はじめてのソードワールド2.0リプレイ風味 ~エルフのずん子と水の宴~その1
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

はじめてのソードワールド2.0リプレイ風味 ~エルフのずん子と水の宴~その1

2019-06-07 20:01
    ※注意※
    本書は身内でのTRPG、ソードワールドのオリジナルセッションの内容を
    独自の脚色をくわえつつ清書したものです。
    大枠はソードワールド世界に忠実ですが、原作の世界設定とは異なる、オリジナルの台地を舞台にしています。世界観に独自の解釈が含まれている可能性があります。

    以上をご了承の上、ダイス目に翻弄されるプレイヤーたちのあたふた、ひらめき、白熱する戦いをお楽しみいただければ、これ以上なく幸せです。宜しくお願いします。

    プレイヤー一覧
    ゲームマスター:昧隆牙(まいりゅうが)

    アマゾウ(甘造):https://charasheet.vampire-blood.net/2478179
    人間の魔導技師(マギテック)。魔法の拳銃で戦うオールラウンダー。MP燃費は悪い。

    ウサビ=ナッツ(45p):https://charasheet.vampire-blood.net/2463024
    兎人(タビット)の魔術師。サポート魔法が得意。怖がりでプルプルするのがクセ。

    アオイ(月読アクイ):https://charasheet.vampire-blood.net/2458122
    忌変異種(ナイトメア)の拳闘士。手数で押すタイプ。モデルはボイスロイド琴葉葵。だが男だ。

    プレイズ=エクステンド(爺メール):https://charasheet.vampire-blood.net/2455558
    エルフの聖職者。名前は「褒めて伸びる子」、というネタ。前回のリビルドチャンスにて、神官戦士の道を歩む。

    ドーシー=テン(ホーシー):https://charasheet.vampire-blood.net/2452233
    ドワーフの戦士。防御性能を活かして壁役を担う。子どもっぽい性格で推理や考察は苦手。脳筋。
    前回のイベントで子どもから成人年齢に成長した。

    ユキ(天願 優希):https://charasheet.vampire-blood.net/2463426
    人間の魔術師。初回の冒険では魔法を誤射してしまったため、仲間からネタにされる。
    前回のイベントで18歳まで成長した。

    相変わらずアクの強いメンバーに、年齢成長というイベントが加わりました。ロールプレイがどのように変わるのか…楽しみでもありつつ、ちょっと怖くもありますw。
    とはいえ、これまで結構な危機を乗り越えてきたパーティーです。(自業自得なものをありましたが。)
    きっとなんとかしてくれるでしょう。それでは、始まりはじまり…
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    GM「ではよろしくお願いしますー。ざっくり成長、というかリビルドだね。その報告を兼ねて自己紹介してくださいね。
    ウサピ「ええと。兎人(タビット)のウサピです。セージ技能を0にして、代わりにコンジャラーやフェアリーテイマーのレベルを上げました。
    アマゾウ「完全魔法職になったんだ。
    プレイズ「はいはい。エルフのプレイズ=エクステンドです。前回まではプリースト一本だったんですけど、フェンサーの技能も上げていきます!ちなみにセージ技能は0にしました!スカウト技能は1だけあります。
    アマゾウ「パラディンとか、聖戦士、みたいな感じにするわけか。
    プレイズ「前衛では回避盾みたいな動きができると思います!
    GM「じゃあ次はアオイさん!
    アオイ「はい。リビルドはしてません。そのまま成長させてます。グラップラーとエンハンサー(錬体師)のスキルを成長させてます。
    GM「エンハンサーは体の一部を動物や魔物のように変化させてパワーアップさせる職業ですね。物理職はエンハンサーのお世話になると思います。
    GM「次はドーシーさん。
    ドーシー「はーい。レンジャー0にして、ファイター技能とエンハンサー技能を上げました。あと、前回魔剣を手に入れて、魔剣から強制的に成長させられて成人年齢になってます。
    アマゾウ「じゃあこれからはコンピュータぶっ壊さないっすね(前回参照
    ドーシー「脳筋のままっすね!でも成長したからすこしはオトナになったかな。
    GM(皆探索スキルを捨てているが、大丈夫か?セージやスカウトが無いと探し物とかめっちゃ苦戦するんだけど…まあ今回は大丈夫だろ。多分。
    GM「はいアマゾウさん。
    アマゾウ「アマゾウもリビルドは無し。マギテック(魔導技師)技能をガンガン上げました。命中が下がる《両手持ち》スキルからデメリット無しの《二刀流》スキルまでグレードアップさせました。これで二丁拳銃の命中力はそれなりになってます。
    GM「マギテックは魔法で科学アイテムを産み出す職業ですね。RP的に面白い動きが多いので、活躍を期待してます。最後にユキさん。
    ユキ「はい。ソーサラーのユキです。僕も魔剣の力で成人になりました。それに合わせてキャラ立ち絵も変えました。
    アマゾウ「なんか歌い手っぽい。女子中学生に人気あるタイプの。
    ユキ「ぜったい褒めてないでしょソレ。
    アオイ「なんかわかっちゃうのが悔しいわw
    ユキ「実際、魔法の才能をひけらかすというか……魔法を威力二倍で撃って気絶する、てオリジナルスキルをつけさせてもらってるんですが……なぜかコレを撃って起き上がると敵が全滅してるんですよね。
    一同「「ゲラゲラゲラゲラ」」
    アマゾウ「戦闘の切り拓き役になってるのは間違いないんだけど、ねw
    ユキ「そう。それを見て『全部僕がやったんだ!』って思ってる感じです。あと戦闘面で活躍するドーシー君に対抗意識燃やしてます。
    アマゾウ「『噛み殺すよ…?』的なキャラだwいやむしろ噛ませっぽいw
    ドーシー「ほうほう、かかっておいでw
    GM「はいイキナリ仲間割れしないでください。じゃあそろそろ、冒険者の宿【ザバラ亭】から始めますよ。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    前回のドゥームとの激戦から○週間…きみたちはそれぞれの宿や施設で新しい冒険のために準備を整えたり、鍛錬をするなどして過ごしていた。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    GM「どのくらい時間が経過したかはダイスロールで決めます。生活費が所持金から引かれますね。
    PL「ころころ…5週間ですね。
    プレイズ「あ、俺破産しましたw
    PL「は!?
    PL「どんだけカツカツだったのさw
    プレイズ「しゃ、借金ですか…?GM…(子犬のような声
    GM「んー…ギルドでウェイターやキッチン仕事してなんとか寝泊まりさせてもらってたってことでいいですよ。所持金ゼロにはしますけど。
    PL「マイナスよりマシか…

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    プレイズ「お、お客様…お待たせしました。当店自慢のエールでございます。
    アマゾウ「おうすまねえな。くっくっく。似合ってるぞ、ウェイター服。
    プレイズ「なんでこんなことに…
    ザバラ「おいおい私語は勤務後にしてくれよ。こいつも運んでくれ。
    プレイズ「イエッサー!
    「ギルド長さん、お久しぶりです。
    ザバラ「お、珍しい顔が来たな。久しぶり。
    ギルドにやって来たのは、三人のエルフの女性だった。長身かつ豊満な肉体をローブに包んだ女性。大きな弓を背負い、枝豆に似たヘアバンドが印象的な娘。そしてその娘の服のすそをつかみながらチョコチョコとくっついて歩く少女…背格好や振る舞いから三姉妹、といった雰囲気を感じる。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    アマゾウ「東北三姉妹きた!
    PL「好きですもんねーアマゾウさん。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    彼女たちはこのギルドではそれなりに名が知れたパーティーだ。いわば、君たちの先輩冒険者である。
    三人娘のひとり、枝豆の少女がギルド長と世間話をしている。
    「ええ。はい。そろそろ里帰りに立とうと思って。
    ザバラ「そういえばそう言う時期か。結構遠いんじゃなかったかい?三人で大丈夫か?最近物騒だぜ?
    「私たちも冒険者の端くれです。護衛が居るに越したことはないんでしょうけど、依頼を出すお金もないですからね。
    ザバラ「暇そうにしてるヤツラならこの店にいっぱいいるじゃないか。同僚が『一緒に行きたい』というなら、依頼料を出す必要はないんじゃないかね?せっかくの村祭りだしな。
    ザバラは君たちを見ながらニヤニヤしている。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    PL「東北の祭り…ねぶたかな?
    PL「この世界にもあるんかw
    GM「青森じゃないですw

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    枝豆カチューシャの少女は、君たちを見ると軽く挨拶してくれる。
    「貴方たちも冒険者ですよね。お顔を見るのは初めてですけど、噂だけは存じています。新米だったのに、あのドゥームを破壊したすごい冒険者が居るって。申し遅れました、私、ズンコ。こっちはそれぞれ姉のイタコ、妹のキリタンです。
    ドーシー「えへへ。そう?
    アマゾウ「(誰のせいだったろうな…)へえ、顔が知れてるのは悪い気がしないな。で、ズンコさん、祭りがどうのって言ってたが、なんなんだい?
    ズンコ「ああ、私たちの……エルフの村で一年に一度開かれるお祭りがあるんですよ。冒険者として村を出はしましたが、なるべくこの時期は村に帰るようにしてるんです。
    アマゾウ「で、三人だけだと道中が不安だ、と。
    プレイズ「こんな美しいお嬢さん方を危険な目に合わせるわけにはいきません。護衛なら是非!
    ドーシー「お祭り!面白そう!
    ユキ「フッ…ま、退屈しのぎにはなりそうかな……
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    GM「なんかキャラ変わってる人いません?w
    プレイズ「聖戦士ですから!弱き者と女性は守るんですよ!
    ユキ「成長してちょっとカッコつけたくなるお年頃なんです。
    アオイ「そのお年頃は成人の5~6年前じゃない?w
    ユキ「魔剣の力で体だけ成長してるから、心が成長に追いついてないのかもしれません。
    GM「まあ大きな破たんさえなければ好きなことしていいのがTRPGですからねw
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    ズンコ「わあ!皆さんが来てくれるなら心強いです!
    キリタン「姉さま、何を言ってるんですか。姉さまを守るのは私の役目ですよ。こんなやつら必要ありません。弱っちそうですし。
    妹、と紹介された少女は、フンフンと拳を振って見せる。君たちとズンコの間に立って、明らかに警戒している。
    アマゾウ「なんだこのガキ。
    ドーシー「なに、キミ強いの!?勝負しよう勝負!
    ユキ「勝負!?フッ、俺も参加させてもらおうか、そろそろ、誰がこのパーティーで強いかはっきり示す必要があるだろ。
    ドーシー「えー、ユキはいつも途中で気ぃ失っちゃうじゃん。
    ユキ「いいやあれはたまたまだ!知っているだろう!僕が全精力をもって魔法を使えば、蛮族たちだって敵ではないことを!目を覚ますといつも蛮族はみんな倒れている!あれは僕の魔法の威力がすごすぎるからさ!
    ドーシー「そーれはー… まあそういうことでいっか。
    ユキ「なんなんだ!言いたいことがあるならはっきり言えよ!
    ドーシーとユキが言い争っている間、姉妹はキリタンを諫めている。
    イタコ「きりちゃん、せっかく申し出てくれた方を無碍にするものではありませんわよ。
    ズンコ「そうだよきりたん。きりたんが頼りになるのはわかるけど。だからって他の人とケンカしちゃいけないと思うな。
    キリタン「だ、だって…野蛮な男をずん姉さまに触れさせるなんて…
    アオイ(焼きもちやきなんだね。
    ウサピ「別に何も変なコトしないウサ。そんなことしたらギルド長からオシオキされちゃウサ。
    ザバラ「よくわかってるじゃねえか。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    アマゾウ「うーんスラム育ちの孤独な生い立ち、なんてなかったらスケベポジションがしたかった。ふとももすりすりしたい。
    「「「wwwwwwwwww」」」
    アマゾウ「シティーハ○ターの冴○獠みたいな感じでさ!
    PL「これ以上ネタキャラ増やさないでもらえますかwアマゾウさんまでネタに走ったらお話しが進まない。
    アマゾウ「皆が進めてくれてもいいんじゃよ?
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    ズンコ「是非、一緒に来てくれませんか。護衛のお金は出せませんが…代わりに村祭りでは美味しい料理でおもてなししますよ。
    ドーシー「お祭り!おまつり!
    アマゾウ(“せんとー”と“ぼーけん“以外の語彙が増えている…
    プレイズ「では引き受けましょう。マスター!着替えてきますね!
    ザバラ「おう、つっても依頼料が入らないんじゃ、帰ってきてからもウェイターだな。
    プレイズ「そんな…
    イタコ「おひとりの寝泊まり代くらいならお出ししましょうか…?
    ズンコ「では、私たちはお昼頃に馬車で村に出発します。お祭りは明後日。馬車では村までは二日くらいかかりますから。しっかり準備をお願いしますね。
    ザバラ「彼女たちの村は自給自足の村だからな。準備はするに越したことはないぜ。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    PL「つまり向こうで戦闘になっても、弾薬や薬の補充はできないってことだな。
    GM「そういうことです。
    プレイズ「自分、カネないんですけど。
    PL「保存食は前回のが残ってるでしょ。幸い物理系に転向してるから、MP回復できなくても何とかなるんじゃない?
    アマゾウ「俺は弾薬買っておくか。
    GM「では必要な買い物をして、ギルドの前で三姉妹と待ち合わせて馬車に乗り込むということで。
    PL「そういえば馬車の雇用費は?
    GM「今回の馬車は三姉妹が雇ったものなので費用なしで良いですよ。
    アマゾウ「あ、買い物で思い出した。あのね。皆でお金を出し合って【幸運のお守り】を飼っておくのどう? って話があったんだよね。敵のドロップが良いのが出やすくなるんだよ。
    アオイ「先行投資ですね。
    プレイズ「金ないけど異論なし。
    アマゾウ「まあ、今回なんだかんだで報酬入るだろうから、プレイズさんはそこの収支でチャラにするってことでいいんじゃない?皆お金減らしておいてね。
    ユキ「あとは保存食と着替えかな。
    アマゾウ「あ、ずん子ちゃんにメイド服買って着せたい!!でも俺そういうキャラじゃないな!
    一同「wwwwwwwwww
    GM「はいはいでは馬車に場面を移しますよ。あ、そうだ。三姉妹のステータスも見れますよ。
    ズンコ:エルフのシューター。弓矢で狙撃などができる。
    イタコ:エルフのコンジャラー。地霊や精霊を操る魔術が使える。回復術を強化する装備。
    キリタン:エルフナイトメアのグラップラー。連続攻撃タイプ。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    三姉妹と6人。合計9人が乗りこめる、それなりの大きさの馬車に揺られて街道をゆく一行。
    君たちはエルフの三姉妹に何か話しかけてもいいだろう。
    アマゾウ「村へはこのお祭りの時期だけ帰るのか?
    ズンコ「ええ、それなりに距離もありますし。冒険者になるのは反対されてて、半ば無理やり出てきたようなものですからね。
    アマゾウ「反対された?親にか?
    そう聞くと、ズンコは少し悲し気な表情で口をつぐんでしまう。
    アマゾウ「……まあ、話したくないならいいさ。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    アマゾウ「僕のキャラはスラム育ちの捨て子だったって生い立ちになってるので、家庭の事情にそこまで突っ込むことはしないでしょうね。
    GM「このキャラでPTの交渉役してるんだから笑いますよw
    ドーシー「馬車からの景色をぼけーっと見ながら、歌でも歌ってます。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    アマゾウ「そういえば、俺たちのことを弱そうとか言ってたが、そこのクソガキ、強いのか?
    (クチ悪っ!!w)(さすがスラム育ちw)
    キリタン「は?当たり前じゃないですか。子どもだからって甘く見ないでもらえますか?あなたなんか、私のこの拳一発でノックアウトです。
    ドーシー「なに!?戦いの話!?
    キリタン「ひっ!きゅ、急に寄って来ないでください!
    キリタンはズンコの後ろに隠れ、涙目でドーシーをにらんでいる…
    ドーシー「うーん心は僕の方が強いかもね。
    アマゾウ「そっちのイタコ?だっけか。貴女は何ができるんだ?
    イタコ「私はコンジャラー。操霊術が専門ですの。まあ、ウチにはちょっと危なっかしいコがいますから……そのサポートですわね。
    イタコはキリタンをチラっと見て微笑んでいる。
    アマゾウ「…お互い大変みたいだな。
    アマゾウもドーシーの方を見ている。もっとも、アマゾウの表情はほほえましいというより、苦虫を噛み潰すようなものだが。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    アマゾウ「なんだろうなあ。イタコ姉さんにシンパシーを感じるわ。
    ドーシー「なんでですかねえ。歌い続けてます。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    君たちは2日間馬車に揺られ、交代制で見張りをしながらエルフの村へ到着した。
    馬車から降りた君たちに、小走りで近づいてくる人影がある。尖った耳を見るに、エルフだ。この村の住人なのだろう。
    「おお、ズンコ。三人そろってよく帰ってきてくれたね。…そちらの方々は?」
    ズンコ「ただいま。この人たちは、私たちがお世話になっている冒険者の宿の同僚の皆さんです。今回は道中の護衛がてら、お祭りを見てもらおうと思って。
    「そういうことかい。ようこそエルフの村へ。なんにもない所だけど、ゆっくりしていってね。さあ三人とも、祭りの準備だ。手伝ってくれ。
    ズンコ「はい。皆さんごめんなさい。私たちはここで。お祭りが始まるまでは村を適当に見ていてください。休むところが欲しい時は私たちに声をかけてください。家に案内しますから。
    そう言うと、エルフ三姉妹はきみたちにお辞儀をして…末っ子は渋々だったが…村の中へ消えていく。
    祭りの時間…夕暮れまでは荒事さえしなければ村を見るなり時間を潰すと良いだろう。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    ドーシー「日が当たる良い野原はありますか?
    アマゾウ「寝る気かコイツ!探索タイムに!
    GM「ええ、日向ぼっこにいいところがありますよ。
    ユキ「ドーシーに馬鹿にされたんで、つっかかりに行きます。
    アマゾウ「そういえばなんだけど。ソードワールドのエルフって、ドワーフが嫌いとかあるの?だいたいエルフって嫌いな種族がいるイメージだわ。
    GM「基本的に村エルフは、村で生まれ村で一生を終えるものなんです。外に出ることを選んだ村人には排他的な態度をとったりすることもあります。でもここの村人はズンコ達や貴方たちを快く出迎えてくれる。朗らかでのどかな村。という感じですね。
    GM「村の規模は…まあ町というには大げさ、それなりに大きいけれど、民家と畑、牧草地ばかりであまり発展していない。そんなイメージです。
    アマゾウ「東北だな。(断言)
    GM「東北に謝れw ってアマゾウさん東北人でしょw
    GM「一人1回行動すれば、祭りまで時間を進めることにしましょう。ドーシーは…起きるかどうか三回くらい確認するか…
    ドーシー「ぐーすかー。
    アマゾウ「人種トラブルとかは起きると思わなくていいのかな。(ドーシーはドワーフだけどまあ放っておいていい。と)じゃあ農場というか畑というか…そういうところを見に行ってみようかな。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    アマゾウ「別にエルフって言っても、俺たちと食ってるモンはそんなに変わんねえな…
    「よおアンチャン。なんだい畑がそんなに珍しいかい?それともあれか?農夫志望かい?
    アマゾウ「別に珍しいわけじゃないが…なんとなく見てるだけさ。
    「ほうほうそうかナルホドなるほど!ここで作った野菜はウメぇんだぞ!なんでか知りたいか?なあ知りたいだろ!そうかそうか!
    アマゾウ(返事もなにもしてないんだが…押しが強いなこのオヤジ
    エルフのオヤジはアマゾウの肩をがっちりつかんで、ドヤ顔で小瓶を見せてきた。小瓶は牛乳瓶サイズで、透明な液体がちゃぷんちゃぷんと詰まっている。
    オヤジ「この村にゃあな。これがあるだよ。
    アマゾウ「コレ…って、ただの水にしか見えないが
    オヤジ「かぁーーーっw バカこいだらいかんべぇ!
    (東北弁だ…w)
    オヤジ「コレはな。オラたちが丹精こめて作る水だべ。そんじょそこらの水と一緒にしちゃあいかんべ!
    アマゾウ「水を…?作る? 待てよ。水ってのは山からの湧き水や川の水を引いてくるもんじゃないのか?
    オヤジ「アンチャン、なーーんも知らねえだな。俺たちエルフはな。水を作ることができるんだ。その水で作ったもんはそりゃあ立派に育つ。牛やヤギも元気ゲンキ。病気なんかしたことねえってシロモンさ。どうだ。こいつ飲んでみろ。ホレっ
    そういうとオヤジはビンの蓋を開け、アマゾウにぐいっと差し出す。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    アマゾウ「…んんん…一口だけ、一滴だけかな。手の甲に垂らしてから舐めます。
    PL「なんでそんな恐る恐るなんスかw
    アマゾウ「いや元気になる液体ってヤバそうじゃんw
    GM「(疑り深いなあw)では…味はなんてことないただの水ですね。冒険者の宿で飲める水とそこまで違いはありません。一滴ですから味の違いなんてそこまでわかりませんからね。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    アマゾウ「ふーん…まあ、まずくはないな。
    オヤジ「なんだなんだ、若いんだからもっとグーーーーっといけ、グーーーっと!しっかたねえなあ。こいつはそのままオメエさんにくれてやっから。後で飲んでみ、じゃあな。祭りに向けて、さっさとヤギたちの世話を終わらせねえと。
    アマゾウ「お、おう…ふーん…元気になる水ね……(ちゃぷちゃぷ
    オヤジ「やっぱ待てよ。おめえさん意外と見どころがあると見たぞ。よおし、オラが農夫としての技能をウンと叩き込んでやるべ!
    アマゾウ「は!?
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    GM「アマゾウさんはこれで終わりですね。ちなみに、その水には魔力を感じます。エルフが“作っている”という水ですからね。でもそこに嫌な感じはしません。
    アマゾウ「ほーん。
    GM「というわけでアイテム“綺麗な水”をゲットです。次、誰がいきます?
    ウサピ「僕がいきますー。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    ウサピが祭りの予定地を歩いていると、女性のエルフが集まって来る。
    「あ、ウサちゃん。タビットだわ!
    「かわいいー!
    「ああ、モフモフ……幸せ~~
    ウサピ「や、やめるウサ!撫でないでウサ!
    モフモフモフモフ…
    ウサピ「こ、これは…
    モフモフモフモフ…
    ウサピ「き、気持ちいい…
    「ああ~楽しかった!いっぱい触らせれくれたお礼にはい!これ!
    そういうとエルフの女性は水の入ったビンを手渡してくる。
    ウサピ「これは何ウサ?
    「これは私たちが毎日作ってる水よ。飲むと疲れなんか吹っ飛んじゃうの。あなたにあげるね!
    ウサピ「お、お姉さんの水…?ゴクリ…
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    GM「何を想像したんですか!w
    wwwwwww
    アマゾウ「さすがウサギw年中お盛んだw
    GM「一応言っておきますが、そういう作り方はしてませんからね!ええと、ウサピさんは“綺麗な水”を3回分ゲットです。
    プレイズ「三姉妹の家に行く人いないんですか?
    GM「じゃあプレイズさん行きますか?
    アオイ「じゃあ僕はどうしよう。僕も三姉妹の家について行こうかな。
    ユキ「ドーシーに絡んでも相手してくれそうにないし、寝てるし…アオイについていきます。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    三姉妹の部屋はこの村の民家の中では一際大きくて立派だった。村長の家と比べてもヒケをとらないほどだ。
    ズンコ「何もない家ですけど、ゆっくりしていってくださいね。
    アオイとユキの二人は、そう言って客間に通される。ふかふかのソファと魔導機文明のものだろうか、録画映像を移す箱(ぶっちゃけテレビです。)。窓には一枚の絵画…美しいエルフが描かれている…がかけられ、本棚には村エルフには似つかわしくない格式高い本が並んでいる。
    アオイ「本の数がすごいねー。
    ユキ「これは…著者名が書かれてない本があるな。
    二人は、著者も表題も書かれていない一冊の本を見つける。
    (魔力を基準にダイスロール!)
    本を開いた瞬間、二人の頭を激痛が襲う!
    アオイ「な、なにこの本!
    ユキ「痛い!ぐああああああ!
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    アマゾウ「ダイスロール?魔法の本なの?てっきり、きりたんが黒い歴史に目覚めちゃって書いた本かと思ったんだけど。
    プレイズ「二人の黒歴史を刺激して頭痛が?w 
    GM「違いますw
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    プレイズ「二人が客間でくつろいでるうちに、イタコ姉さんの部屋にでもいこうかな。しかし、イタコ姉さんはお着換えタイムかもしれませんねえ。
    イタコさんのお着換えを待つのは、ドアの前がベストでぇ~~~す。その間に~~?カギ穴を覗くのはイケナイことでしょぉ~~うかぁ♪
    (大草原)(テラ杉田w)
    鍵穴をプレイズが覗くと、

    画:ほかん 様 http://seiga.nicovideo.jp/seiga/im8658259
    プレイズ「どわああ!
    イタコが魔術で操る精霊だろうか。キツネのような顔をした半透明の霊体と目が合ってしまった。
    イタコ「あら?どうしたんですの?
    プレイズ「い、いえいえ!別になんでもありませんよ!おお、イタコおねえさん!祭り装束もまた美しい!
    イタコ「あら、ありがとうございます。うふふ。
    プレイズ「私も同じエルフですが、イタコおねえさんの美しさは格別ですよ!そういえば、貴方と同じように冒険者になったエルフは、三姉妹の他には知っていますか?まだあまりエルフの冒険者と会ってなくてですね。
    (シークレットダイス)
    イタコ「どうでしょう。ぱっとは思いつきませんわね。あなたもご存じでしょうけど、エルフはそこまで積極的に冒険者になろうとはしませんから。
    プレイズ「ふうむ確かに。
    イタコ「さあ皆さんのところへ行きましょう。
    祭り装束はやや生地が薄く、イタコの豊かな膨らみが揺れているのがプレイズにはくっきりと見える。たゆんたゆん。
    プレイズ「良い…
    イタコ「あら、アオイさんにユキさん。どうしましたの?
    ズンコ「ああ~~、その本、読んじゃったんですね。
    アオイ「読んじゃった…って。やっぱりなんか呪われてる本なの?いたたた…
    イタコ「呪い…というわけではないのですけれど。その本は、私たちの母が書いたものなのですわ。母は高名な魔術師だったようで、ちょっと気合を入れすぎたらしいんですの。読んだものに知恵を授けるように書いたのはいいけれど、与える力が強すぎて、素養がない人は拒否反応のように頭痛を起こしてしまうんですわ。
    ユキ「ば、馬鹿な…僕は魔術師だぞ…真語魔法のエキスパートだぞ……
    イタコ「レベル不足かもしれませんわね。
    ユキ「バッサリ!?
    アオイ「イタコさんは読めたの?
    イタコ「読めたというか、母が書いたものだからかしら。流し読みだけである程度理解できちゃいましたの。
    ズンコ「意外かもしれませんけど、イタコ姉さんは村一番の魔法の使い手なんです。
    ユキ「馬鹿な……僕は……凄腕の魔法使いのはずなのに……
    キリタン「ぷぷぷ、草生えますね。
    ズンコ「さあ、お祭りに行きましょう?

    ……
    オヤジ「おおアンチャン、なかなかスジがいいぞ!ヤギの乳しぼりのコツは掴んだだな!
    メェエエエエエ♪メェエエエエエエエ♪
    アマゾウ(……何してるんだ?俺は…
    オヤジ「暗くなってきただなや。そろそろ祭りにいくべ!

    ……
    ウサピ「えへへへへ
    「やーんこのウサギ可愛い~~
    *「次アタシよ? *「ちょっと横入りしないでよ~

    ……
    ドーシー「グースカー。

    ……
    あたりは薄暗くなって、かがり火がともされた。屋外に並べられたテーブルには豪勢な料理が載せられてゆき、腹の虫を刺激してくれる。鈴の音や太鼓の音が響く。
    村長「今年の祭りは外からもお客さんが来てくれて賑やかでいいことじゃ。それでは村を代表して、ズンコから挨拶をしてもらおうか。
    *「グァアアアアーーーーー!!
    *「ギャギャギャギャギャ!!

    楽し気な空気を引き裂くように、汚らしい雄たけびが響く!
    村人「な、なんだ今の声!
    村娘「地鳴りもするわ!ううん、足音よ!
    オヤジ「ば、蛮族だぁああ!
    アオイ「蛮族だって!?
    プレイズ「ここは私たちの出番ですね!
    ウサピ「お姉さんたちまた後で!なでなでは良いけど、ムシャムシャは勘弁ウサ!
    ユキ「僕は凄腕だぞ……こんな奴ら……ぶつぶつ…
    村長「皆落ち着くんじゃ!弓や魔術の心得があるものは武器を持て!ズンコ、この村ではお前たちが一番の頼りじゃ。頼むぞ!
    ズンコ「はい!皆さん。私たちは向こうの蛮族を抑えます。ここはアマゾウさん達にお願いします!
    アマゾウ「ああわかった。ところで……
    どこにいるんだ!あの脳筋バカは!!!
    ドーシー「ぐがー……ぐがー…ぬがっ?何この騒ぎ!?
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    GM「というわけで戦闘ですね。村を襲ってきた蛮族は(ダイスロール)およそ30体!
    アマゾウ「30!?
    GM「安心してください。ズンコ達や村人の一部も戦っています。貴方たちは冒険者ということでそれなりに多めの数を担当することになりますが、それでも6体です。
    ドーシー「あの、僕は
    GM「ずっと寝てましたからね。遅れて参戦ということになります。
    ドーシー「騒ぎを聞きつけたらさすがに起きますって!w
    GM「では移動力はいくつですか?
    ドーシー「…7です。
    GM「全力移動しても、主戦場にたどり着くのは2ラウンド後ってところですね。
    プレイズ「早い所“韋駄天ブーツ“を調達してくださいw

    ……
    というわけで、メイン盾が居ないまま戦闘になってしまった一行。6対5で数でも負けてます。果たして無事に勝てるのでしょうか…
    ここまで楽しんでいただけたなら幸いです。
    次回は戦闘からついに探索。東北三姉妹もNPCとしてサポートしてくれます。
    サイコロとGMと寝ぼすけに翻弄される6人のてんやわんやをお楽しみに!


    広告
    コメントを書く
    コメントをするには、
    ログインして下さい。