比較生産費説は詐欺的理論だった
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比較生産費説は詐欺的理論だった

2015-06-19 22:39
  • 4
前回の続き。

自分は比較生産費説の観点から、軍事の途上国への移譲が正しいと説いたわけだけれども、実はこれは逆で、間違いだったのかな。

というのも途上国は頭脳的労働をすることよりも、肉体労働をすることにつき比較優位を持っているから、先進国よりも有利になるんだね。つまり先進国においては教育が高度なので、兵隊になるために必要とはいえないスキルも同時に磨かれているのに対して、途上国においては教育制度が未熟なために、兵隊になるための効率よいカリキュラムが組まれていると考えられる。

図にするとこのように、途上国の兵士は兵隊として働くことに特化している。
なのでこの場合に比較生産費説を適用すると、先進国より途上国が利益を得ることになるんじゃないかな。というのも日本と途上国、それぞれの国民の兵士予備軍10人を、兵隊になるか企業で働かせるかのどちらかに振り分けるとする。

すると途上国の人間は兵隊になることに特化して、日本人は兵隊なんかやめて企業で働けという結論が導かれる。すると例えば途上国の兵士予備軍は全員が兵隊になるので、仕事量は3×10=30になるのに対して、日本人の兵士予備軍は全員が働くことにしたならば、仕事量は2×10=20で、途上国との総和は30+20=50だ。

でも日本は5人を兵士に、5人を企業で働かせていた時には3×5+2×5=25単位得られていたにも関わらず、比較生産費説による特化が行われたせいで、25-20=5単位効率が落ちている。一方途上国はといえば、5人を兵隊に、5人を企業で働かせていた時には3×5+3×1=20単位しか得られていなかったにも関わらず、特化が行われたおかげで3×10=30単位と、10単位も増えている。

つまりまとめるならば、全体の効率化というものは、比較劣位者の犠牲において行われているわけだよね。だから一般的にオールラウンダー的な教育や産業振興を行っている先進国は、比較生産費説による効率化を行うと、特定の産業に比較優位を持っている途上国に利益を奪われる結果となるわけだ。よって原則軍隊は自国で賄った方が良いとなるんじゃないか。

外国人労働者と労働者不足に悩む国同士はWin-Winの関係

http://www.news-postseven.com/archives/20140605_255525.html

だから実は比較生産費説というのは、詐欺的理論だったんだろうな。
こんな移民もそうでね。途上国から単純労働者の移民を受け入れれば、労働力不足が解消されて経済が活性化するというんだけど、でも兵隊の問題同様途上国には単純労働者を育成することにつき比較優位を持っているので、純粋に比較生産費説に基づき移民を受け入れると途上国に利益を食われてしまうはずだ。

そしてこの移民問題についてもう1つ言いたいことは、「労働力不足なんてものは本来発生するわけきゃねーだろwww」ということなんだよね。というのも神の見えざる手によって需給は調整されるわけだから。レモンジーナが売り切れても増産がされるのと同じように、人手不足も将来的には子供が増えたり転職者が増えたりすることによって本来は調整される。

にも関わらず労働力不足が起こっているということは、少子化とか構造的な問題ではなくて、単に金融や政策によって需給の均衡が意図的に崩されていることを意味しているんだよね。つまり公共事業やらインフレ誘導によって、労働力の供給を上回るペースで需要が創出されているから、結果として人手不足になっているわけだ。

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比較生産費説について、付け焼刃的に調べました素人です。ども・・・。

比較生産費説の是非はわからんけど、素人観点で、理解したことを書かせていただきますのぜ(ココで書くな!ということなら削除しますです・・)!
主に参考にしたサイトは、高校生向けのコチラ↓(高校生からの マクロ・ミクロ経済入門 ブログ)
http://abc60w.blog16.fc2.com/blog-entry-195.html

上記のページでは、イギリス、ポルトガルの2国を例に「ワイン」と「毛織物」の生産について論じてあるんやけど、表8を見ると、「特化前に比べると,世界全体の生産量は,ワインで0.125単位,毛織物で0.2単位増加」とあるのぜ。つまり→「2国間2物品の貿易を考えたとき、互いに比較優位の製品をやりとりすることで、<2物品両方について>世界全体での生産量が増加する」というのがメリットのように感じたのぜ。
akiさんの今回の記事を見て感じたのは、世界全体での生産量増減はひとまずおいて、<2物品を足し合わせた総和の生産量>で、どちらか一方の国が(貿易をしない状態よりも)減ってしまうことを以って、比較生産費説を批判されとるんやろうなと思ったのぜ。
解釈間違ってたらスミマセンのぜ!

で、akiさんの記事で例に挙げていただいた点を基に、次の場合を考えてみたのぜ。

<1.貿易がない自給自足のとき>
・日本は5人を兵士に、5人を企業で働かせる
・途上国も5人を兵士に、5人を企業で働かせる

↑のとき、世界全体の生産量は、
企業:5×2(日本)+5×1(途上国)=「15」
軍事:5×3(日本)+5×3(途上国)=「30」

<2.比較生産費説に基づいて貿易したとき>
・日本は、10人を企業に、0人を軍事に
・途上国は、0人を企業に、10人を軍事に

↑のとき、世界全体の生産量は、
企業:10×2(日本)+0×1(途上国)=「20」
軍事:0×3(日本)+10×3(途上国)=「30」

<1.貿易がない自給自足のとき>と<2.比較生産費説に基づいて貿易したとき>を比べると、
1(貿易なし)のとき
  世界全体「企業:15 軍事:30」 
  日本単独「企業:10 軍事:15」 
  途上単独「企業:05 軍事:15」

2(貿易あり)のとき
  世界全体「企業:20 軍事:30」
  日本単独「企業:20 軍事:00」
  途上単独「企業:00 軍事:30」

となり、世界全体でみると、軍事は変わらんけど企業の生産量が5単位Upするので、全体の有益ととれるのぜ。akiさんが仰るには、貿易をすると、「企業+軍事」を足し合わせた値が日本「25→20」、途上国「20→30」になり、日本国内で見たときの生産量が下がるということよね?これが、日本が途上国と比べて比較劣位の「軍事」を犠牲にしてしまった結果ということやね!

ココで疑問なんやけど、生産量は、その生産物の種類によらず、量に比例したお金を生み出すと捉えてしまってええのやろか?
例えば、貿易なしの時に比べて日本は、企業では10円の儲けを得た代わりに、軍事では15円の損をしていて、途上国は企業では5円の損をした代わりに、軍事では15円の儲けということなのぜ? すなわち、オールラウンドになんでもやれる先進国は、比較生産費説で貿易すると常に赤字??
54ヶ月前
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>オールラウンドになんでもやれる先進国は、比較生産費説で貿易すると常に赤字??

実際問題は、先進国は途上国に対し、常に貿易赤字ってわけでもない気がしたからなのぜ。ただ、日本はここ数年貿易赤字だったみたいですね(円高もあったんやろうけど)。。
54ヶ月前
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>労働力の供給を上回るペースで需要が創出されているから、結果として人手不足になっているわけだ。

これは、あると思ったのぜ!

わたみんのように、従業員酷使で安売りして、「ほかより安い」というニーズを満たしているような会社が出てきて、対抗するためにみんなが「より安く/より早く」のデフレ競争をやっている飲食業界はそうだと思った。

ICT業界で言うと、基本はどの会社もWindows(まれにMac)に乗っかった商売なんで、それらOSのバージョンアップに伴って(それが無ければそもそも発生しないような)バージョン更新/動作確認作業やらなんやらが各ICT企業に発生するのよね。OSをまたいで動くJavaも更新入るし・・・。で、それらの作業を「マトモに」こなせる人の数は需要よりずっとすくなくて、多重請負の果てに、適当な人のエーカゲンな仕事でバグが発生したり、その火消しで予想外な時間を食ったり、火消しの人員がそもそも足りなかったり、してるんやろね・・・と思ってますのぜ。
54ヶ月前
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>>1
とまと船さんコメントありがとうございます。
一応コメントへのお返事を最新記事の方につけさせていただきましたので、ご一読いただければと思います。
ちなみにココで書くな! ってことはありませんので、どうぞ遠慮なくご意見書き込んでいただけると嬉しいです。
ありがとうございました。
54ヶ月前
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