君の名は。
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君の名は。

2016-11-27 16:23
    映画観賞価値:2500円

    <あらすじ>
    1,000年に1度のすい星来訪が、1か月後に迫る日本。山々に囲まれた田舎町に住む女子高生の三葉は、町長である父の選挙運動や、家系の神社の風習などに鬱屈(うっくつ)していた。それゆえに都会への憧れを強く持っていたが、ある日彼女は自分が都会に暮らしている少年になった夢を見る。夢では東京での生活を楽しみながらも、その不思議な感覚に困惑する三葉。一方、東京在住の男子高校生・瀧も自分が田舎町に生活する少女になった夢を見る。やがて、その奇妙な夢を通じて彼らは引き合うようになっていくが……。

    <感想文>
    巷を騒がせてる映画です。
    細田守監督とは違うアプローチな作品で勝負する新海誠監督。
    「秒速5センチメートル」なんてのは
    言いようのない歯がゆさと切なさでステキな作品だったなぁなんて印象ですが
    決して万人受けではないわけで。

    万人に受ける内容ってのは総じて盛り上がりが明確で
    ストーリーもはっきりと分かりやすく
    でも少しだけひねっていて
    キャッチ―なBGMと主題歌に、薄っぺらい分万人に伝わる演出の数々。
    万人からは「面白い!サイコー!」と称賛される代わりに
    ヲタクからは「薄い。内容がありきたり。」と酷評される。

    まさに本作は普段マニアック向けな作品を作ってきた監督が珍しく
    「万人受け」に作品をつくったんだなって作品でした。


    どこが万人受けか、上記の表現に合わせて本作と照らし合わせてみます。

    ここが万人受けしたんだよ!①
    [盛り上がりが明確で]
    本作は非常に分かりやすく、ほぼ全ての内容は時系列順に展開されていきます。
    なので子どもでも理解しやすい。冒頭はまずは状況説明からの、第1段の盛り上がり。
    そう。予告編でクローズアップされている「入れ替わっている」と判明するところ。
    そこから更に第2段、第3段と連鎖の盛り上がりがあり、ラストにも―。
    すっごい分かりやすい展開で、安心して感情移入できます。

    ここが万人受けしたんだよ!②
    [ストーリーもはっきりと分かりやすく]
    「男女の心が入れ替わる」という使い古された設定ですが、それゆえに分かりやすい。
    男性と女性の考え方・生活の違いから生じるギャップは面白いし、これも全員が理解できるストーリーです。特に予備知識は必要なしで、とにかく「男女の違い」を分かってさえいれば楽しめるんですもの。
    場面場面の目的も明確で、必ず主人公たちが「こうしたい!」という願いを発言してから行動するという実に分かりやすい展開をしているので、これまたお子さんも安心。

    ここが万人受けしたんだよ!③
    [でも少しだけひねっていて]
    これがまたセコイ。ただの「男女入れ替わり恋物語」ではなかったという点においては盛大に評価したいのです。まさか、まさかSF要素を盛り込んでくるなんてっ。
    これ以上はネタバレになるので言えませんが、これはまたみんなが分かる「えぇ!?」な展開で、予想してないだけにグッと引き込まれます。

    ここが万人受けしたんだよ!④
    [キャッチ―なBGMと主題歌に]
    BGMも場面に合った、それらしいBGMですが、何より本作で活躍したのはRADWIMPSの主題歌&挿入歌ではなかろうか。本当にやたらと流れます。
    その数、実に4曲!!凄くないか。劇中に同じバンドの曲が4曲も。PVかよ。もはやPVかよ。印象的な場面で流すから余計に耳に残ります。
    軽快な曲から、ノスタルジックなバラードまで、これまた万人受けするメロディ。素敵です。
    前前前世から僕は~♪

    ここが万人受けしたんだよ!⑤
    [薄っぺらい分万人に伝わる演出の数々。]
    これはもう前述ですが、主人公が何を考えて行動しているのか、何かしら丁寧に話してくれます。視聴者が「感じる」「考える」というところはほぼありません。
    今、主人公はどんな気持ちでしょうかと聞かれたら、ほぼすべての場面での気持ちが言えます。分かりやすい表情、セリフ、演技。だから国語嫌いでも安心の演出です。
    本で言う「行間を読む」なんてさせません。だいたい見せてくれます。



    というわけで、めちゃくちゃ面白かった本作。
    ちょっとした意外な展開も相まって、大ヒットしてんだなぁと納得です。
    「薄っぺらい」という評価に激怒する方もいらっしゃるかもしれませんが、実際万人受けするヒット作はだいたい薄っぺらいのです。

    深く、マニアックで、視聴者の感じ取る力に任せた「察してくれ」な映画は結局はヲタクのようなコアな人しかわからない。そういうものではないでしょうか。

    薄っぺらいのが決して悪いわけじゃない!
    面白いんだもの!それでいいじゃないか!



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