農家の収入は上がらない
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農家の収入は上がらない

2014-11-22 07:47
    なんか今年はおコメが安いらしいですね。
    確かにどこかに食べに行っても大盛り無料とかお代わり無料みたいな店が増えた気がして、なんでだろうな~と思っていたんですけど、どうも豊作で今年のコメは1割から2割安いらしいです。

    しかしそのせいで農家が被害を被っているということで、テレビなどでは価格下落に悲鳴をあげる、農家の切実な声が聞こえてもくるわけです。でもまさかとは思いますけど、安倍政権は農家に補助金配ったりしないですよね? だって農業を成長分野に掲げてるわけでしょ? そして成長分野にするためにはコメの価格の下落が必要不可欠なはずだから、補助金なんて配ったら、農業改革の理念がそれこそ揺らいでしまうことになる。だからたとえ農家が困窮したとしても、安倍政権は黙って見殺しにしなければならないはずですよね。

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    http://getnews.jp/archives/701908

    だから改革っていうのは、そういうものだということです。やる前は希望に胸を膨らませて、既得権を打破するんだとか国を良くなるんだとか言うけれども、実際に行ってみるとこんな事するんじゃなかったと嘆き始める。

    実際農業改革で農家の暮らしが良くなるとは、とてもじゃないが思えないんですけどね。だって前にも書きましたけれども、農家の収入が増えるためには需要不足が起こらないといけないわけですよ。

    でも需要不足が起これば参入者が現われ続けるし、参入者が現われ続けて耕作放棄地がなくなったとしても、その需要に対応できなくなった分は海外からの輸入で賄われるわけだから、やはり需要不足が起こることは考えられない。よって農家の収入は上がらない。

    この点減反政策というものには、供給を絞る効果はあったんですかね。もし減反によって供給を制限する効果があるのならば需要不足をもたらすので、農家の収入を底上げすることになるんですけど、でも豊作になって貧乏だとかコメ作りは採算が合わないと言っているところを見ると、果たして供給制限の効果はあるのかどうか。

    思うにコメの価格を政府が決めていた時代ならばともかく、市場によって価格が決まる現代においては、減反政策は意味がないんじゃないですかね。というのもコメの価格が決まっていた時代には、幾ら作っても国が一定価格で買い上げてくれるので、供給者が無限に現われ続ける可能性があった。なので供給の蛇口が流れ出すコメを止めるために、減反の意味があった。

    でも今は価格が市場で決まるわけですから。農家がコメを作っても割に合わないなと思えば作らないし、割に合うなと思えば作るわけで、自然に供給量が市場価格の元コントロールされることになる。であるならば、減反政策というものにも意味がなくなると考えられるわけです。

    そして次に農地に加工所や販売所を作ることを認めろとの話ですけど、こんなものも認められるわけがない。一般企業が高い土地代出して商売してんのに、農家だけがタダみたいな土地の上で商売なんて、それこそ許されるわけがない。競争原理を不当に歪めるものだと思いますね。

    更には音楽業界のことを考えてみても、農家の所得が増えるってことはないでしょうねえ。今の農業は音楽界で例えるとネット登場前の時代みたいなもんですわ。それこそデビューできる人が限られ、音楽を売る人も限られ、大きなパイを少ない供給者が占めることで大きな利益を得ていたわけですけど、それがネットになって供給者が増えると価格が下落して困窮するようになった。

    そう考えると、農業も規制緩和によって同じ道を辿るかなと思っていますけど。いやもしかすると、規制緩和によって競争が激化した後に、大手の寡占化が起こる可能性があるのかもしれない。

    というのも大手が農地を集約して大量生産を始めますよね。すると供給過剰から価格が急激に下落する。ここで大手は農地集約によってコストが削減できるので、価格の下落に対応できるわけですけど、小規模農家はそれができないので、市場からの退出を迫られる。

    すると今度は供給者が減ることになるので価格が上がり、農業参入した大手が大儲けする結果になると思うのですが、どうですかね。

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