左巻きとトリクルダウン
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左巻きとトリクルダウン

2015-02-19 01:21
  • 2
前回の続き。

そうか、景気落ち込み時の緩和は逆効果だとか損失の先送りとか書いたけれどもそうではなくて、単純に中長期的に見て効果がないだけか。


日銀国債買いオペ、年80兆円購入で14円の円安効果=渡辺東大教授

http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPKBN0LM02W20150218

というのも全ての景気対策というものは、効果がないと考えられるからだ。つまり世の中には財政政策や金融緩和、更には緊縮財政など色々な景気回復のためのメニューがあるけれども、しかしそれらは全て需給の均衡バランスを崩すものなわけだ。例えば図の例では本来Aに均衡点があるけれども、景気対策を打つことで供給が80に言ったり120に行ったり、あるいは価格がP1になったりする。

そうであれば幾ら景気対策をしてGDPが増えたところで同量の余剰の損失が発生していることになるので、それらが終わった途端に急降下を始めることになる。そしてそれらは結果的にプラスマイナスゼロであるから、中長期的に見れば景気対策は効果なしとなるはずだ。

左派こそ金融緩和を重視するべき 松尾匡・立命館大教授

http://www.asahi.com/articles/ASH2971TXH29ULFA043.html

ちなみに前回出した記事だけれども、この教授は労働者の雇用を増やして賃金を上げれば景気が回復すると思っているんだろうか。

しかしこれも説明した通り、将来の余剰損失となる要素を作っているだけだろう。つまり労働者需要を増やすということは図で言うならば、企業の求人を需要曲線に、そして就職希望者を供給曲線に取った場合、労働者需要を増やし供給が80にする行為であり(余り意味がわからない数字だけれども)、結果過少生産が発生してAGFの面積が損失になっている。だから実際には雇用が増えて景気が良くなったと言っても、裏では不況の要素が同時に生まれていることになる。

アルバイター必見! 最低賃金の高い県、低い県トップ10。1位と最下位の差額は「211円」

http://student.mynavi.jp/freshers/column/2015/02/15020417.html

もっとわかりやすく言うならば、800円の時給が850円になったからと言って、人間の能力が800円のままならば50円企業が損しているということね。だから労働者は給料上がってマンセーマンセーと言うけれども、結局そのツケは自分に帰ってくることになる。企業の収益が悪化すれば将来的には自分の首が絞まっちゃうんだからね。

そして松尾匡という教授は、2つの致命的な間違いをしていますね。まずインフレが悪だという認識がない。つまりデフレの時に付加価値が増えて経済が成長するんですけど、その認識がないであろうと。

そしてもう1つは消費税増税とインフレとの同一性に気がついていないと。ほんとこれって、何でみんなわかってないんですかね。この松尾匡や高橋洋一やクルーグマンやピケティまでもそうなのですが、みんな金融緩和には賛成するくせに消費税増税には景気を冷やすだのと言って反対していると。

もういっそのことこれで踏み絵をしたらどうですかね。つまり金融緩和政策と消費税増税の是非について聞いて、金融緩和は賛成で消費税は反対みたいな矛盾した回答が来たら、そいつはクビと。多分この世から、9割以上の学者がいなくなりますわ。

アベノミクスめぐり国会でも論戦 トリクルダウンって何? いちのせかつみの生活経済

http://thepage.jp/detail/20150217-00000003-wordleaf

さて、そのピケティブームが起こったということで、国会にもこのトリクルダウンという言葉が話題に上るようになったけれども、これは左巻き政策とは逆の観点だね。つまり左巻き政策は労働者の賃金を上げればということだったけれども、こっちは金持ちにカネを撒いたら景気が良くなるってヤツね。

でもこれも左巻き政策同様、需給の均衡を壊している行為と言って良いだろう。つまり金融政策によって資産価値が増し利益が出て言るように見えても、実はその裏では同額の損失が発生している。だから資産価格が増してるうちは良いけれども、その上昇の流れが止まると一気に損失となって現れることになるわけだね。

「役人天国」健在! なぜ公務員の給料は高いのか?

http://president.jp/articles/-/14316


最後に緊縮財政の場合。よく公務員の給料をカットしろだの無駄を無くせだのと言われるわけだけれども、でも公務員の能力に見合うだけの給料を支払わないことは、やはりコストカットの裏で余剰の損失を発生させるものであるから、結果として意味がないということになる。

そして実際に給料が高いとは言われるけれども、給料が高いところには志願者が集まり、激しい競争の結果優秀な人間が採用され配属されることになるのだから、能力に比べて給料が割高になるということは考えづらいし、たとえその後能力に見合う働きをしなかったとしても、年功序列制度及び終身雇用という制度の中において、長期的には仕事の能力に応じて給料の支払いが調整されていると思われるから、同様に割高な給料をもらうということにもならないと思われるね。

しかしながらゴミの清掃職員や守衛のような技能職員においては、もらいすぎであるという批判は当てはまるかもしれないけど。

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中長期的にみると、景気対策はやるだけ無駄ということですか?
そうすると、技術の進歩を推し進めるか、教育などで人間の価値を上げるぐらいしか対策なさそうですが…
66ヶ月前
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>>1
poussinさんありがとうございます。
お返事は最新の記事に書かせていただきますので、それをご覧いただければ幸いです。
これからもよろしくお願いしますね。
66ヶ月前
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