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立憲民主主義の原理の項目の定義の変更 人間の尊厳を「根本規範」とし幸福追求を「根本価値」とした図
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立憲民主主義の原理の項目の定義の変更 人間の尊厳を「根本規範」とし幸福追求を「根本価値」とした図

2023-05-22 00:20

     

    拙著の「フリーメイソン最上層部により隠されてきた民主主義の真の原理」では、日本国憲法に代表される立憲民主主義の全体像をモデル化した。

    フリーメイソン最上層部により隠されてきた民主主義の真の原理 図解で解明する、その光と闇の全容 | 天野 統康, 三村 康雄 |本 | 通販 | Amazon


    その項目の定義の意味を一部変更した図を作成したことについて解説する。


    上記本では、日本国憲法(民主主義)の目的である「個人の尊厳」の理念を導き出すための流れを次のように掲載した。

    上記本より図を転載。


    この上記図では、①の「人間の尊厳」を「根本価値」と定義し

    ②の「幸福追求の自由の原理」を導出するとした。

    そして③の「善追求(人格)の自由の原理」を「最高価値」として、

    ④の民主主義の目的である「個人の尊厳の理念の意味」が形成される、とした。


    この流れで気になっていたことは、②の「幸福追求の自由の原理」に「価値としての定義」が与えられていない事である。

    ①の人間の尊厳を「根本価値」としたために、そこから導出される派生概念としてだけ定義している状態だ。

    しかし「幸福追求の自由の原理」は③の最高価値と定義している「善追求(人格)の自由の原理」を導出させる根本概念である。

    何故なら、③の「憲法の善追求(人格)の自由」の定義は、①の人間の尊厳と、②の幸福追求の自由の両方から導出され、その意味を形成しているためだ。

    その③の意味は次にようになる。

    「①の人間の尊厳を前提として、②の幸福追求の自由を尊重し、適切な幸福追求の自由の促進と、不適切な幸福追求の自由の規制を行うこと」

    ③の最高価値は、②の幸福追求の自由に基づいて形成されている。

    そのため、極めて重要な位置をしめている②の「幸福追求の自由の原理」に対して「価値としての定義」を行う事が妥当であると考えた。


    そこで、①の「人間の尊厳」を「根本価値」から「根本規範」と変更し、

    ②の「幸福追求の自由の原理」を、「根本価値」として定義する図を作成した。

    その全体像は次のようになる。

    (図の赤文字が変更した箇所)


    ①の人間の尊厳を「根本価値」から「根本規範」と変更したのは、次の理由による。

    人間の尊厳の意味である「人は存在そのものが尊く、かつ、人同士の権利的価値は等しい」とする友愛と平等の原理は、民主主義においては、「であるべき」という「根本的な規範」である。

    封建制、君主制、独裁制を否定する民主主義では、この「人間の尊厳(友愛と平等の原理)」は倫理的な命題であり、そこから「全ての価値の論理」は導出されていく。

    「であるべき」という概念は、「規範」と呼ぶべきものであるので、「価値としての根本規範」とすることは適切であろう。

    法学的に見た場合「根本規範」とは次のような意味である。


    コトバンクの「根本規範」より転載

    すべての規範の究極の根拠として,規範秩序の頂点に仮説的に設定される規範。

    根本規範(こんぽんきはん)とは? 意味や使い方 - コトバンク (kotobank.jp)


    この観点からも①の人間の尊厳を「憲法の価値を導出する根本規範」とすることは妥当である。


    次に②の「幸福追求の自由の原理」を「根本価値」と定義する事の意味について。

    これによって、③の憲法の最高価値である「善追求(人格)の自由の原理」と比較することが可能になり、②幸福追求と③善追求の両方の意味と価値の位置付けがより明確になる。

    「幸福追求の自由」は①の人間の尊厳(根本規範)から導出される「憲法の根本価値」なのであり、全ての法の原理の価値を形成するものである。


    この①と②の価値の定義の変更により、フリーメイソン最上層部によって隠されてきた憲法の全体像がより明確になったと考える。


    (記事終了)


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