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ほぼ毎日雑談しています、カンダです。
少し前に最近読んだ本の紹介文などを
実験的にブロマガに書いてみようかなと思いまして、
「カナエの星」を紹介しました。
本当にごく一部から好評だったので、
たまに読んだ書籍を紹介していこうかなと思います。
ということで、少し前にこの夏読んだといいましたこの本。
【サマー・ランサー】
著:天沢夏月 イラスト:庭 <メディアワークス文庫>
表紙はとても可愛らしくザ・青春という感じのパッケージですが、
メディアワークス文庫はライトノベルではないのです。
その証拠に表紙と最初の1Pをのぞいて、イラストはありません。
これはそもそもメディアワークス文庫が、少年少女時代に電撃文庫を
読んで育った世代が社会人となってきたことを受けて、
その世代に受け売れられる一般文芸を創出する事を目的としているので
ライトノベル感のあるパッケージですが、ちょっと違う形です。
さて、そんなメディアワークス文庫の作品である「サマー・ランサー」ですが、
第19回電撃小説大賞<選考委員奨励賞>受賞作でして、
著者の天沢夏月先生は本作でデビューをされたという記念すべき作品になります。
作品としては、表紙のイメージから武道系のスポーツものなのは分かっていました。
ただまさか架空の武道「槍道」だとは思っていませんでしたが……(だからランサー)
「剣道」のように、武道としての「槍道」が存在するという設定で、
剣道界で神童と呼ばれた主人公のテンジが、とある理由で剣の道を進めなくなった時に
槍道をまっすぐ突き進む羽山里佳と出会って槍の世界へ……
といった王道の<ボーイミーツガール>部活モノです。
ひと夏の物語であり、表紙にあるような青春ど真ん中作品という様相で、
甘酸っぱい恋愛ストーリーかな?と勝手に思っていたのですが、
そういう類の作品ではなかったのがちょっと意外でした。
いや、恋愛要素が欠片もないというわけでもないのですが、
本筋はそこにはなくて、青春の中で1つの道に迷った少年が、
周囲の仲間たちとの関係性の中で、再び道を見つけ出す。
少年の心の回復・再生の物語なんだなという風に感じました。
「槍道」という架空の競技ですが「剣道」になじみがある日本人なら
特に違和感もなく受け入れられるモノかと思いますし、
部活動のストーリーというのも、自身の体験などに置き換えて感情移入できる
非常に入りやすいお話ではないかと思います。
あとこの物語を楽しめるかどうかは、ヒロインを好きになれるかどうかでしょうか。
私個人の感想ですが――こういう女の子が好きです(迫真)
自身が理想とする物語のヒロイン像そのものというか本当にストライクで、
それだけでこの小説を読んで良かったです()
――本当に青春ストーリーってキラキラ輝いてみえますね。
実際の青春はとてもそんなものではなかったように思いますが、
それでも自分の中にある思い出や感情とリンクして胸が熱くなる事があります。
よかったら次の小説のチョイスにお役立て下さい。
以上、最近読んだ小説のススメでした。
少し前に最近読んだ本の紹介文などを
実験的にブロマガに書いてみようかなと思いまして、
「カナエの星」を紹介しました。
本当にごく一部から好評だったので、
たまに読んだ書籍を紹介していこうかなと思います。
ということで、少し前にこの夏読んだといいましたこの本。
【サマー・ランサー】
著:天沢夏月 イラスト:庭 <メディアワークス文庫>
表紙はとても可愛らしくザ・青春という感じのパッケージですが、
メディアワークス文庫はライトノベルではないのです。
その証拠に表紙と最初の1Pをのぞいて、イラストはありません。
これはそもそもメディアワークス文庫が、少年少女時代に電撃文庫を
読んで育った世代が社会人となってきたことを受けて、
その世代に受け売れられる一般文芸を創出する事を目的としているので
ライトノベル感のあるパッケージですが、ちょっと違う形です。
さて、そんなメディアワークス文庫の作品である「サマー・ランサー」ですが、
第19回電撃小説大賞<選考委員奨励賞>受賞作でして、
著者の天沢夏月先生は本作でデビューをされたという記念すべき作品になります。
作品としては、表紙のイメージから武道系のスポーツものなのは分かっていました。
ただまさか架空の武道「槍道」だとは思っていませんでしたが……(だからランサー)
「剣道」のように、武道としての「槍道」が存在するという設定で、
剣道界で神童と呼ばれた主人公のテンジが、とある理由で剣の道を進めなくなった時に
槍道をまっすぐ突き進む羽山里佳と出会って槍の世界へ……
といった王道の<ボーイミーツガール>部活モノです。
ひと夏の物語であり、表紙にあるような青春ど真ん中作品という様相で、
甘酸っぱい恋愛ストーリーかな?と勝手に思っていたのですが、
そういう類の作品ではなかったのがちょっと意外でした。
いや、恋愛要素が欠片もないというわけでもないのですが、
本筋はそこにはなくて、青春の中で1つの道に迷った少年が、
周囲の仲間たちとの関係性の中で、再び道を見つけ出す。
少年の心の回復・再生の物語なんだなという風に感じました。
「槍道」という架空の競技ですが「剣道」になじみがある日本人なら
特に違和感もなく受け入れられるモノかと思いますし、
部活動のストーリーというのも、自身の体験などに置き換えて感情移入できる
非常に入りやすいお話ではないかと思います。
あとこの物語を楽しめるかどうかは、ヒロインを好きになれるかどうかでしょうか。
私個人の感想ですが――こういう女の子が好きです(迫真)
自身が理想とする物語のヒロイン像そのものというか本当にストライクで、
それだけでこの小説を読んで良かったです()
――本当に青春ストーリーってキラキラ輝いてみえますね。
実際の青春はとてもそんなものではなかったように思いますが、
それでも自分の中にある思い出や感情とリンクして胸が熱くなる事があります。
よかったら次の小説のチョイスにお役立て下さい。
以上、最近読んだ小説のススメでした。