミュニケーションの第一歩である。挨拶すらきちんと認識できないようなものが知能情報を処理していると言い切れるだろうか。深層学習を用いた言語解析なら、新語にも対応できることがドワンゴのニコニコ生放送によって示された。文字単位のLSTMを使うと、極めて短い文字列でも、それがネガティブなものかポジティブなものか判定できることが分かっている。それに関しては昨年マストドン用クライアントNaumanniを開発したときに、実際に「クソリプ」かどうかを判定するときも役立った。そもそも自然言語というのは、まさしく自然に発生した言語を指すのであって、日本語の文法と呼ばれているものは、あとづけで理解され、解釈された仮説の一つに過ぎない。実際、日本語自身も変化しているし、時間をかけて意味が変化したり、誤用がそのまま広まってしまったりした言葉は無数にある。我々の世界で有名なのはVirtualを仮想と誤訳してしまって、それがそのまま広がってしまったという事件だ。実際にはVirtualには「かりそめの」とか「現実には存在しない」という意味はなく、「エッセンス」とか「本質」という意味しかない。Virutual Realityは、「本質的な現実感」を意味する言葉であり、「嘘の現実感」を意味しない。Virtualが最初に誤訳されたのは、IBMがVirtual Memoryを翻訳したときだが、Virtual Memoryを仮想記憶と誤訳してしまったのが広まっていったと言われている。そうすると、実のところ、おなじ「VR」という言葉でも、欧米圏と日本語圏では微妙に異なるイメージを持っていることになる。日本人にとってVR=仮想現実感とは、あくまでもニセの体験であり、本物ではないが、欧米人にとってのVR=Virtual Realityとは、現実感の本質を取り出して純化させたもの、という意味合いになる。これは例えばVirtual Realityコンテンツにも如実に現れていて、欧米圏では圧倒的に360度動画が多い。これは現実世界であっても、「本質的な体験」のエッセンスを取り出せば間違いなくVRと呼べるという感覚からうまれているもので、日本的な「仮想現実」という設定で考えると、そもそも現実を写真に収めて360度を見渡せるだけでは、「仮想現実」という言葉のイメージとはかけ離れてしまう。十年くらい前に、藤井直敬先生が理化学研究所でSR(代替現実感)という言葉を生み出した背景には、そうした「VR=仮想現実感」という誤訳とは異なる本質を説明したかったのだろうと今ならわかる。しかし、藤井先生がSRという言葉を作ったことによって、「それってVRと同じじゃね?」とみんなが思うようになり、結果的に日本語圏におけるVRとSRの区別をなくしたことは藤井先生の功績と言って良いだろう。それでも、日本人はいまだにVRというと、完全な嘘の世界を体験する、という発想が強くて、たとえばそれはVR ZONEというゲームセンターにいっても感じてしまう。そこにあるのはすべてCGで作られた「嘘の世界」の物語であり、本来はそこまでしなくても、もっと良い体験になりそうなものはたくさんあるのに、そこになかなかたどり着かないのは言霊が今も我々日本人の意識を縛っているからだろう。 

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  • 【shi3zの非日常的日常】生中継修験者

    2017-01-25 07:00  
    はこだて未来大学から生中継装置を作ったという人がやってきた。なかなかに独特なので、面白いからいろいろ話を聞いてみた。右手に持っているカメラと左手に持ってるカメラでPinPをやったりとか背中に背負った照明が右手のメインカメラをおっかけたりとか、メインカメラ自体に照明がついていたりとか、背中にMacBook背負ってるとか、色々凄い。凄いがしかし・・・・これって研究になるのか?まあなるのかもしれない・・・うーむよくわからんので人気美人Youtuberであるせきぐちあいみさんにやってもらった。光ってる。やはりプロは絵になる。絵になるがしかし・・・これ重量6kgもある。もう修験者風というよりも完全に修験者。凄いんだけどしかし・・・うーむうーーむちなみにCEREVOの岩佐和尚にも見せてみた。「あーなるほどねえ。もうちょっとコンパクトにできるんじゃないですか」うんうんできると思う。ちなみに番組でも紹介し
  • VRアートとはなんぞや!?人気美人Youtuberが人気中年ニコ生に緊急出演決定!その舞台裏

    2016-12-04 09:06  
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     VRっつうのはいわずとしれたヴァーチャル・リアリティなわけです。 まあVRの専門家・・・と名乗るのはちょっとおこがましいけれども、少なくとも3Dプログラミングの専門家である僕としては、VRというのは好きとか嫌いとかではなく、親とかご先祖様とかと同じ感覚であって、VRに関して言うとほんとに、まあ言いたいことはいろいろあるわけです。 中でも、やはりhtc Viveは別格中の別格で、本当に別の空間にジャンプした感じがする。 まあPSVRもよく出来てはいるんだけど、コントローラを持った瞬間に我に返るというかな。 んで、htc Viveで最も感動したソフトは、やはりTilt Brushなのよね。 そのTilt Brushをいまや地球上で最も使いこなしているんじゃないかと言われているのが、人気美人Youtuber「せきぐちあいみ」だ。 その才能はとどまるところを知らず、ついには本家GoogleのTilt Brush公式サンプルになっちゃったんだから凄い。 ついこないだまで、Youtubeで彼氏が欲しいとか結婚したいとかちょっとイタい芸をしていた女の子が、いきなりワールドワイドにデビューしちゃったわけですよ。 そしてついにクラウドファンディングでVRアートの個展を開くという。たぶん世界初。 凄いよね。 さらにいえば、その個展の目標金額だった50万円もスタートして1日で達成しちゃった。 さらにぐんぐんと伸びているので、もし100万円に到達したらどうしよう、とか、いろいろ考えてるらしい。 詳しくはGREEN FUNDINGのページを見てほしいんだけど、この人、本当に凄い才能がある。 特にGREEN FUNDINGのページの最後のムービーは感動した。 道具を使いこなす天才ですよ。 のび太ですよ。 そういうわけで、せっかくだから目指せ100万円、ということで明日の電脳空間カウボーイズZZに緊急生出演してもらって、思いのたけを叫んでくれるらしい。 ということで明日の生放送は必見ですぞ ↓タイムシフト予約はこちらからどうぞ人気美人YoutuberせきぐちあいみがVRアーティストへの華麗な転身!? ってかVRアートってなによ? さて、以下は会員向けに舞台裏など 
  • 【VR】Google Earth VRが超絶ヤバすぎる【まずキミがゴジラ】

    2016-11-18 14:58  
     Google EarthのVR版がでたということで、Vive人類のオレとしては早速体験せざるを得なかった。 しかし、GoogleEarth VR版、なんと画面キャプチャを撮ろうとするとなんだか魚眼状態になってしまう。 そこでまあ雰囲気だけをなんとか言葉で伝えたいと思うのだが、果たしてうまくいくだろうか。 まず、ソフトは無料なのでSteamでダウンロードできる。 基本的にはデータは全部サーバ側にあるから、クライアントそのものはかなり軽い。 んで、まずデモとしてマンハッタンや東京、イタリアみたいなところが出て、いざGoogle Earthスタート! いきなり目の前に現れる巨大な地球。 これをViveコントローラで自在に回転させたりできる。 この時点でかなりテンションが上がる。 まあでもそういうコンテンツは他にもあった。 いざ、突撃とばかりに、最初はパリに突撃する。 パリのエッフェル塔から凱旋
  • 【人工知能】ここが男の桃源郷だ! 人工知能で佐々木希の入浴シーンを3D化! 好きなドラマが3Dで見れる!? 【やばすぎる】

    2016-11-06 21:05  
    Deep3dというのがあって、これは左目用画像を渡すと右目用画像を勝手に生成するというムチャクチャなエンジンだ。 んで、すごいのは、「奥行きとかどうでもよくて、なんとなく立体だとこんな感じの視差になるはず」というのを3D映画から学習しているのである。狂ってる。 この段階でも充分狂ってるが、これが意外となかなかいけてしまうから二重に狂ってるのである。 普通に考えると、画像→デプス(深度)マップ→右目用の映像という流れになるはずだが、デプスマップをすっ飛ばしていきなり右目用の画像を学ばせるという鬼畜ワザによって、一体全体AIが「どのようにして」空間の奥行きを確認しているのかは知りようもないが、とにかく力技によって出来てしまうことが事実として分かってしまっている。 ってここまで説明しても、「わかるかよ!」という気分である。 論より証拠、そのdeep3dとやらを動かせばいい・・・ ・・・が、このイ
  • 桃色空間カウボーイズの作り方

    2016-10-25 06:02  
    オレだ。 ちまたのVRコンテンツがヌルすぎて、VR一筋30年。元祖3D野郎が真の桃色VRってやつを作ってやったぜ。 まず、材料だ。 材料は htc Vive、それとVR対応PC、まあここではドスパラのガレリアを用意する。 htc Viveは12万くらい。対応PCとセットで買うと30万円弱くらいだ。 高い? 女の子と6回デートすること考えたら安いだろ! あとはUnityをダウンロードする。無料版でOK その他に必要なのは SteamVR   MMD4mechanim あとはMMDデータを適当に拾ってくる http://www.nicovideo.jp/tag/MMDモデル配布あり VPVP Wiki そして、MMD4mechanimでUnityにMMDデータとモーションデータと音楽データを取り込んだり、変換したりする。詳しくはここ→http://qiita.com/hiroyuki_hon/
  • 広大なVRスペースで6人同時体験できるZERO LATENCY VRをやってきた

    2016-07-23 15:49  
     さて、なぜかラジオアナウンサーの吉田尚記さんからお誘いを受けて、お台場の東京ジョイポリスにある世界最先端のVR施設「ZERO LATENCY VR」に行ってきた。 東京ジョイポリス、わりと好きなんだよね。むかしから。 我が師である水口哲也も最初は東京ジョイポリスで稼働する筺体の映像を作っていたという。 そんな東京ジョイポリスに、イギリス生まれの世界最先端VRがやってくるっていうからにゃ、やらねばなるまいやらねばなるまい。 というわけで行ってきたのだ。 この ZERO LATENCY VRは、無茶苦茶広大な空間を自由に歩き回れるVRシステムで、被験者は背中にPCを背負うことで文字通りの「ゼロ・レイテンシー」を実現しているのだ! このカッチョイイ、ゴーストバスターズ風味のデバイスを背中に背負うわけだね。しかもワイヤレス。そう。htc Viveのようにケーブルの取り回しに頭を悩まされることがな
  • 【目指せ】驚異の人力VRから立体影絵までgumiが主導する東京VRスタートアップスdemo dayに行ってきた【8兆円】

    2016-07-13 06:51  
     さて、gumiといえば時価総額八兆円が見えたと国光社長がツイートした直後に赤字転落して炎上したことであまりにも有名である。 まあこの業界は社長にクセのある人が多いので、僕はそんな国ちゃんがわりと嫌いではない。むしろ国ちゃんは業界では愛されている方である。たぶん井口よりも。 そしてgumiが次世代への夢、時価総額8兆円の夢を賭けて挑むのが、VRの分野だ。 なぜVRか。 ・・・うん、そのあたりは・・・まあ・・・よく・・・わからない。 が、なにか国ちゃんには直感的に「来るッ」と思ったことがあるらしい。 VRといえば、僕にとっては知人の中でもKAFや新清士など、どちらかというと選りすぐりの社会不適合者が大挙して押し寄せているというイメージが強く、「社会不適合者たちの夢」がきっとそこにはあるんだろうなと思うわけだ。 そして驚くべきことに、ドワンゴ時代は全く・・・は言い過ぎにせよ、彼の潜在能力が10
  • Rez:InfiniteにみたVRの真の可能性

    2016-07-01 07:00  
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     心の師匠である水口哲也が「Rez:Infiniteやりにおいでよ」とおっしゃるのでお言葉に甘えて、慶應義塾大学水口研究室の分室があるお台場科学未来館に行ってきた。 というか、今回は大ポカ。僕が悪いんだけど、水口さんに誘ってもらって、一緒に行く人に声かけて、ゴトーにアポ調整たのんだら、肝心の水口さんになんの調整も行っていないという地獄絵図。アシスタントが足りない。目下募集中である(興味のある人はuei.co.jpから)。 にもかかわらず、ほぼ奇跡とでもいうべき水口御大の寛大さと、水口研のやさしい院生さんによって電撃的な訪問が実現したのだった。 さて、Rez:Infiniteであるが、一言で言えば単なるRezである。 単なるRez。おいおいそれじゃあ話が違うんでないの?・・・と思うかもしれないが、実際にこれはいわゆるひとつの単なるRezであり、Rez以上でもRez以下でもない。 「なんだそり
  • 【AI】 人類は知性という概念を見直す時期に来ているのかもしれない【VR】

    2016-06-28 05:12  
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     大阪に来ている。 アスキー総研大阪支部(そんなのがあるのかと驚いた)主催の「Google I/O ✕ VR ✕ 最新技術」という謎のカップリングのトークセッションに出演するためだが、ここで大変興味深い話になった。 モデレーターの遠藤諭(昨日が還暦の誕生日でした。おめでとうございます)さんがこんなことを言っていた。 「同時期に発生した最新技術は、一見まるで相関のなさそうなものが強い相関を持って立ち上がることがある。携帯電話とインターネット(当時、この2つが相関するとは殆どの人は予想できなかった)、半導体と数学、ということは、AIとVRにもなにかそうした相関関係が見いだせるのではないか」 VRはインターフェースに過ぎない、とうそぶく人もいる。 たしかに、ただ純粋に正面からVRを捉えようとしたら、単なるインターフェースにしか見えないかもしれない。 ところが実際には、VRは単なるインターフェース