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その軍隊は必要ですか?(コメントへのお返事つき)

2015-06-15 15:35
  • 6
前回の続き。

とまと船さんからコメントをいただきましたので、それにお答えしたいと思います。まず憲法についてですけど、基本的には仰るように理念という考え方でよいと思います。そしてその理念は民主主義をベースしている限り、大きく変わることはあり得ませんから、憲法改正の意味もないということになると思います。ちなみにウイルス作成と不正作成についての処罰法は既にありますね。

そしてサービス残業の話はいずれやりましょう。最後に有権者の思い上がりについてですけど、やっぱり自分は「知ったかぶり」のままで判断を下すのが、一番怖いことだと思うんですよね。大抵マトモな結果にならない。

だから本当に正しい判断を下したいなら、とまと船さんが仰るように「どんどん口を出して、分からんところを政治家に説明させたらええと思うし、有権者同士でも大いに議論すればエエと思う」し、それが出来ないなら、あるいは議論してもわからないならば、素直に棄権すべきだと思っています。勿論それによって不勉強のそしりは受けるでしょうけど、でも下手に参加して間違った判断を下し後悔するよりはよっぽど良い。

「18歳選挙権」衆院を通過、6月17日にも成立へ――2016年から適用の見込み

http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1506/04/news101.html

でも残念ながら、みんながみんな勇気ある棄権が出来ているわけではない。それこそ「自分は何でも知っているんだ」「馬かな政治家や官僚共を駆逐して、俺達の手で政治を取り戻すんだ」などと言って、生半可な知識のまま政治に参加し、国を悪い方向に導こうとしている人たちが沢山居るのではないか。

自分はそのような風潮を、大変恐ろしいことだと考えています。なので18歳選挙権というものも、自分は反対しています。物事の判断を下すには、18歳では若すぎると思います。

「維新は民主と一線画す」=ツイッターで橋下氏

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201506/2015061500297&g=pol

ということでコメントには答えられたと思うのですが、でも憲法の問題に関連して、この安保法制の話もかなり紛糾していますね。やっぱり前述のように政府側には「難しいことを法案に書いて必要性を訴えれば、知ったかぶりした国民の賛成が得られるんじゃないか」という雰囲気があるように思えるし、高村の砂川事件を引用した件についても、法的構成に疑問がある。

更にはこの期に至って橋下さんも、アホなことを言い出した。「自衛は他衛で他衛は自衛」と言う言葉は、裁判長が補足意見で勝手に言ったことであって、別に裁判所全体の判断ではないはずなんですがね。



ではそもそもの問題として、集団的自衛権の行使は国にとってメリットがあるんだろうか。
比較生産費説の観点で考えてみると、わざわざ自衛隊を派遣して防衛に参加することは、経済的効率を害しているように見えるんだけど。つまり先進国においては人間の価値が上がっているので、その貴重な人的資源を戦争に向かわせることは経済的ロスが大きい一方で、途上国のような国々は人間価値が低いので、軍事面での役割を担わせることにつき比較優位を持つと考えられる。

よって比較生産費説の考え方がすれば、軍事面での国際協力は途上国を中心とした国々に任せて、日本のような先進国は、紛争当事国や派遣国への経済支援に注力するといった具合に、分業体制を敷くのが良いという結論になるはずだ。よって集団的自衛権は不要。

翁長知事「『基地で沖縄が食っている』という認識は、40年前の話。今や基地は沖縄経済発展の最大の阻害要因である」

http://blogos.com/article/112534/

ただし前に説明したけれども、比較生産費説に基づき分業を推進しても、それにより得られる利益は国毎により異なるわけだから。それを平等に分配するシステムを作らないと、上手く機能することはないとなる。

そして上記と同様の理由から、沖縄の米軍基地も正当化されることになるんだろう。県知事は基地を無くせば経済が発展するなどと基地外なことを言っているが、教育水準の低さや所得の低さ、そして失業率の高さからして、沖縄県は肉体労働単純労働的な基地ビジネスについて、比較優位を持っているはずだ。

よって米軍が沖縄に存在することが、沖縄のみならず日本経済全体の発展に資しているということに、なると思われる。しかしそれでも沖縄の不満が尚高いのは、分業により発生した富の分配が、十分になされていないからかもしれない。
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akiさん、お返事ありがとうございますのぜ!
内容理解しましたのぜ。コンピューターウイルス作成と不正アクセス規制は、もう法があったんやね!無知でセンセンシャル!

>やっぱり自分は「知ったかぶり」のままで判断を下すのが、一番怖いことだと思うんですよね。大抵マトモな結果にならない。

そうやね。正しいと思うのぜ。同時に、難しい問題とも思うのぜ。全員が参加するような民主主義でマトモな結果を得ようとしたら、ワイ含めた無知な方の国民も全体的に賢くならんといかんけど、これがけっこう難しいと思うのぜ。
政策について勉強しようとなると、書籍やネットでなるべく信頼の出来るソースを調べて情報を得るのも必要やけど、政府や官僚が現在表に出していない情報があるとすれば、それを考慮せんことには政策の決断が妥当かどうか分からんところもあるよね。。

表に出ていない情報は例えば、国家間の密約の類よね。安保・米軍基地問題とかは表に出ているけど、この是非って実は憲法と矛盾したところがあるんじゃないかと思っていて、非常にデリケートやと思うのぜ。日本は現状、軍を持たない独立国家やけれども、国土の中に他国の軍事基地があるということは、つまり「軍を持たない」が「(軍事的に)独立しきれていない」国家であるのぜ。逆に「軍を持って完全独立」しようとすると、9条の「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。」に矛盾するんよね。

ところで、日米安保については「現行の安全保障条約をより相互性の強い条約に置き代えることを適当とすべき」という1955年8月31の重光外相とダレス米国務長官の共同声明にあるように、「安保は暫定であり、日本の防衛力が高まったら徐々に集団的自衛にシフトしていこう」という性質を持ったものとして始まったようにみえるのぜ。
・データベース『世界と日本』>重光外務大臣とダレス米国務長官の共同声明
http://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/~worldjpn/documents/texts/JPUS/19550831.D1J.html

ご参考:日本の安全保障政策(東大田中研)
http://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/~worldjpn/documents/indices/JPSC/iindex.html

米国としては、「日本もそろそろ独り立ちして、国連憲章51条の集団的自衛を使えるようになれや」と言いたいのかも知れんし、現に日本の政権与党に圧力を掛けているかも知れん(←ココが、表に出てないとワイが思ってるトコ。出てるかも?)。冷戦もなくなったことで、米軍が日本に駐留する重要さも減ったかも知れん(未だに重要ではあるやろけど、かつてほどでない。むしろ、日本が軍を持って米国と軍事同盟結んだほうがコスト安いし・・・と思っとるかもしれん)。

また、第二次大戦後に朝鮮戦争があって、それは北の南進説がいま主流なんやけど、その原因を「米軍の軍事力が韓国国土に不足していたから」という見方がある(※)のぜ。で、今は核も持ってる中国が帝国主義的なやんちゃをしてて、米軍が退くと日本に脅威が訪れる可能性も無くはない。米軍撤退で日本の安全が脅かされるのは、日本と米国双方にとって脅威には違いない。もし米軍が撤退したら、日本が中国への抑止力として核を持つかどうかの議論が必要になるやろね。

※ご参考1:
 日米安保条約を見直す 防衛庁防衛局長昭和四七年「国防」六月号所収/久保卓也遺稿・追悼集,40-58頁
http://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/~worldjpn/documents/texts/JPSC/19720600.O1J.html

※ご参考2:拙記事w [戦後経済史観2:1950年~1953年]生産力の復活から朝鮮特需へ (朝鮮戦争に触れてます)
 http://ch.nicovideo.jp/tomatobune/blomaga/ar748495

重複になるけど、集団的自衛権で日本にメリットは無いかも知れんけど、米国(および国連?)の強い要請があるかもしれなくて、その圧力に政権与党が屈している面があるかもと思ってるのぜ。「自衛隊」を「日本軍」に改名する論にもあるとおり、政府与党は、集団的自衛権を経て、戦後米国と設定したコースどおりに軍事的独立を果たしたいのかもしれんね。国民の方で「国益に反するから集団的自衛権、改憲はイヤヤ」といって政府を押し出すと、米国は「出て行っても良いが、日本に頼まれてココにいる」という状態となって立場が強くなり、平和ではあるが他の条件を呑まされることはあるやろね。基地予算の増加とか。でもまぁ、これが現状維持には向いている道と思うのぜ。矛盾もはらんどるけど。

難しい、色んな矛盾を含む問題やと思うのぜ。だから、一概にどうして良いのかわからんけど、出した決断を歴史資料にキッチリ記録して「こうしたらこうなった」という知識は蓄えてく必要があると思う。

だらだらと長文、すまんのぜ!
54ヶ月前
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自己レスのぜ。

>で「国益に反するから集団的自衛権、改憲はイヤヤ」といって政府を押し出すと、米国は「出て行っても良いが、日本に頼まれてココにいる」という状態となって立場が強くなり、平和ではあるが他の条件を呑まされることはあるやろね。

「他の条件」が、実は隠された(見えにくい)厄介なモノかもしれんよね。
例えば、米国中心のグローバル化の中に日本が順応する→その為に、国内の経済ルールを米国有利に変える→日本人には順応コストが高いため、結果過労が増える とか。 まぁ、平和でなくなったら過労どころでない事態かもしれんけど・・・。
54ヶ月前
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面白い記事・議題なので、色々思ったことを書いてみるのぜ! 不謹慎やったら、ごめんねっ!

>つまり先進国においては人間の価値が上がっているので、その貴重な人的資源を戦争に向かわせることは経済的ロスが大きい一方で、途上国のような国々は人間価値が低いので、軍事面での役割を担わせることにつき比較優位を持つと考えられる。

確かに、経済的には、先進国は人間価値(労働に対するお値段)が上がっていると見ることもできるねっ。ちょっと別の観点かもやけど、今現在、軍事的な立場で日米どちらが優位かというと、コレ米国やと思ってるのぜ。何せ、日本国土に米軍の基地があって、日本は今現在、ある程度それに頼らざるを得ない状態なのぜ。

せやから、米国は基地で日本をかばいつつ、基地で日本を抑えつつ、親分子分みたいな関係やな。そうすると、米国軍人と日本自衛隊員では、どちらが人間価値が上か?いう話になると、日本にとっては自衛隊員かもしれんけど、日米の力関係を考慮すると当然米国軍人になるよね。米国と力のケンカをして日本は勝てんよね。自国内に沢山米軍基地があって見張られとるし。米国が「おい日本言うことを聞け」となると、日本はイヤなことでも追従するか、あるいは別の案で妥協してもらうかになってしまう。極端なこと言うと、米国が「自衛隊員はん、9条があるし戦闘行為をしなくていいから、前線で盾になってもらえへん?」といわれたら、軍事的に人間価値の低い日本は、呑むか逸らすかという、とても不利な状態になる。それは、現状の安保や米軍基地がある状態ではやむをえんかもしれんのぜ。まぁモチロンこれは言葉のアヤで、ワイは米国政府の好意と良心をある程度信じてるけどね。

一方、米国世論は、戦争でなるべく米国人の血が流れんことを望むやろね。すると、現在憲法と米軍で守られている日本について、日本の有事に日米の兵隊の血が流れても、米国の有事に米国人の血しか流れん状態は、「どないや!」とキレるんちゃうかな? 当然その世論は大統領選を通じて、議会を通じて米政府も受け入れるやろうね。 米政府はやはり、日本に軍隊を持った普通の国になってもらって、安保を軍事同盟的な性格にしたいと思ってるんやないやろか。
54ヶ月前
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これは経済の話からズレるのやけど、

>よって比較生産費説の考え方がすれば、軍事面での国際協力は途上国を中心とした国々に任せて、日本のような先進国は、紛争当事国や派遣国への経済支援に注力するといった具合に、分業体制を敷くのが良いという結論になるはずだ。よって集団的自衛権は不要。

個人的に思ったことやけど、「世間一般の肉体労働」と「従軍」は分けた方がエエような気がしてるのぜ。例えば、労働で得られた利益の勝負で、A社とB社が戦って、A社が勝ってB社がつぶれた場合、B社社員がA社を末代まで恨むなんてことはないはずで、まあ不快に思うかもやけど、転職すれば済むよね。
しかし従軍とは殺し合いの勝負であって、それぞれに家族友人がおる。当然勝負の決着には互いの軍人の血と死を伴うやろね。生き残ってもトラウマを抱えることがある。家族や友人は、対立する国を恨むやろね。
日本は米国を恨んでないかも知れんけど、中東の一部の人びとには、一般人を巻き込んだ自爆テロをする位に米国が恨まれている事実がある。中国も、日本に対する恨みを政治的に引きずっているし、利用もしている。

せやから個人的には、「俺らの代わりに途上国が戦って、どうぞ」という理屈は、死の危険性や禍根を途上国になすりつけることに繋がり、かなりの身勝手に感じるところがあるのぜ。軍事的に使われる側の途上国が、使われること自体に反旗を翻すことも、考えられるやろね。で、軍事的に腑抜けた先進国に力で喝を入れると。古代ローマ滅亡の話に似たところがあるかもしれんのぜ。

で、これらのリスクがあってなお(一見)得をする人らは、「国籍を持たない資本家」の類なんやろなと思いますのぜ。養分だけ吸って、危なくなると尻尾を切って、頭だけで生き残ろうとする人たちかな。お天道様は彼らをどう見てるやろね。彼らの逃げる先は、実に彼らの性質に相応しいところやないかと、個人的には思うのぜ。
54ヶ月前
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>>4

とまと船さんありがとうございます。
コメントへのお返事を、最新記事の方につけさせていただきましたので、ご一読いだければと思います。

>米国世論は、戦争でなるべく米国人の血が流れんことを望むやろね。すると、現在憲法と米軍で守られている日本について、日本の有事に日米の兵隊の血が流れても、米国の有事に米国人の血しか流れん状態は、「どないや!」とキレるんちゃうかな? 

やっぱりこれがポイントでしょうね。経済が成長して人が一人死ぬことの経済的精神的ダメージが大きくなりすぎてしまったので、日本の面倒は見切れないという面は、あるように思います。

しかしそれが憲法に沿っているか、あるいは双方のメリットになっているかというのは、また別の話だとは思いますけどね。
54ヶ月前
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akiさん、お返事ありがとうございますのぜ!

>しかしそれが憲法に沿っているか、あるいは双方のメリットになっているかというのは、また別の話だとは思いますけどね。

確かにそのとおりと思いますのぜ!
日本国民は、日本人の立場で日本の国益を考え、政府をある程度けん制する必要があるよねっ!米国国民もそうしているように、日本国民だけが遠慮する必要はないと思いますのぜ。

akiさんの仰るとおり、世論は政治を動かすデカイ「力」やから、「知ったかぶり」して政府の事情だけを考えた政策を通していては良くないと思ったのぜ。第二次大戦の英国政府でも、ポツダム宣言を出す肝心要の時期の途中で、首相がチャーチルから労働党のアトリーに変わったことがあって、これは英国民の厭戦気分が投票に反映されたと見れるねっ。

せやから、日本国民も知ったかぶりせんと、日本国民にとって嬉しい政策なのかどうかをよく見極め、投票によって自分たちを守る必要があると思うのぜ。そのための勉強と下調べこそが、憲法にある「国民の不断の努力」やね。その意味で、akiさんに全面的にさんっせいなのぜ!
54ヶ月前
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