人間の柔軟性と才能論
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人間の柔軟性と才能論

2016-06-19 10:01
    前回の続き。

    ロボットやAIに人間の仕事が奪われる【テクノ失業の恐怖】

    http://nikkan-spa.jp/1119177/3

    EUを離脱しても人間の付加価値を生み出す能力には変更はないが、短期的には大きな影響を受ける。マイナス金利にしても需要が増えることには違いがないが、短期的には影響を受ける。

    そして同様にロボットやAIがいくら進化したとしても中長期的には人間の生活には影響はないが、短期的には影響を受けていくことになる。つまりロボットやAIによって一時的にテクノ失業の憂き目に遭ったとしても、人間の能力には柔軟性があるから、時間が過ぎれば新しい職業に対応したスキルや知識を習得し順応していくものの、それでもその仕事に順応するまでは能力を十分発揮できない状態が続く。

    例えば時給1000円の本屋のバイトをクビになったという場合、コンビニのバイトを新しく始めようにも仕事を1から覚えないといけないわけで、最初から時給1000円分の働きができるわけではない。

    しかしそれでも時間が経つとコンビニでも時給1000円の働きができるようになってくる。だから長期的にみると、機械やロボット、AIで恒久的な失業が生まれることもないとなる。

    リオ州政府が“財政危機”と非常事態宣言 「破産状態」で「五輪を開催する義務を果たせない」

    http://www.sankei.com/world/news/160618/wor1606180017-n1.html?view=pc

    もしかすると五輪後の不景気という現象も、上に書いたようなことで説明できるのかもしれない。

    つまり観光業が盛んでなかった国が、五輪の開催を機に一時的に観光業へとシフトする。すると開催期間中は繁盛するものの、五輪が終わると元の産業構造へと戻るので、それに伴って失業やらミスマッチやらが起こり、経済が停滞する。上の例でいうと本屋で働いていた子が五輪期間中にコンビニ店員になって、五輪が終わるとまた本屋に戻っていくみたいなね。

    ちなみにこのリオデジャネイロ州の破綻問題についてはどう説明しようか。一般的には新興国は高いインフレを海外からの投資資金の流入によって抑えているのだが、アメリカの緩和終了の流れによってその資金の逃避が起き、元のインフレに戻ってしまっているということで良いかな。

    日本の金融知識は欧米よりも低い… 日銀調査

    http://www.sankei.com/economy/news/160617/ecn1606170043-n1.html

    頭の中にどのような知識を詰め込むかは、あまり経済の成長においては意味をなさないと考えるべきだろう。つまりコンビニのバイトをしても本屋のバイトをしても能力が同じならもらえる時給は変わらないと考えられるように、たとえ日本人に金融知識がなかっとしても、それに代わる価値ある知識が頭の中に入っているのであれば、人間の生み出す付加価値には変動はないと考えられる。



    要はベースとなる「考える力」や「生き抜く力」のようなものが大事なのであって、「何を知っているか」というものは問題ではないということだ。

    上で書いたように、人間は時間をかければ新しい環境に適応することができる。もし適応できなければ失業した途端に全員首を吊らないといけないだろう。でも人間は今まで培ってきた経験や基礎学力を元にして、新しい環境に合わせることができるから、失業してもすぐに仕事を見つけて生きていかれる。

    だから一般的に人間の才能と呼ばれるものも(自分は才能論自体否定的だけれども)、ある職業限定などのように、ピンポイントで備わるものではないことになる。例えば羽生さんが将棋にしか生まれもった才能しかなく、他の事を目指していたら必ず失敗していましたというものではないし、イチローも野球以外の分野において、傑出した能力を発揮していた可能性が高い。つまり彼らにとって将棋や野球は、単なる興味の対象に過ぎないということだ。
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