連歌的感覚の欠如(NGT48「Maxとき315号」より)
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連歌的感覚の欠如(NGT48「Maxとき315号」より)

2020-01-23 20:37
    前回の続き。

      Maxとき315号

    最後のトンネルを 抜ければ近づく美しいあの街
    希望が住むと信じて来た 私が生まれ育った すべてを知って欲しい

    一番大事な人を連れて帰ること
    出会ったあの夜 約束した
    
    未来はいつも思ったよりも やさしくて風景がふいに滲んでくる
    夢がかなうと その想いが溢れ出して
    瞳から伝えたくなる あなたと一緒に歩きたい


    季節の移ろいは 成長して行く心に似ている
    いろんな花を咲かせながら 時には思い悩んで 大人になって行く

    遠いあの空の下から 見守ってくれた
    誰かの存在 支えになった

    未来はいつも姿見せずに 待っている 弱音吐き甘えないように...
    愛とは涙 人のために泣けることね
    幸せを噛み締めている

    深い雪もやがて溶けて 大地は新しい芽を出す
    苦しいことも悲しいことも
    喜びに変え 笑顔になれる いつだって明日は来る

    未来はいつも思ったよりも やさしくて風景がふいに滲んでくる
    夢がかなうと その想いが溢れ出して
    瞳から伝えたくなる あなたと一緒に歩きたい

    チームNIII 2nd「パジャマドライブ」での「Maxとき315号」新映像演出公開 / NGT48[公式]
    
    https://www.youtube.com/watch?v=pPU5MPY7g_M

    ということでMAX野絵315キロでしたっけ? それを前回書き直してみたわけですが、まあこんなのが名曲
    と呼ばれるのはおかしいと思うよね。

    実は歌詞見てわかるんだけど、これストーリーが無茶苦茶なんだな。だって私が生まれ育った すべてを知って欲しい」と思ってる人間が、何故か電車に乗ってその街に近づいて行って、今から一番大事な人を連れて帰るんだって言うんだろ? これでは全く状況的に説明がつかないだろう。もしかして恋人と主人公は同じ街に住んでたのか? でもそれなら私が生まれ育った すべてを知って欲しい」なんて思うわけないわな。やっぱり意味が通じていない。シチュエーションからして崩壊しており、論外。
    
    【MV】Maxとき315号 Short ver./ NGT48[公式]

    https://www.youtube.com/watch?v=DJIXObj_58E

    要は秋元康の作詞というのは、俳句で言うと語感の良いもの、言い換えれば575のリズムに合う言葉を適当に抽出して並べただけなんだな。

    未来はいつも思ったよりも やさしくて風景がふいに滲んでくる
    夢がかなうと その想いが溢れ出して
    瞳から伝えたくなる あなたと一緒に歩きたい

    例えばこの曲のサビでこういう歌詞があるけれど、この部分は単にメロディーの形から機械的反射的に書いただけなんだ。別に秋元康は意味が通じてるとか、歌詞のストーリーに合ってるとかは全く考えてないんだわ。単にメロディーに合ってそうだなという軽い理由から適当に書いて入れてるだけという感じね。

    でもそんな風に適当にやってると、前後の意味が合わなくなって支離滅裂になってくるんだね。確かこの歌詞は一番大事な人を連れて帰るストーリーだったはずなんだけどな。でも歌詞見てわかるように、段々と進むにつれて大事な人のことはどうでも良くなってしまっているだろう。正に適当に作詞していたことによる弊害である。


            MAXとき315号


    最高の風景を 求めて目指した 行(ゆ)く当てのない旅
    広がる 窓の冬景色を 誰かのはにかむ顔が 彩り飾っていた
     
    僕が過ごした日々の 外の眺めとは 違ったものだと満足した

    白い電車は レール辿って 人を乗せ夢の待つ 街へ走ってゆく       
    綺麗な空へ その想いが溢れだして
    心から幸せになる 大事なものに巡り会う

    
    美味しい食べ物や 自然の豊かな 笑顔の咲く街
    色んな場所を 周りながら 好きだと思う気持ちが 嫌いを優ってゆく

    夕暮れの鳥屋野潟(とやのがた)から 見上げ眺めてた 翼を広げた渡り鳥達

    見まがうような 白い姿に 夕焼けの鮮やかな 朱(あか)い陽がかかり
    煌めきながら 人の愛が待ってる方へ 潮風に乗り 翔(か)けて行(ゆ)く

    夢を見せた魔法は解けて 街はやがて眠りを待つ
    思い出なら 色褪せないで 素顔になれた心の中で いつだって無くさない

    白い電車は 別れを告げて 僕達を住む場所へ 連れて帰ってゆく
    走る窓から この思いを伝えたいよ
    幸せくれた あの街へ 素敵な時をありがとう 

    ~NGT48「MAXとき315号」がCMソング!~ TYO×NGT48タイアップCM「ときめき、TYO」篇 (30秒バージョン)/ NGT48[公式]

    https://www.youtube.com/watch?v=pC-KRSSogRk

    だから作詞には連歌的な感覚というのがいるんだね。
    つまり誰かが詠んだ上の句を受けて自分が下の句を詠む、あるいは自分が詠んだ上の句に合わせて、誰かが下の句を詠むというように、語感だけでなく前の歌詞がイメージしている世界や状況を受けて歌詞を書くというようにしないと、良いものは書けないよということね。秋元康はこの点で明らかに劣っているし、この出来からしてみても、過去にゴーストライターを使っていたことは間違いないとも思うよ。

    ということで本家歌詞の批評終了。ちなみに自分の歌詞について少し述べると、まあJRのCMソングだってことは知ってたんだよね。だからCMに使いやすいように、みんなが新潟に行きたくなるような感じの歌詞に仕上げてみたということだね。

    勿論その際観光サイトは調べたよ。景色の良い観光名所はないかと探していたんだけど、そしたら丁度鳥屋野潟という場所を見つけてね。しかも偶然にもメロディーとも語感がピッタリと会ってたんだよ。なので早速採用して、そして調べると白鳥が冬を越してやって来るということだったので、それも歌詞にしてみた。

    だから実は結構手が込んでるんだけど、でもその割にはたった2日でできたんだよね。やっぱり元のメロディーが良かったんだろうね。あまり良くない曲だと1週間以上かかることもあるけれども、良いメロディーというものは作詞家に書くべき言葉を教えてくれる。だから時間はかからなかったんだと思うよ。
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