低金利の副作用
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低金利の副作用

2014-08-28 06:25
    オーストラリアのやよい軒 サバ定食が2500円もする理由

    http://thepage.jp/detail/20140813-00000011-wordleaf

    先日両親が北欧に旅行に行ってきてね。ビールを頼んだんだけど、聞くと4本で1万円取られてしまったんだとか。更にはマックのセットを頼んでも2000円するしで何だこの物価の高さはと、土産話代わりに散々愚痴を聞く羽目になってしまったんだ。

    記事を見る限り多分オーストラリアもそのような状態なんだろう。でもよく考えてみてほしい。一物一価の法則によれば、普遍的な製法や材料、サービスをもって作られた商品の値段は、どこで買っても同じ値段のはずだよね。つまりそのような商品を作る際には、沢山の人たちがどこかで1円でも安く買えるところはないかと目を光らせているものだから。長期的に見るとどこで仕入れても作っても、かかるコストも同じとなるので、結果として商品の価格も平準化されていく。

    だから北欧でマックのセットが2000円というのはおかしいし、オーストラリアでサバ定食が2500円というのもおかしいということになる。まあもっともやよい軒に関していえばコメなどの材料は日本から持ち込んでるそうだから、その分コストが高くなるのは仕方がないかもしれないけれども、それでも日本の3倍以上になるのは普通に考えてありえない。

    追加緩和で豪ドル安に向かう可能性も? 揺れる豪州の金融政策

    http://manetatsu.com/2014/08/34666/

    では何故そんなにも物価が高くなっているのかといえば、誤った金利政策のせいなわけだね。つまり低金利に誘導しても物の価値には変更がない反面、物の価格は低金利によるインフレーションによって上昇するので、結果として諸外国に比べ割高になっていると。

    この点オーストラリアに関して言えば、既にバブルの危険水域に入っているという認識で良いだろう。つまり低金利を続けると金利負担が軽減されることから一斉に住宅を建て始め、国民の所得は一時的に増えるのだが、同時にインフレによる資材高騰による建設費上昇と供給過剰とが発生しているので、購入した時点で購入者は含み損を抱えることになる。

    著名エコノミスト、米労働市場の流動性低下に警鐘

    http://jp.reuters.com/article/idJPKBN0GM1PB20140822

    すると担保価値も日に日に下落することになるので、資金を貸しつけていた銀行は不良債権を抱えることになり、結果としてバブルが弾けることになる。この点失業率が悪化しているのも、行き過ぎた低金利の副作用であると考えられるね。つまり低金利で住宅建設ラッシュが続けば、建設作業員を始め住宅関連産業の需要が増えるものの、一方でインフレによって物の価格が割高に推移するので、企業が国際競争力を失った結果、中間所得層の構造的失業が解消されないままになっているという説明で良いかな。オーストラリアのやよい軒の記事で見るように、あそこまで物や人の値段が高いと、最早オーストラリアで製品を作るメリットがないんだろうね。だから失業者も救われないままになるんだ。

    利上げ急げば雇用妨げる 経済シンポ

    http://news.nicovideo.jp/watch/nw1204226

    だから住宅産業は裾野が広いので景気対策に良いんだという話もあるけど、きっとウソだろうね。そして恐らく上記の自分の説明からすると、アメリカも雇用は頭打ちになっていると見て良いだろう。あのBBAは利上げを急げば雇用を妨げるとか言っているけれども、このまま利上げを見送っても雇用の改善はないだろう。近い将来全然雇用が回復しないじゃないのと言って、あたふたするのが目に見えている。

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