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スターウォーズ:エピソード8~最後のジェダイ~
映画観賞価値:2000円
<感想文>
スターウォーズシリーズは大好きなので、アニメ以外の作品はすべて観ています。
新たに描かれだしたエピソード7からは、新キャラクターが続々と登場する中で、シリーズお馴染みだったキャラクターも年老いてそのまま出演という
まさに古参、新参共々楽しめる作品となった気がします。
配給元がディズニーになったからか、過去作の哲学的な、なんとも心に訴えかける感じから一気にエンターテイメント作品へと変貌を遂げたので
昔のスターウォーズのよさが忘れられない方々はどうも受け入れがたい作風かもしれません。で、そんなスターウォーズの最新作!
期待はもちろん膨らんでおりましたが
やはり長い!!!!
長いよね、1作品がさ。
2時間半以上はやっぱキツイですお尻が。
途中、寝そうになる場面もしばしば…(苦笑)では、今回の作品の期待以上のポイントと
期待外れのポイントを
まとめておきます。
エピソード8のココが期待以上①
[前作よりも壮大なCG技術で魅せる宇宙大戦闘]
シリーズ最大規模、最大密度で描かれる宇宙戦は見ごたえ十分です。
とても細かく、ち密に描かれた宇宙船同士のバトルはまさに圧巻!爆発の連続で、大画面で観たことを後悔させない出来でした。
宇宙空間は空気がないので、音が伝達されずに爆発音もしないハズ…なんて理論がどうでもよくなるくらいの仕上がり。
しかも、そんな宇宙戦闘シーンがかなりの量用意されているもんだから飽きない飽きない!エピソード8のココが期待以上②
[今までこんなドラマティックな演出あった!?まさかの無音]
これは予想外です。是非劇場でその空気感を味わっていただきたいのですが
日本の演出を意識しているのか、まさかの無音演出が本編に用意されています。
どのシーンで、どのような形で無音演出が活かされているかは是非、その目で確かめてください。
恐らくあのシーンが本作最大の見せ場です。
胸が熱くなります。劇場が一瞬無音になった瞬間のあの空気は最高です。
思わず、涙が出ました。エピソード8のココが期待以上③
[みんなが必死!全員本気の群像劇]
誰も余裕を見せていない本作は、最後まで観ている方も「どうなるんだろう」とハラハラドキドキ。
みんなが懸命に生き、何かをしようとしている姿に我々も感情移入できるわけです。
確かに、途中突然不細工な女の子が活躍します。「なんでこんな不細工を起用したんだ」と一瞬我に返りますが、それでも尚、感情移入できるポイントはたくさんあったので、ドラマの描き方が丁寧だなと感じました。
丁寧すぎて若干テンポが…エピソード8のここが期待外れ①
[あれ?ライトセイバー戦これだけ?]
驚くほど少ないです。ジェダイとシスのスピード感あふれるバトルを観れると思っていた皆さん、マジ残念。
今回はライトセイバーがほとんど活躍しません。
なんなのさ。スターウォーズの一番の見せ場はそこじゃなかったのかよ!!エピソード8のここが期待外れ②
[エンタメに特化しすぎて、ご都合主義]
あれ?楽しいけどこれ、よく考えたらおかしくない?と気付く展開がいくつもあります。詳しく書くとネタバレになりますから、ざっと何となく羅列すると
・ん?なんでそんなに頑固なのに突然…
・あれ?結局コイツの役割必要なの?
・え、なんですぐ信用するの?
・裏切り・・・?いやいやいや
・コイツ、一体フォースの何を知ってるの?
・コイツ、実は超絶アホやんけ
・レン、いい加減にしてくれ
・なんでお前らは無傷なんだ
・ルーク…何がしたかったの…
・短期間で恋すんなよ…
んー…まだあったかなぁ。
気にしだしたら終わりな気がします。
ということで、賛否あるみたいですが
私は非常に楽しめました。
これは、1800円払ってもよいA級作品!
ただ、もう新参は入ってこれない流れになったので
あくまでスターウォーズファンに向けた作品であることには間違いないですけどね。
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DESTINY:鎌倉ものがたり
映画観賞価値:1300円
<感想文>
相変わらず、この監督の作品のCGってフィギュアっぽいですよね。
なんなんだろう、あの独特の質感。
どうも完成品フィギュアにしか見えないんだよなぁ。
んなことはさておき!
この作品、実に惜しいです。
観ていて面白かったし、楽しめたのですが…原作未読なだけに
「あれ?メインはドラマなの!?」と拍子抜けです。
以下の2点にまとめておきましょう。
本作最大の魅力
[堺雅人と高畑充希が魅せるニヤニヤしちゃう夫婦愛]
これが最大で唯一なのかなってくらい素敵です。
仕草や声、態度があまりにもカワイイ高畑充希演じる妻と、それを受け入れるどころかちゃんと返す、これまたカワイイ堺雅人演じる夫。
この夫婦のやり取りが最高に癒されます。「結婚っていいなぁ」と思うと同時に「こんな奥さん最高やん」と夢見れます。
また、中盤のシーンは「自分の妻も同じ状況になったら、こういう選択をするかなぁ」なんて泣けてきたり。
終始、夫婦愛を見せられる作品ですので、既婚者、新婚さん、カップルはホントにニヤニヤできる作品です。
逆に、そういうのに縁のない方々にはイライラ要素になるかも…?
本作最大の難点
[テンポが遅くて3時間に感じる上にドラマパートがメイン]
魔物たちや黄泉の国など、オリジナリティ溢れる要素はしっかりあるし
フィギュアっぽいとは言えどしっかりと見ごたえあるCGで描かれているので、圧巻です。
ただ!せっかくの黄泉の国に行くまでにどれだけの時間をかけるんですかと。
もっと大スペクタクルなものがあるのかと思いきや…まぁ、それは劇場で確かめていただきたいのですが、とにかく長い。ドラマパートが長すぎる。
なんなら「ん?このシーンはそんなに重要なの?」なんて思ったり。
恐らく求めるべきは「大迫力のアクション」「奇想天外なスペクタクル」ではなく「夫婦の愛の物語」だったのでしょう。
…ってことは私がお門違いなのか!?
ということで、期待していたものと違ったがゆえに「あれ?」と肩透かしで
それこそ長く感じる作品でしたが
夫婦愛を観てニヤニヤしたいならオススメします。 -
オリエント急行殺人事件
映画観賞価値:1300円
<感想文>
原作未読で、尚且つ過去の映画化作品も観ていないからなのかもしれない。
純粋に面白かった。
ミステリーとして「そりゃ傑作って言われるわな」と納得する素晴らしい推理モノでした。
ただ、これはアガサ・クリスティーの原作が素晴らしいわけで、じゃあ映像化するにあたって何か見ごたえある工夫がなされていたかというと微妙。
というのも、本作は殺人の舞台となる急行列車の図面がひとつも出ず、登場人物たちも流れるように紹介されてはフェードアウトしていくので、実は人によっては「よく分からない」まま真相を見せられるのではなかろうかと思う仕上がりだったから。
「完璧なアリバイ」と言われても、詳細の解説もなく、どの人物の話をしているのかも顔と名前を事前にしっかりと一致させていないと理解しにくい。
ケネス・ブラナー演じるポアロはいい味出てるし、豪華俳優陣も個性的で、そこだけでも見応えはあるのですが…
なにせ観にくい(苦笑)
もっとスマートに、ハイテンポに、そして万人に理解しやすいような工夫があれば大ヒットするのになぁと思いながら観ていた2時間でした。
テンポがわりかし遅いので
眠たかったら、たぶん中盤転寝しちゃうかもしれません。
素晴らしいのは原作であって、あえてそれを大画面で観る必要性があるのかと言われると、答えは「ノー」です。
興味がそこまでないのであれば、小説を読んだ方が良いかも。
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