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テニスに興味をもったあなたに『ベイビーステップ』
錦織圭選手が全米オープンで日本人初のグランドスラム決勝に進出しました。
残念ながら優勝することはできませんでしたが、今回のことでテニスに興味をもった人も多いと思います。
そんな人にオススメなのが週刊少年マガジン連載で現在アニメが放送されている『ベイビーステップ』です。あらすじ
丸尾栄一郎は小学生の時から9年間成績がオールAの秀才で友達から「エーちゃん」と呼ばれる高校一年生。
ある時運動不足解消の為、南テニスクラブ(STC)の無料体験レッスンに参加する。
そこで学年で一番カワイイと評判の女子鷹崎奈津と出会い彼女がプロを目指していることを知る。
最初はプロを目指す彼女への興味本位で始めたテニスだったが、持ち前の几帳面で完璧主義な性格もあり次第にテニスにのめり込んでいく。
そして先輩の江川逞や同い年ながら既にプロとして活躍する池爽児に出会い、自分もいつかプロにと思うようになる。ノートの丸尾
主人公のエーちゃんは天才でもなければテニスの神が乗り移ったりもしません。
彼はテニスを勉強して成長していきます。
教えられたことや気付いたことをノートに書きこみ、あとは出来るようになるまでひたすら反復練習。
『テニスマガジン』で『ベイビーステップ』を題材にした連載が組まれるくらい「リアル」な成長物語は、観ている側を「自分も頑張れば上手くなれるんじゃないか」という気持ちにさせてくれます。
用語やルール解説もしてくれるので知識ゼロからでも楽しめる作品です。立ちはだかるライバルたち
地道に成長するエーちゃんの前に様々なタイプの強敵が立ちはだかります。
チリッチ選手のような強力なサーブを武器にする江川逞。
ナダル選手のようにパワフルで迫力あるプレーをする荒谷寛。
フェデラー選手のように全てのプレーでオールAを目指す難波江優。
そして錦織選手をモデルにした池爽児。
彼らを相手にエーちゃんがどんな戦いを見せるのか。
ただ「リアル」なだけじゃなくてスポ根で「アツい」部分も『ベイビーステップ』の魅力です。スポーツは勝敗や派手なプレーを観て一喜一憂するだけでも勿論楽しいです。
でも、内面まで知ってより深い部分まで好きになると新しい面白さが見えてくるのではないでしょうか。(あにぶ編集部/ドロンパンナ)
(C)勝木光・講談社/NHK・NEP
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「ろりこん」じゃないもん!『カードキャプターさくら』の魅力
あにぶ:元記事はこちらロリコンアニメと聞いて真っ先に思い出すのが、『カードキャプターさくら』という人も多いと思う。
NHKで1998年から2000年まで放映されていたのだが、当時からカタブツのイメージのあるNHKが
このようなアニメを放映することは前代未聞の出来事であったようだ。原作者は『ツバサ・クロニクル』『xxxホリック』などを手がけるCLAMPであることはあまりにも有名である。
最近では、『デジモンアドベンチャー』同様、新な形か、リニューアル版が近々放映されるのではないか
とまで噂されているので、もしそうなれば嬉しい限りである。
放映が終了してから10年以上経つが、大きなお友だちを中心に、いまだ根強い人気のあるアニメである。【ただのロリコンアニメではない!】
主人公の木之本桜は小学4年生(物語中盤から5年生)、立派なロリ娘である。
口癖は「はにゃ~ん」とこんな妹がほしいと、思った人もおられるはずだ。
もちろん、作品の人気はさくらの可愛さもあるが、それだけではないのがCLAMPのすごいところだ。このアニメにはBL(ボーイーズラブ)あり、先生と生徒(小学生だぞ!)の恋愛あり、年上のお姉さんと少年の恋の物語といったように、幅広い趣向を兼ね備えている。
これらに魔法少女要素が加わり、物語に面白みをさらに付け加えているのだ。「汝のあるべき姿に戻れ!クロウカード!」
といったセリフは魔法少女物らしくいい味を出している。
『おジャ魔女どれみ』や『プリキュア』が好きな人は絶対に好きになれるはずなので、一見をお薦めしたい。CLAMP作品の特徴はやはり、独特な非日常感を醸し出している点であろう。
作中、ほんのりと漂うミステリアスな雰囲気は、今見ても不思議な感じがする。
例えるなら、ジブリアニメの『千と千尋の神隠し』のようなほんのりとした独特な世界観である。
さくらカード編より月の化身である「ユエ」が登場し、より一層ミステリー色が強くなるので、上記に上げたアニメが好きな人にはぜひお薦めしたい。【主題歌は『ロマンスの神様』で知られる…】
このアニメのOP・EDテーマは、あの『ロマンスの神様』で知られる、広瀬香美さんが多く作詞・作曲をしている。
第一期ED『Groovy!』はなんと広瀬香美さん自身が歌っている。彼女の声と、EDアニメーションのケロちゃんが非常にマッチしており、筆者のお気に入りアニソンのひとつでもあったりする。封印の獣ケルベロス(ケロちゃん)
【魔法の言葉】
さくらはピンチに陥ると、「大丈夫だよ、絶対に大丈夫だよ」とよく自分に言い聞かせる。
この言葉を聞くと、どんなに落ち込んでいても頑張ろうという気持ちになれること間違いなし。挫けそうになった時はこの魔法のことばを、さくらと一緒に唱えてみては?
あにぶ:元記事はこちら(C)CLAMP・講談社・NHK・NEP
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彼らの夏が帰ってくる。『デジモンアドベンチャー』1999年の選ばれし子供たちが愛される理由
発表されたときは目を見張った。
そしてじわじわと現実感をもって認識したとき、不覚にも涙が流れてしまった。
あなたも子供の頃、見たことがあるだろうか。『デジモンアドベンチャー』
以前にも一度記事にしたこの作品が、なんと2015年、新作として帰ってくると発表されたのだ。発表はやはりデジモンアドベンチャーの記念日。8月1日、「お台場メモリアル」でのことだった。
しかも主役は初代デジモンアドベンチャーの主人公、八神太一。「17歳」—続編だった『02』から、さらに三年が経過した時間設定だ。
そして煽りがこの一文。「世界中の”選ばれしこどもたち”へ贈る」
彼らを愛し、未だお台場メモリアルを忘れない者が熱狂しないわけがなかった。
ではなぜ彼ら「1999年の選ばれし子供たち」がこんなに愛され続けるのか?(画像:公式YouTubeより)
誰もが孤独を知っている
太一は天性のリーダー肌だがそれゆえに重圧に苦しむこともあり、また、一度アグモンを暗黒進化させてしまったことで自分の考えの真偽に悩んだ。
ヤマトは両親が離婚し父に引き取られ、離れて暮らす弟のタケルを守ることで自我の拠り所としていた。が、タケルが精神的成長に伴って自分の存在意義に苦悩する。
空は母性の強い性格だ。しかし本人はそれを認めたがらないものの責任感は強く、悪いことの責任を自分に押し被せ、心の中に溜め込み、闇に囚われてしまった。
光子郎はこの世界で重要なデータ処理の能力に長けている。しかし自分が両親の実の子でないと知って以降、人付き合いが苦手になり、PCに逃避した結果だ。
丈は責任を果たそうとするほどに思いが空回りし、逆に自分勝手ととられる行動を起こすことも多く、自分のなすべき役割に迷い苦しむ。
ミミは美人で心優しく天真爛漫だが、反面ワガママが目立った。なぜ自分がやらなければいけないのか不満を持ち、そして、目の前で散るデジモン達の死に悩んだ。
タケルとヒカリは最年少であるために少々過保護的な兄達の加護の下、逆にその手を振りほどけず、また、ヒカリにいたっては前々からデジモン達が見えたりしていた特殊な能力で誰にも本心が話せずにいた。
こんな風に、誰もが心の中に寂しさや孤独を抱えている。しかもきっと、視聴者の悩みにも近しいものばかりだ。共感とは、それだけで応援するにふさわしい理由になる。その上、彼らは決して大人の手を借りることなく、自分達だけでその悩みから脱却して見せた。
多くの視聴者の共感を得、そして未だ憧れと応援の気持ちで見守られる1999年の選ばれし子供たち。来年彼らが、今度はどんな共感を誘うのか、是非とも期待したい。
©本郷あきよし・東映アニメーション
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