バカに合わせるということ~無農薬リンゴの例から~
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バカに合わせるということ~無農薬リンゴの例から~

2013-06-29 09:00
    続「自然工学」/木村さんのリンゴは広がるか

    http://ch.nicovideo.jp/normahead/blomaga/ar267029

    無農薬リンゴってあるんですね。それこそ農薬もなければ化学肥料もなしで、その味は「奇跡的」なんだってさ。

    でも色んなサイトを見ると「農薬使ったから危険なわけでもないし、逆に農薬使わないことで有害になる可能性もある」とか「何でお前のところは無農薬にしないんだと言われて困る」みたいな話が、沢山あるみたいです。この記事もそうか。

    リンゴ農園に突撃(?)してリンゴ農家の本音を取材したよ(前編)

    http://getnews.jp/archives/367317

    リンゴ農園に突撃(?)してリンゴ農家の本音を取材したよ(後編)

    http://getnews.jp/archives/367369

    農薬のコストを削りたいので無農薬には興味があるけれども収量的には安定しないし、やっぱりお隣さんにも迷惑がかかると。もし本当に無農薬での栽培成功がお隣さんの農薬使用によるものであるなら、無農薬栽培の人は農薬使った人にお金を支払うべきですね。話の通りフリーライドだと思いますわ。

    でもそういう事情は消費者はわからないから。農薬を使ってる農家を見ると、「無農薬をしている木村さんを見習え。農薬を使ってるおまいらは単なる甘ったれだ。努力不足」とか
    言ったりすると。要は消費者はバカ。バカバカバカバカバ~カ。頭が悪すぎると。

    とはいえ説明しても愚痴を言っても消費者が納得するわけでもなし、財布の紐が緩むわけでもなしとなれば、やっぱりバカの側に合わせるのも商売のうちなんでしょうね。多分日本の農業なんて、その歴史の積み重ねなんだと思いますわ。キュウリが曲がってるといわれれば真っ直ぐ伸びた野菜だけを収穫し、生産者の顔がわからなくて不安と言われれば、生産者の顔写真を貼って「私達が作りました」なんて書く。

    そして農薬が危険だとなれば、有機農法にしたり無農薬にしたり、あるいは「食物の安全性」やらを名目に海外農産物のネガティブキャンペーンを張ったり、輸入規制の根拠にしたりする。多分安全性なんてものは、イメージの域を出ないものだと思いますけどね、例えば中国産の野菜は危険だとか言いますけれど、きっと製品的には一緒だろうし、フードマイレージが大事だとか海外産の野菜は運ばれるまでに栄養が落ちる~とか言いますけれども、冷凍してしまえば変わらないわけですし。それにそもそも日本は肥料を全量輸入してるわけで、フードマイレージもへったくれもないですからね。

    でも「安全性」という消費者の生半可な知識と不安を盾にして、国産の農産物を守る理由付けにしている事情もあるわけです。要はお互い様なんじゃないですかね。消費者はバカで腹立つけど、そのバカな消費者のおかげでアンタ等もメシ食えてるんでしょと。そういう意味では無農薬リンゴの木村さんは、商売が上手かったんだと思います。
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