【CoCシナリオ】首吊りアパート
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

【CoCシナリオ】首吊りアパート

2016-05-30 18:30

    『わたしを殺したのはだれ


    シナリオ素案、一部プロップ:荒木荘201号室
    シナリオ本文、ギミック、図:ジャスミン


    Pixiv版→http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=6831442

    はじめに

    このシナリオは『クトゥルフ神話TRPG』に対応したものです。
    シナリオ舞台は6帖一間の密室で、現代を想定しています。
    推奨人数は1~2人です。
    テストプレイではテキセで6~8時間ほどかかりました。
    探索・推理がメインで戦闘はありませんが、どうしてもやりたい方にはねじ込める箇所を用意してあります。
    SAN値チェックは多めです。
    推奨技能は<目星>、<図書館>、<医学>です。その他細かい設定を書いておりますので、探索者の職業や技能、ロールプレイ等に合わせて適宜情報を提示してください。


    シナリオの概要

    密室殺人の謎を解け!


    シナリオの背景

    犯人はニャルラトテップ。
    人間は推理物が好きだ。小説、ドラマ、漫画、ミステリーツアー。色々な形で推理物を楽しんでいる。そんな彼らを自ら作った密室殺人事件の現場へ放り込んで、謎を解かせるゲームを考えた。ちなみにトリックらしいトリックは無い。なぜならこれは推理物を装った娯楽ゲームだからだ。ニャルラトテップはあるはずのないトリックを探して大真面目に推理しようとする探索者を特等席で眺めつつ内心大爆笑している。

    導入

    あなたはいつもと変わらぬ一日を過ごし、眠りにつく。完全に寝つく前の、うとうとと心地の良い感覚を味わっている最中、あなたの耳元で美しい声が囁く。

    「さあ、ゲームを始めよう」

    その声は心地良くも不快で、頭の中で気味悪くのたうち、あなたに言いしれぬ不安を与える。目を開けようと瞼に力を籠めるも、あなたはそこに瞼があるのかすら不確かに感じてしまう。

    ずぶずぶと深い沼の底へと沈んでいくような抗えない眠気により、あなたはそのまま意識を失う。

    ……。

    目を覚ますと、辺りは真っ暗で何も見えない。ただ独特の感触とい草の香りから畳の上に寝転がっていることがわかった。


    部屋




    【資料1 部屋見取り図】を参照。

    最初は真っ暗だが電灯のスイッチはすぐ近くにあるので、灯りを点けるだけなら技能ロールは必要ない。灯りを点けると、まず部屋の中央で首を吊っている男性が目に入り0/1D3SAN値チェック。

    ちなみに、探索者の持ち物は全て没収されており、衣服も違うものになっている。

    死体を見たショックが治まると、そこが古いアパートの一室であることがわかる。

    探索者は玄関の前の畳に倒れていて、首吊り死体は台所と向き合う形でぶら下がっている。死体の真下にはちゃぶ台があり、一枚のメモが置かれている。

    ▼KP情報
    この部屋にある文字は全てその探索者たちの母国語で理解できる。また、探索者が複数いて、さらにそれぞれ違う言語圏であったとしても会話は自身の母国語で理解出来る。部屋の中にある資料や探索者同士の会話にはいつでも<アイデア>を振ることができ、成功すればこの異様な事態に気づいたことにより0/1のSAN値チェック
    一度気づいたらそれ以降の言語に関するSAN値減少を省略しても良い。また、母国語以外の言語について知る場合、該当する《その他の言語》を持っていなければ知識の1/3(端数切捨て)でロールして良い。


    ■ちゃぶ台

    『わたしを殺したのはだれ
    と書かれたメモが置いてある。裏や他にはなにも書かれていない。

    探索者のスタート位置から見て後ろには大きな黒い箱があり、真上には首吊り死体がぶら下がっている。


    ■探索者

    ・持ち物
    眼鏡や補聴器といった無いと生活に支障をきたす物以外は全て没収されている。

    ・服装
    見覚えの無い緑のシャツを着ている。探索者が複数いても、全員シャツは全く同じ物を着ている。

    >緑のシャツ
    探索者が着用している。綿で出来たドレスシャツ。袖にはシルバーで出来た恐竜のカフスボタンが留めてある。サイズは探索者にぴったり。
    襟の内側に茶色くかすれた血の跡があるが、脱いで調べないとまずわからない。

    ・身体

    両手には帯状の痣が出来ている。心当たりの無いそれはぷつぷつと内出血し、赤いシミのような縄模様を作っている。

    もし袖を捲ったなら、左腕に引っ掻き傷を見つける。抉れた皮膚の裂け目からはじっとりと体液が染み出ており、じんじんとした熱と痛みを感じる。

    もし探索者が自分の姿を何かに映して確かめようとした場合だが、部屋のどこを探しても鏡は無い。前のゲーム参加者が狂気に駆られて割ってしまったのだ。もし水やシンク等に映して自分の顔を見たなら、自分の顔が黒く塗りつぶされたようになっていて確認することが出来ない。1/1D2SAN値チェック

    KP情報
    探索者が着ているシャツは、黒い箱に入っている首無し死体が着ていたもの。探索者がシャツを脱いで首無し死体に着せると、シャツは首無し死体にぴったりのサイズになる。


    ■首吊り死体/吉木空華

    スーツを着た中肉中背の男性。金髪。年齢は
    30歳前後に見える。APP18、SIZ13、耐久力3
    素人目にも完全に死んでいることがわかる。

    KP情報
    死体はロープで吊るされているため、死体を調べる場合は下ろすかそのままかで手に入る情報が異なる。

    ただ、下ろしても下ろさなくても首吊り死体を調べた(触った)探索者は【幻覚1を見る。もし探索者が複数いるなら個別に知らせること。

    まず無いとは思うが、首吊り死体を著しく傷つけようとする探索者がいるかもしれない。
    <医学>を持っているなら解剖してみたいと言う探索者が出てくる可能性もあるだろう。幸か不幸か、刃物なら台所を始めとした至る所にある。デフォルトで首吊り死体の耐久力は3に設定してあるので、KPPLのやりたいことから死体の受けるダメージを調整しても良いし、完膚なきまでに損壊したとして『Extra End』へ進ませても良い。

    ●死体を下ろさずともわかる情報
    ・彼の首から伸びるロープは梁の上を通して床の黒い箱に括りつけられている。
    ・死体を漁ると財布を見つけることができる。中には免許証が入っており、死体が「吉木空華(ヨシキ ウロカ)」という名前であるとわかる。顔写真を見ると、画像の荒い写真だが、それでも目鼻立ちが整ったイケメンであることがわかる。写真写りの問題か、実物の方がずっと素敵だと感じる。たとえ、それが死に顔だとしても……。
    ・もしスーツの左袖を捲くったなら、シャツの袖にボタンが無いことがわかる。シャツの右袖を見れば、黒曜石で出来た美しいカフスボタンがついている。
    <目星>
     死体の爪の間には赤いものが詰まっている。<アイデア>で皮膚を血が出るほど掻き毟った結果、爪の間に皮膚と血液が残っているのだとわかる。

    ●死体を下ろすとわかる情報
    もし探索者がすぐに死体を下ろした場合、KPは下ろさずにわかる情報についての描写を混ぜて伝えると良い。

    <目星>

    首に縄の痕が2つある。1つは顎の下から斜めに上昇し耳の後ろから有髪部へ消えていくロープ痕。もう1つは首を一周しており、ぷつぷつと内出血した赤いシミのようなロープ痕だ。さらに<アイデア>に成功すると、頸部をほぼ水平に走るこのロープ痕は、首を絞めて殺されたときに出来る索条痕ではないかと思う。

    <医学>

    死後間もないことがわかる。
    また、首を水平に一周する赤いロープ痕が、首を吊る前につけられたものだとわかる。(さらに《目星》の情報も渡す。)

    ▼KP情報
    ・首から上に溢血点(窒息の徴候の一つであり結膜などの粘膜に起こる細かな点状出血)は確認できない。これはこの首吊り死体のようにぶら下がった状態での首吊りなら普通である。もしこの状態で結膜などに溢血点がみられたなら、別の場所で絞殺されてから吊るされたといった可能性が考えられる。

    ・吉川線も無い。これは他殺だと必ずあるというわけではないが、自殺だとまずつかない。それも当然である。この首吊り死体の男は、ロープで自分の首に痣をつけてから首を吊ったのだ。
    ・水平についたロープ痕はそれだけでは死にそうにない程度。しかし、ただ肉眼で見ただけでそこまでわかるかというと難しい。

    【幻覚1

    あなたはロープを手に巻きつけ、握っている。目の前でもがく男のつむじを、あなたは冷静に見下ろしている。見えるのは男の後ろ頭ばかりだが、その苦悶の表情が実際に見えているような気さえしてくる。ロープを引き剥がそうと懸命に両手の指を動かしている様子が手に取るようにわかる。今まさに、自分の手の中で起きている出来事だっだ。

    男がもがくのに合わせて、長めの金髪がぱさりぱさりと揺れる。ばたつく足が畳を荒らし、い草の匂いが強くなる。ロープと首の間に指をねじ込み、なんとか隙間を作ろうと必死な男とは対象的に、あなたの頭は冷静だ。感覚が鋭くなり、あなたの耳は普段なら聞こえないような微かな音まで拾う。きりきりとロープが擦れて絞まる音。ロープに巻きこまれた襟足の長い金髪がぷつぷつと切れる音。

    不意に、ロープにかかる抵抗が弱まる。男が左手をロープから放したのだ。

    あなたは避けられない。左腕に衝撃を感じた。

    い草と血と汗が混じった臭いがあなたの鼻腔を満たす。

    あなたは力の限りロープを引いた。


    そこであなたは、はっと我に返る。今のは白昼夢だろうか。ならこの未だに手に残る生々しい感触と、掌にくっきりと浮かぶロープ痕はなんだろう。

    この幻覚を見た探索者は1/1D3SAN値チェック

    自身の左腕を調べた場合、爪痕を発見する(探索者の項目を参照)。


    ■黒い箱

    黒い金属で出来た箱。持ち上げることはできない。一辺の長さが70cmほどの大きさで、鍵穴が一つついている。中身を確かめたい場合、首吊り死体と繋がるロープを切り(必然的に死体を下ろさなければならない)、鍵を開ける必要がある。

    鍵を開けるには<鍵開け>か、台所で深皿の底にある『黒い鍵』が必要となる。また、鍵を壊しても良い。

    開ければ中には首から上の無い、上半身裸の死体が膝を抱える体勢で入っている。0/1D3SAN値チェック

    首無し死体
    若い男性。上半身裸である。首があればSIZ13

    爪の間に血液が黒く固まっている。

    死体を動かそうとすると、左手には美しい黒曜石のカフスボタンが握られていることがわかる。

    死体を調べた(触った)探索者は【幻覚2を見る(探索者が複数いる場合は個別に知らせる)。

    <目星>
    首をよく見ると、前側に引っ掻き傷がいくつも走っているのがわかる。さらに《アイデア》の1/2か《医学》に成功すると、それが爪の痕だということがわかる。

    <医学>
    死後あまり時間が経っていないことがわかる。また絞殺されてから首を切り落とされたこと、さらに死斑の様子から血を抜かれていることがわかる。

    KP情報
    首を切り落とされているため途切れているが、索条痕と吉川線がある。これらは絞殺されたときに抵抗した痕跡である。血が出るほど掻き毟ったので、爪の間には彼自身の血が固まっている。また、血が時間経過により黒ずむことから首吊り死体が死ぬより前にこの首無し死体が何かを引っ掻いたことについて技能を使わずともわかって良いし、<アイデア>や<知識>等で情報を開示しても良い。

    首から上が無いためわからないが、髪は長めのブロンド。

    【幻覚2

    首には調度良く「線」が引いてあった。縄目模様の、太い線が。ぐるりと水平に引かれた「線」に合わせて、あなたは刃を当てる。ぷつり、と皮膚が切れる感触。刃を当てられた男は動かない。

    あなたはそのまま刃を振り上げ、蹲る男の首目掛けて叩きつけた。

    刃が肉に食い込み、そのまま骨を叩き切る生々しい感触。

    視界が真っ赤に染まったところで、あなたははっと我に返る。今のは白昼夢だろうか。ならば手に残る、肉と骨を叩き切る感覚はなんだろう。鼻腔を満たす血の臭いはなんだろう。

    この幻覚を見た探索者は1/1D3のSAN値チェック

    トイレで鉈を見つけていたら、それがこの幻覚に出てきた刃物と同じものだと気づいて良い。


    ■ゴミ箱

    『江戸川乱歩全集』第18巻と、破り取られてくしゃくしゃに丸められたノートのページが入っている。

    江戸川乱歩全集第18
    一度血を吸って渇いたためにパリパリのベロベロ状態になっており、とても読めたものじゃない。

    ノートのページ

    数枚まとめて丸められており、丸める際に巻き込んだのか赤い髪の毛が数本挟まっている。
    ページを広げると走り書きがある。書いた人間は随分焦っていたのか、それとも元々悪筆なのか、読める部分が少ない。

    内容は以下の通りである。

    『目が覚めたら知らない部屋にいた。しかも先住人が既に首を吊っているだと!? ふざけている

    『あの幻覚はなんだ 現実なのか
    現実のはずが無い。事実ならばあの後、ニワトリを絞めるように……(※ぐしゃぐしゃと消されている)そんな大仕事をやった後だとは考えられない。
    この部屋は密室だ。何か幻覚作用のある薬が充満していてもおかしくはない。』

    『あと一人はどこへ行った 数が合わない。
    ここを出て行ったのか 靴も履かずに
    俺のでもこいつらのでもない靴は誰の物だ
    ここには誰がいた

    『死体が投げ込まれた
    俺の足下に死体の真っ黒な欠片が…
    窓の外を見ても真っ黒だ。なんなんだここは

    『犯人の顔が』(※ぐしゃぐしゃとペンで書いた黒い塊がある)

    以上。

    KP情報
    実際はイタリア語で書かれている。


    ■本棚

    3段に分けられた本棚。
    上段はみっしりと本で埋まっている。黒いハードカバーの本が端から端までずらり並んでいるが、途中で一冊だけ文庫本が挟まっている。黒いハードカバーの間に文庫本の小さな背表紙があるのがいやに白々しく感じるだろう。
    中段と下段はビジネス書や健康に関する本など、大きさもジャンルもバラバラな本が疎らに立てかけられている。

    <図書館>(成功すれば<目星>の情報も渡すこと。)
    中段で一冊の薄いノートを見つける。ページの大半が破り取られており、本来の厚さの半分ほどしかない。

    <目星>
    本棚上段を埋めているのは『江戸川乱歩全集』である。第1巻から順番どおりに並べられているが、第17巻と第19巻の間に文庫本が挟まっている。文庫本もまた『江戸川乱歩全集』という題だが、両側に並ぶ本とは大きさも巻数も違うため、几帳面な性格のPCは苛立ちを覚えるだろう。

    >薄いノート
    破られているのはほとんど後半のページである。前半部分の内容は何気ない日常が短く綴られている日記である。
    『スガスガしい…。なんて、スガスガしい気分なんだ。とても気に入っている。前のもなかなか良かったが、こちらの方がずっと好みだ。鏡を見る度に気分が良い』『この部屋も良いじゃあないか。眺めはいまいちだが、静かなのが良い。気に入った。折角だし誰か招待しよう』といったポジティブな話題のほかに『上司の寝言がうるさい』『職場のBGMが毎回単調で退屈だ』、などの愚痴が書き綴られている。
    しばらく続いた日記のページから1ページ空けて、様子の違う走り書きが始まっている。同じ人物が書いたのだとしたら、随分気分にムラのある人間だと違和感を覚える。

    <アイデア>
    日常語りと走り書きではそもそも言語が違うことに気づく。だがおかしなことに、探索者は両方とも母国語として意味を理解していた。ありえない事実に気づいた探索者は0/1のSAN値チェック

    走り書きが始まってからの内容は以下の通りである。

    『ここはいったいどこなんだ。気がついたらこの部屋にいた。
    首を吊っているのは誰だ?
    読めないはずの言語が理解出来る。わけがわからない。素数を数えても落ち着かない。
    このノートの持ち主には悪いが、考えをまとめるために書き出してみることにした。
    この非常事態だ。きっと神も許してくださる。』

    (※ページがぐしゃぐしゃに塗りつぶされている。)

    『なんということだ。ああ、神よ!
    首を絞めてから切り落とすなんて!』(ほとんど殴り書き)

    『わたしは罪を犯した。
    罪人は罰せられなくては』(震える手で書いたかのような字)

    (※ページが数枚破り取られている。続きのページからまた最初の方と同じ調子で日記が綴られている。)

    『美味しそうなレシピを見つけたけど、けど材料が足りなかったから家にあるもので代用した。
    合わせて味付けもかなりアレンジしてしまったけど、美味しく出来たのだから大丈夫だろう。
    たくさん出来たからごちそうしよう。』

    『鍵を失くしてしまった。料理をする前はあったのに……』

    ――以上。


    ▼KP情報
    日記と走り書きは違う人物が書いたもので、実際にはそれぞれ日常語りが日本語、走り書きが英語で書かれている。
    日記の最後にある“失くしてしまった鍵”とは、黒い箱の鍵のことである。


    江戸川乱歩全集(ハードカバー)
    江戸川乱歩全集。第18巻以外の巻は全て本棚にある。日本語で書かれているが、母国語が日本語でない探索者でも読める。

    江戸川乱歩全集(文庫)
    日本語で書かれているが、母国語が日本語でない探索者でも読める。巻数は当然、第18巻ではない。タイトルには『幻影城』とあり、内容は探偵小説の評論である。情報として渡すページは癖がついており、また最初の方にあるため斜め読みでも熟読でも該当ページに辿り着くのは早い。つまり、この本から必要な情報を得るのに技能は必要ない。

    もし全て熟読するなら<母国語>に成功する必要があるが、それでもかなりの時間がかかる。探索者が複数いる場合は探索に支障が出る為、ここでは<母国語>で出る情報は癖のついた最初の部分を熟読したという扱いにする。

    ロールなしでわかる情報
    ページを捲っていくと、赤ペンで書き込みがしてある部分を見つける。(【資料2 ノックスの十戒】参照)
    そのページではノックスの十戒が紹介されている。江戸川乱歩はこの十戒の前にヴァン・ダインの二十則についても紹介し、この二つは探偵小説初等文法であると述べている。

    <母国語>
     ページの癖のついた部分は始めの方だ。そこには探偵小説の定義と類別について書いてある。
    探偵小説の定義において、乱歩はこう述べている。「探偵小説とは、主として犯罪に関する難解な秘密が、論理的に、徐々に解かれて行く径路の面白さを主眼とする文学である。」
    また探偵小説の類別について、ゲーム探偵小説というものをあげている。予め謎を解くべき多くのデータが明示され、それに基づいて探偵の推理が進められるので、読者は謎解きを競う楽しみを味わうことが出来る(少なくとも出来るが如く感じさせるように書かれている)という点に大きな特徴がある」とし、こういった作者と読者の謎解きゲームということが言われだしたのは、アメリカではヴァン・ダイン、イギリスではノックスあたりからであると述べている。
    ヴァン・ダインは探偵小説の二十則というものを発表し、ノックスは探偵小説十戒というものを発表している。どちらも紹介されており、ノックスの探偵小説十戒について書かれたページには赤ペンで書き込みがされている(【資料2 ノックスの十戒】参照)。

    >ノックスの十戒



    【資料2 ノックスの十戒】を参照。

    KP情報
    ノックスの十戒とは、イギリスの推理小説家ロナルド・A・ノックスが1928年に発表した、推理小説を制作する上で守るべき十のルールである。と言っても厳格なものではなく、ノックス自身もこれを破った作品を発表している。また、十戒の前置きで「どうして自分でこんなことを考えたか分からない」旨を述べており、作品自体もユーモアの利いたものが多いことから、十戒もその一つなのだろう。


    江戸川乱歩はノックスの十戒について、『幻影城』で次のように紹介している。

    1.犯人は小説の始めから登場している人物でなくてはならない。又、読者が疑うことの出来ないような人物が犯人であってはならない。(例、物語の記述者が犯人)

    2.探偵方法に超自然力を用いてはならない。(例、神託、読心術など)

    3.秘密の通路や秘密室を用いてはいけない。

    4.科学上未確定の毒物や非常にむつかしい科学的説明を要する毒物を使ってはいけない。

    5.中華人を登場せしめてはいけない。(西洋人には中華人はなんとなく超自然、超合理な感じを与えるからであろう)

    6.偶然の発見や探偵の直感によって事件を解決してはいけない。

    7.探偵自身が犯人であってはならない。

    8.読者の知らない手がかりによって解決してはいけない。

    9.ワトソン役は彼自身の判断を全部読者に知らせるべきである。又、ワトソン役は一般読者よりごく僅か智力のにぶい人物がよろしい。

    10.双生児や変装による二人一役は、予め読者に双生児の存在を知らせ、又は変装者が役者などの前歴を持っていることを知らせた上でなくては、用いてはならない。

    (江戸川乱歩『幻影城』(江戸川乱歩全集262003光文社)


    資料2の文字が読みづらかった場合、上記にある十戒についての文章を提示して良い。

    書き込みをしたのはこの事件の黒幕であるニャルラトテップである。まず、江戸川乱歩全集(ハードカバー)第18巻は汚れてしまったので捨てた(部屋のゴミ箱には血塗れで読めたものではない第18巻を見つけることが出来る)。そして現在売っている新しい全集(文庫)から該当巻を買い足した際に流し読みし、たまたま十戒のページを見つけたので次の仕掛け(現在探索者に課せられた謎かけ)をチェックしたのである。

    書き込みの内容から、このシナリオにある謎かけはメタ推理や直感、運による解決を許されていることがわかる。そしてメタ推理のためのヒントがこの資料である。

    まず(1)だが、最初に登場しているのは探索者と首吊り死体である。部屋の中には探索者が犯人と思わせるような仕掛けも用意されているが、(7)によって探偵役である探索者が犯人だということは否定される。よって、消去法で犯人は首吊り死体となる。

    さらに(5)だが、中国人PCがいてもかまわない。黒幕は(5)について探偵役を除外して考えている。探索者はこの事件の謎解き役として選ばれたが、それに膨らんだ女教団は関わっていない。KPは黒幕が直接選んだことにしても良いし、星の知恵派などを絡めても良い。

    そして(1)、(8)、(9)、(10)にある「読者」はこのシナリオに登場しない。部屋の中にいるのは探偵役と被害者、犯人、その候補である。探索者は読者ではない。


    ■窓

    窓は2つあり、両方ともカーテンがかかっている。カーテンを開けると外は黒く塗りつぶされたような闇がそこにはある。窓自体が黒く塗られてしまっているのか、果てしなく闇が続いているのか。遠近感すらも狂わせるような完全な闇を見た探索者は0/1SAN値チェック

    窓は開かない。探索者が窓に固執するようなら、窓の外を通りがかったシャンタク鳥を目撃することになる。

    暗闇の中にあるというのに、それの姿は鮮明に見る事が出来た。鳥でもなければコウモリでもない。何か似た生き物を頭の中で必死に探ると、頭部は馬に似ているような気がした。体表を覆うのは羽毛ではなく鱗であった。恐らく、あれは自分たちより遥かに大きい。そう直感する。そんな生き物が、ジャリジャリぼこぼことした見た目の翼で飛んでいた。

    この不愉快な生き物を見た探索者は0/1D6SAN値チェック

    シャンタク鳥が部屋の中へ入ってくることはないが、窓から出た探索者は遠慮なくアザトースの元まで運んでいく。その場合、探索者はロストする。


    ■玄関

    扉には、
    『見つけるまでは出られない』
    と書かれたメモが貼ってある。

    扉には鍵穴があり、どうやっても開かない。扉を壊そうとしたり(耐久力18)、<鍵開け>での脱出を試みる探索者には探索をするよう忠告すること。それでも尚扉を開けようとするなら、その探索者は扉の外で待ち構えていた忌まわしき狩人の餌となってロストすることになる。

    土間床には探索者の靴と、見覚えの無い革靴が1足揃えて置かれている。

    玄関扉に向かって左側には木製の靴箱があり、上にはダイヤル式の黒電話が置かれている。

    >見覚えの無い革靴
    首吊り死体に履かせるとぴったりである。

    靴箱
    見覚えの無い靴が4足、揃えて仕舞われている。

    <目星>
    靴はどれも本革で出来ているが、デザインの系統やサイズがまちまちである。

    成功したらさらに<アイデア>
    種類の違いは靴好きであったら普通だし、サイズはブランドによって合うものが違ったりするので別におかしいことではない。だが、何か釈然としない。この靴は自分と同じように『ゲーム』に参加した者が履いていたのではないか、ということに思い至る。


    KP情報
    探索者の前にゲームに参加した人たちの靴。
    このゲームは正解すると玄関から出ることができる。玄関から出るとき、人はまず靴を履く。つまりそういうことである。


    >黒電話
    電話線も繋がっており、自由に電話をかけることができる。探索者が警察や家族に電話したいと言うなら、そうさせてあげよう。ただ、電話の相手は探索者が助けを求めたりしてもどこかやる気が無い様子で、それどころかむしろ煽るような態度を取る。会話を続けると、やがて受話器から聞こえてくる声が変わる。それは探索者がこの部屋で目覚める直前に聞いた、あの美しい声だった。

    麗しい声が嘲るように語りかけてくる。

    「早く犯人を見つけてくださいねぇ~~。あははははははははははッ

    あとはおぞましい哄笑が響くだけで、会話にならない。KPは電話を切ったと描写して良い。

    外に連絡がついたと思ったら、それすら仕組まれていたことだった。探索者は自分の行動が掌握されていることに恐怖を感じ、0/1SAN値チェック


    ■トイレ

    扉を開けると、鉄錆に似た臭いと生臭さで鼻が曲がりそうになる。
    和式の便器には溢れたかのように血がべっとりと付いている。タイル張りになっている壁に、床に、とにかく血がべちゃべちゃとぶちまけられている。0/1D4SAN値チェック

    <目星>
    タンクの下に血塗れの鉈が立てかけてある。すでに【幻覚2】を見ている探索者は、幻覚で使っていた刃がこの鉈であると気づいて良い。また、鉈の血はすっかり渇いている。

    >血塗れの鉈

    初期値25%。1D4+DB。貫通なし。

    KP情報
    犯人はこの鉈を使って首無し死体の首を切り、血抜きをした。


    ■台所
    綺麗に整理整頓された台所である。コンロの上には蓋をした大きな寸胴鍋が置いてあり、その脇にはレシピ本とメモのついた深皿が置いてある。

    >レシピ本

    「子羊のトマト煮込み」のページにふせんが付いている。食べ方のアレンジもいくつか書かれており、パスタにかけたり、パンをくり抜いて器に使う方法が紹介されている。

    >鍋

    鍋に<聞き耳>をすると、トマトベースの良い匂いがすることがわかる。オリーブとにんにく、スパイスが利いた食欲をそそる匂いである。

    蓋を開けると、ふわりと湯気が立ち上り美味しそうな匂いが辺りに広がる。中にはバラバラに切り刻まれた人間の死体が詰まっている。1/1D6SAN値チェック

    KP情報
    迷える子羊のトマト煮込み。

    バラバラ死体
    バラバラにされているものの、人間の一部であるとわかる程度には原形を留めて鍋にぎっしりと入っている。しかし、鍋の中身を全て掻き出しても頭部らしき物は見つからない。爪は全て剥がされている。

    鍋を調べた(中身を見た)探索者は【幻覚3を見る(探索者が複数いる場合は個別に知らせる)。

    KP情報
    頭部はビスクソースを作るような感じで使われた。頭の中身はソースに煮溶けているし、砕いた骨はこしてある。


    【幻覚3

    あなたは鼻唄をまじりに料理をしている。刻んだ野菜、固形コンソメ、トマトの缶詰、ニンニク、オリーブオイル……次々鍋に入れてじっくり煮込む。味見をしながらスパイスを一振り、二振り。そうして味を調えていくと、やがて鍋の中には美味しそうなトマトソースが出来上がった。

    そろそろ肉を入れる頃合いである。

    あらかじめ臭みを取って火を通していた肉を入れるため、あなたはもう一つの鍋を開ける。ハーブの匂いがする湯気が、一瞬あなたの視界を覆う。

    単調な鼻唄のリズムに合わせて、あなたは鍋から大振りな肉をトマトソースの中へと入れていく。まずトングで挟んだそれは、無数に飛び出た肋骨から胸肉だとわかる。トマトソースが跳ねないようにそうっと鍋の中に置いた。

    次に持ち上げたそれは、爪の剥がれた人の手だった。

    この幻覚を見た探索者は0/1D3SAN値チェック

    >深皿
    メモが添えられた深皿。
    『茹でたてのエンジェルヘアー。鍋のソースをかけて召し上がれ』
    と書かれたメモが置いてある。

    湯気の立つ濡れた赤毛がまるでパスタのように整えられ盛り付けられている。0/1D3SAN値チェック。

    パスタの下、つまり皿の底には黒い鍵がある。パスタを食べるなり捨てるなりして皿の底が見えるようになれば見つかる。この鍵を使えば黒い箱を開けることが出来る。

    メモに従い鍋のソース(人肉煮込み)を皿のパスタ(茹で人毛)にかけて食べた場合
    それは普通に美味しい極細パスタのトマトソースがけである。人間の一部に見えた肉は柔らかく煮込まれたラム肉で、調理法が良いのか臭みも無く美味しい。人肉だと思ったのはこの状況で混乱した頭が作り出した幻覚だったのだろうか。それなりの覚悟を決めて食べた探索者は拍子抜けするだろう。メモに従った探索者は不定の狂気へのカウントがリセットされる。

    メモに従った後、鍋の中に残ったソース確認した場合
    途端に鉄錆に似た悪臭によって息が詰まる。鍋の中を見ると、そこにはどろりと半ば固形になりかけた血と脂の浮いた黄色っぽい液体に浸かる人間のバラバラ死体があった。先ほどの食欲をそそる良い匂いはなんだったのか、鍋からはおぞましい臭気がする。自分は一体何を食べたのか。1/1D4SAN値チェック

    メモに従わずにパスタとソースを別々で食べた場合
    それはただの人毛と人肉なのでカニバリストでもない限りとても食べられたものではない。自ら人肉料理を食べた探索者は1D3/1D8SAN値チェック


    ●冷蔵庫
    中は空っぽ。扉部分にはマグネットでゴミの収拾日や写真が貼り付けてある。

    >写真
    スーツを着た金髪の男性と緑のシャツを着た人物が仲良さそうに写っている。緑のシャツを着た方は首から上がぐしゃぐしゃと黒く塗りつぶされているため、顔がわからない。

    スーツを着た男性は首吊り死体と同一人物であると気づいて良い。

    <アイデア>

    写真に写るスーツの男と、目の前で死んでいる首吊り死体。同じ顔だ。その形貌は全く同じ。どう見たってそうだ。大きな違いがあるなら、写真の彼は生きていて、目の前の彼は死んでいること。しかし、あなたは感じる。カメラに向かって活き活きとした笑顔を向ける男性の顔は、一言で言うならイケメンだった。だがそれ以上に、この血の気が引き、表情も消え去った死に顔のなんと美しいことか

    探索者は死んでいる彼の方が美しいと感じてしまう。死体愛好家でない探索者は冒涜的な考えを抱いてしまったことに0/1SAN値チェック

    ▼KP情報
    写真に写るスーツの男性は首吊り死体の男性と瓜二つ。寸分の狂いもなく同じ顔。しかし写真の方はAPP13である。


    流し台
    綺麗に掃除されている。食器洗い用洗剤、スポンジが置いてある。

    <目星>
    三角コーナーに付け爪のようなものと、赤い髪の毛が数本入っていることがわかる。

    さらに<アイデア>
    爪が紛れも無い人間のものだとわかり、0/1D3SAN値チェック

    収納スペース
    上:食器や調理器具が一通り入っている。
    下:醤油、サラダ油、みりんなど調味料が一通り入っている。また包丁も何本かしまってある。


    ■押入れ

    上段には黄ばんだ布団がいっぱいに詰まっている。
    下段には工具箱とガラクタの入ったダンボール箱。

    そして奥に黒焦げの死体が押し込まれている。KPは押入の情報として普通に死体を見つけさせても良いし、探索者が押入を2度探したり<目星>を使うなど、奥まで探したと判断できたらこの死体を見つけたことにしても良い。

    工具箱
    金槌、釘、釘抜きなど、工具箱に入っていて不自然ではない物に限り、PLが望む物が入っていて良い。

    ダンボール箱

    ダーツの刺さった丸いボード(【資料3 ダーツボード】を参照)と、その他様々なパーティーグッズが入っている。

    パーティーグッズの内容は禿ヅラ、アフロ、クラッカー、全身タイツ……。百均やホームセンター等で一般人が購入できる物ならば、探索者の望む物が入っていたことにして良い。ただし鼻眼鏡だけはない。

    >ダーツの刺さったボード



    【資料3 ダーツボード】を参照。
    ボードは赤黒白の三色で中心から等分に塗り分けられている。赤で塗られた部分には『フーダニット』、黒には『ハウダニット』、白には『ホワイダニット』と文字が書かれている。ダーツは赤の部分、つまり『フーダニット』に刺さっている。

    <アイデア>
    まるでバラエティ番組等で使う、賞品や罰ゲームを決める小道具のようだ。ボードの裏を見ると、円を20等分にした普通のダーツボードである。しかし、書かれているのは得点を表す数字ではなく、様々な拷問方法だ。0/1SAN値チェック

    <知識>
    書かれているのは推理小説の用語だとわかる。これらは事件の解明に必要な要素である犯人、犯行方法、動機のうち、どれの解明を重視するか、を表す分類である。

    『フーダニット』(Whodunit = Who (had) done it)は犯人は誰なのかを推理するのに重点を置いていること、『ハウダニット』(Howdunit = How (had) done it)はどのように犯罪を成し遂げたのかを推理するのに重点を置いていること、『ホワイダニット』(Whydunit = Why (had) done it)はなぜ犯行に至ったのかを推理するのに重点を置いていることをそれぞれ表している。

    黒焦げ死体
    見つけたら0/1D3SAN値チェック

    黒く焦げた焼死体。表面はすっかり炭化し、頭部は砕けていて下顎が残っているぐらいである。他にも腕が折れていたり、足の先が無かったりと損傷が激しい。

    <知識>の半分か<オカルト>
    『火刑』というのは生きたまま焼かれる苦痛もさることながら、宗教的な観点から見ても恐ろしい厳罰であったということを思い出す。

    <アイデア>の半分か<医学>
    燃やされて炭化した後で乱暴に扱われたため、損傷が激しいのではないかと思い至る。

    KP情報
    探索者が来る前のゲーム参加者だったが発狂して幻覚を信じ、首吊りと首無しは自分が殺したと思い込んだためムーン=ビーストに間違った懺悔をしてしまった。

    また、鍋の中にいるバラバラ死体は生前、この黒焦げ死体が窓を突き破って投げ込まれる場面を目撃している。


    ★イベント

    飛び入り参加

    探索者が首吊り死体を入れて2つ以上の死体を調べた場合KPの任意のタイミングでこのイベントを発生させて良い。

    窓ガラスを突き破って死体が投げ込まれる。

    かなりの勢いで飛んでくるため、部屋の構造上探索者に死体がぶつかってくる。<回避>に失敗したら1D4のダメージ。探索者が複数いる場合は<幸運>でぶつかる対象を決めるなど、KP6帖という広さや部屋にいる人数を考慮し、処理を変更して良い。

    ガラスが畳の上に散らばり、探索者はが投げ込まれたのか確認する。全身を滅多刺しにされ、顔面を削ぎ落とされた凄惨な死体を見た探索者は1/1D4+1SAN値チェック

    血塗れ死体

    長い金髪の男性である。爪は全て剥がされており、服はもうほとんど元の色がわからない。既に渇いた血の上からまたさらに血でしっとりと濡れている。ポケットには手帳が入っている。

    <アイデア>
    一度流した血が渇く頃に、またさらに血を流すようなことをされたのではないか。この男性が恐ろしい拷問に遭ったのだということに思い至り、0/1D2SAN値チェック

    <医学>
    体中にある刺し傷は全て急所を外れており、またなるべく出血しないように、さらに内臓を致命的に傷つけてしまわないようにと慎重に刺されているのがわかる。殺すためにつけられた傷ではない。むしろ、この男性がなるべく死なないように計算されて傷をつけているのだ。そう、この傷の数だけ。何度も、何度も。

    この男性は終わりの見えない苦痛の中で死んでいったことがわかる。このあまりにも惨たらしい事実を知った探索者は0/1D2SAN値チェック

    また、顔を削ぎ落とされたのは死んだ後だとわかる。

    <目星>

    顔を削ぎ落とされて露出した口腔内を見ると、奥歯に髪の毛が挟まっている。それは長い赤毛だ。さらに<アイデア>でこの血塗れ死体があのバラバラ死体を食べたのだとわかる。0/1SAN値チェック

    KP情報
    探索者が来る前のゲーム参加者で、つい先ほどまでムーン=ビーストによる拷問を受けていた。歯に挟まっているのは台所のバラバラ死体の髪で、拷問の一環として食べさせられたからである。なので腹を裂くと胃には赤い髪が絡まった肉片が詰まっている。

    死んだので容疑者として参加させるため、ムーン=ビーストが顔を削ぎ落としてから投げ込んだ。顔面を削いだの理由は容疑者に全員「貌が無い」という共通点を持たせるためである。

    >手帳
    血が染みて固まりかけており、読める部分は少ない。読み取れる内容は以下の通り。

    『誰が彼を殺したのか

    容疑者→全員死体

    なぜ全員死んでいるのか→殺し合った

    『クレイジー
    あんな料理を作るなんて正気じゃない!!

    『顔が見えない。わたしはどんな顔をしている

    以上。

    KP情報
    実際は英語で書かれている。


    闖入者

    PLが答えを言うことを宣言した場合、ムーン=ビースト2体が窓を突き破って入ってくる。他にも探索が滞ってしまったときなど、少し流れを変えたり、探索者を急かしたりするのに彼らを登場させると良い。

    窓を突き破ってきた闖入者は、灰色がかった白色の大きな油っぽい体をした、目の無いヒキガエルに似た生き物だった。平均的な人間の大人より大きなその生き物は、目の無い顔であなたを見た。その曖昧な形の鼻面の先にはピンク色の触手がかたまって生えており、それを震わせる様子はまるであなたを嘲笑っているようだ。

    ムーン=ビーストを見た探索者は0/1D8SAN値チェック

     
    ムーン=ビーストたちは探索者に槍を突きつけて問う。

    「答エハワカッタカ サア、犯人ハダレダ

    KP情報
    ムーン=ビーストたちは主(ニャルラトテップ)から「答えを間違えた探索者は好きにして良い」と言われており、待ちきれなくなって急かしに来たのだ。

    正しい答えは「首吊り死体」、「吉木空華」など。要は「自殺」だということを示せばよい。答えが当たっていた場合は『True End』。間違っていれば『Normal End』となる。

    探索者が複数いても問いかけはそれぞれにされ、全員が答えを言った後にエンディングへ進むので連帯責任にはならない。自分以外のPCを「犯人」として告発することはできるが、回答としては不正解なため『Normal End』となる。別に告発されても特に問題は無い。よってこのPvPは誰も得しないが、ゲームとしては盛り上がるかもしれない。

    探索者が複数いる場合、それぞれ異なる答えを言ったなら『Normal End』を先に処理する。残った正解者は『True End Ver.2へ進む。

    もし戦闘を仕掛ければムーン=ビーストは応戦する。もし2体とも倒しても、またすぐに別のムーンビーストが入ってきて、問うてくる。間違った答えを言わないかぎり、ムーン=ビーストは進んで探索者を傷つけたりはできない。なぜなら、探索者たちは主が使用中の玩具なのだから。

    ムーン=ビーストは主から「探索者が答えるまで邪魔をしてはいけない」とも言われているため、探索者が沈黙で答えた場合は考え中とみなし何もしてこない。「わからない」と答えを放棄するような言葉を言ってしまっても一度までなら「早ク答エヲ探セ」と急かすだけで、基本的に待っていてくれる。しかし再度答えることを放棄するようなことを言ってしまうと答えを間違えたとみなされ、探索者はムーン=ビーストに下げ渡されてしまう。

    そこで戦闘をして探索者が勝利したとしても、窓から次々とムーン=ビーストが入ってくるので結果は変わらない。

    また、首吊り死体に危害を加えてもムーン=ビーストたちは何もしない。『Extra End』になると探索者を拷問できないため残念そうにする。


    ■エンディング

    分岐

    ●正しい答えを言う。⇒True End

    ●自分は正しい答えを言ったが他の探索者が間違った答えを言った。⇒True End Ver.2

    ●間違った答えを言う。⇒Normal End

    ●首吊り死体の耐久力が0以下になる。⇒Extra End

    探索者が複数いて、それぞれ異なる答えを言ったなら『Normal End』を先に描写すること。


    True End

    「正解

    六畳一間の狭い空間で、美しい声と拍手の音が鳴り響いた。

    音のする方を見ると、なんと首吊り死体・吉木空華が笑顔で拍手をしていた。

    あなたは知っている。目の前の男が確かに死んでいたことを。

    しかしあの血の気が引いて白かった頬は薔薇色に染まっており、血が通い色づいた唇は今高らかにあなたの勝利を宣言した。

    あの人形のように固く強張った死に顔は幻だったのだろうか。首吊り死体だった男は、その美しい顔を綻ばせ、あなたを見つめている。

    死んでいたはずの人間が起き上がり、喋った。このありえない事実に直面した探索者は
    1/1D10SAN値チェック

    美しい男はゆったりとした動作で怪物たちとあなたの間に立つ。それに合わせて、怪物たちはもっていた槍を畳に突き刺した。

    美しい男は目を細め、再び口を開く。

    「おめでとう。正解だよ」

    すると男の背後にいる怪物たちの一方が掌をぺちぺちと叩き合わせ、もう一方は諸手を上方に伸ばしては下げを繰り返し始めた。

    「オメデトー……」

    「バンザーイ、バンザーイ……」

    どうやらそれぞれ拍手と万歳をしているようだ。祝いの言葉を口にするものの、全く祝う気が感じられない。槍を突きつけていたときの活き活きとした様子からは考えられないほど、怪物たちは消沈していた。

    「ああ。後ろのは気にしないで。
    さあ、正解した君にはこれをプレゼント
    この鍵を使えば玄関から帰れるよ

    男はどこからか銀色に輝く鍵を取り出し、あなたに差し出す。

    手渡された鍵を使うと、あっけないほど簡単に、しかし確かな手ごたえと共に鍵が回った。ノブを握ると、背後から朗らかな声がかけられる。

    「今日は楽しかったよ ありがとう

     扉を開けると、あなたは白い光に包まれ、意識を失う。

    KP情報
    首吊り死体だった男は、ここで探索者が狂気に陥っても気にせず進行する。狂気により行動できない探索者は不思議な力でエスコートされていくし、気絶していても元首吊り死体は人形劇を行うように探索者をゴールへと進めていく。また、たとえ探索者が狂気により攻撃行動に出ても、元首吊り死体は軽く避けたり、いとも容易く探索者を拘束したことにして出口に向かわせると良い。何しろ彼自身の実力は未知数であるし、別に彼が直接何かをしなくともその場には力持ちな部下が2体いる。


    『True End Ver.2

    串刺しにされた仲間を見て呆然とする探索者に、元首吊り死体の男は肩を抱くなど親しげに接してくる。死んでいたはずの人間が起き上がり、その上話しかけてくるというありえない事実に1/1D10SAN値チェック

    元首吊り死体の男はどこからか取り出した銀の鍵を手渡し、玄関から帰るよう促してくる。

    夢心地になったあなたが男の声に従いかけたとき、呻き声が聞こえる。

    仲間を串刺しにしていた化け物が動いたのだ。仲間が運ばれて行くのを、あなたは目だけで追う。これから仲間の身に何が起こるのか、あなたは知っている。だがあなたは何もしてやることはできない。体はあなたのものではないように、あなたの意思には従わない。

    無視された形になった男は特に気にした素振りも見せず、そのままあなたを玄関へとエスコートする。あなたは逆らえない。あなたの意思がどうであれ、体は一歩また一歩と玄関へと近づいていく。

    「靴を履いて」

    あなたの体は、この美しい男の言うことには素直に従う。

    「さあ、その鍵で玄関から出られるよ」

    男は優しく促す。恐怖に痺れる手足は、それでも男に従う。鍵を回すとがちゃり、と音がした。鍵が開いたのだ。呆気ないほど軽い感触だった。

    「今日は楽しかったよ。部下も満足して……いや、これから『する』のかな まあいいや、またね

    ドアノブを握ったあなたの背に、明るい声がべっとりと恐怖を塗りたくってくる。美しい声が、優しい仕草が、こうもおぞましく感じることがあるなんて

    煮えたぎるような心とは裏腹に、あなたの手はドアノブを捻り、扉を押し開ける。

    あなたは白い光に包まれ、意識を失う。


    エピローグ(『True End』共通)

    目が覚めると、あなたは自室で布団に包まっていた。あれは夢だったのだろうか、恐ろしい夢を見た。だが今一つ現実感が無い。まあ、夢の話だ。

    ふと枕元を見ると「楽しかったよ。また参加してね」というメモと「粗品」と書いたのしの付いた箱が置いてある。箱を開けると鼻眼鏡が一つ入っている。

    KP情報

    AF:【混沌たるユーモラス】鼻眼鏡

    かけている間は<芸術:お笑い>が25%になる4分の3の確率でスベる)。元々技能を持っている人は技能値に20の補正が付く。微妙な効果のアーティファクトであるが、注意を惹きたい場面では役に立つかもしれない。また、<クトゥルフ神話>と併用すれば神話生物にだってうけるかも……


    『Normal End』

    目の前の怪物は顔に生やした触手の塊を震わせた。まるで、そう。ニタリ、と嗤ったようだった。

    ずぶりと槍の先があなたの体に沈む。一瞬あなたは「冷たい」と感じるだろう。しかし、すぐに脳へ突き抜ける熱と痛みに襲われる。ムーン=ビーストは、あなたを刺したまま槍を床と垂直になるよう持ち上げる。ずるずるとあなたの体が下がっていく。ずぶずぶとあなたに槍が刺さっていく。内臓を槍で擦られて、あなたは耐えがたい痛みを味わう。そんなあなたの脳に、美しい声が流れ込む。

    「残念。不正解だよ」

    あなたは血塗られた舌で脳髄を舐め上げられるようなおぞましい感覚に襲われる。その声は、この部屋で目覚める直前に聞こえた声だった。

    気の遠くなるような痛みの中、あなたは顔を上げ、声のした方を見た。

    声の主は笑っている。あなたを嘲笑っている。

    あなたはその顔に見覚えがある。今は酷く歪んでいるが、それでも美しいその貌を確かに知っている。

    声の主は、目の前のその男は、あなたが目覚めてすぐ目にした首吊り死体だった。

    体に熱にも似た痛みが走る。あなたを貫く槍が揺れたのだ。

    あなたは串刺しにされたまま運ばれて行く。これから自分の身に何が起こるのか、あなたは直感する。しかし、どうすることも出来ない。もう指一本も動かせない。その気力が無い。

    美しい男は、化け物に連れられていくあなたに小さく手を振っている。あなたを嘲り笑うその表情は、死体であったときの穏やかなそれとは比べ物にならないほど歪んでいる。しかし、それでもその貌はこの上なく美しい。あなたが今まで見てきた全てと比べても、これ以上美しいものなど無いと断言できるだろう。

    やがてあなたはあらゆる思考を放棄する。それが今あなたに出来る唯一の抵抗だからだ。例え、つかの間のことだとわかっていても……。

    ……。

    暗転。

    エピローグ

    目が覚めると、あなたは自室で布団に包まっていた。あれは夢だったのだろうか、恐ろしい夢を見た。

    ふと枕元を見ると「残念でした。次は頑張ってね」というメモが置いてあった。

    夢とはいえ凄惨な拷問を受けた探索者は0/1D10SAN値チェック。



    『Extra End』

    首吊り死体が震えながら膨らみ始める。服のボタンが弾け飛び、生地が裂け、間から白く伸ばされた皮膚が見える。皮膚の下でボコリボコリと何かが蠢いているのが見える。やがて伸びきった皮膚が裂け始め、もう膨張し過ぎてわからないが、おそらく顔に当たるだろう部分がさらに隆起して、頭蓋が割れる音がする。瞬間、皮膚が高い音を立てて引き裂かれる。裂け目からはてらてらと赤くぬめった巨大な舌が這い出るように現れ、続いて巨大なかぎ爪が残りの皮膚を襤褸切れのように引き裂いた。

    わずかに残った弾力からか、縮れた皮はぱたりぱたりと畳の上に落ちていく。あなたはその様子を見つめるしかない。ずるり、ずるりと音を立てて黒い体の全てが露わになったところで、それはあなたを見た。

    あなたは今、深淵を覗き込んだのだ。

    ニャルラトテップの化身の1『血塗られた舌』を見た探索者は1D10/1D100SAN値チェック

    皮から這い出たそれは見せつけるのように捩れた体を伸ばしていく。伸びた体はぼこぼこと沸騰するように泡立ち、膨張していく。やがてそれは六帖一間には収まり切らないほどの大きさになっていた。

    めりめり、ばきばき。

    音を立てて天井がパイ生地のように剥がれていく。砂糖菓子のように漆喰の壁が砕けていく。あなたを閉じ込めていた狭い六帖の部屋は、弾けるように無くなった。すると、 それはけたたましい笑い声をあげた。そう、笑っていた。

    あなたを嗤っていた。

    哄笑を続けるそれの体が浮き上がり、そのまま空の彼方へ消えていった。


    それの姿がすっかり見えなくなったところで、あなたは気づく。


    そこには『宇宙』があった。

    あなたが知識で知っているような、メディアに謳われるような、そういった宇宙のイメージを全て薙ぎ払ってしまう『宇宙』がそこに存在していた。比べてしまえば、目の前のそれはあまりにも冒涜的だった。冒涜的な混沌が沸騰しているかのように存在していた。天井が無くなり、壁が砕けて随分と風通しのよくなったこの一室に、音楽が流れ込んできている。押し殺したような忌まわしい太鼓のリズムが、単調なフルートのメロディが、あなたの精神に爪を立てる。気を狂わせるような音楽に合わせて、奈落の底をそのまま持ってきたかのような暗い影は、絶え間なく不定形な身をくねらせている。目を塞ぐことは出来ない。耳を塞ぐことも出来ない。心を閉じることさえ出来ずに、あなたはそれを認識させられた。

    盲目にして白痴、怪物的な混沌の中心にして万物の王アザトースを見た探索者は1D10/1D100SAN値チェック

    時空を超越した想像を絶する暗闇が、あなたの細胞のひとつひとつを侵していくようだ。あなたはどこまでが自分の体なのか、自分の感覚に強い不安を覚える。暗闇と自分の身体の境界がわからない。この光景を目で見ているのだろうか。この音楽を耳で聞いているのだろうか。

    いったいどこまでが自分なのか。いや、そもそも自分というのは……。

    自我の境界すら曖昧になり、常しえの闇と同化するようにあなたの意識は消えていく。

    エピローグ

    残りのSAN値によってさらに分岐する。

    SAN値が1以上残った探索者

    目が覚めると、そこはあなたの自室だった。あれは夢だったのだろうか、恐ろしい夢を見た。あなたはそのまま日常へ戻っていくだろう。

    だがふとした瞬間、景色が摩り替わる。

    晴れ渡った雲ひとつない青い空が、果てのない混沌とした暗闇に。

    談笑していた家族や友人が、いやらしい吹奏楽器のような音を発するヒキガエルに似た生き物に。

    テレビから流れる聞き慣れたCMソングが、ふと気づくと単調なフルートの音色に。

    初めはほんの一瞬の出来事だった。しかし、徐々に幻覚の時間があなたの生活を浸食していく。

    幻覚 本当に

    確かにあなたは現実に帰ってきた。

    ただ、その現実がどこにあったのか、あなたは今まで知らなかっただけなのだ。

    SAN値が0以下になった探索者

    目が覚めると、そこはあなたの自室だった。あれは夢だったのだろうか、恐ろしい夢を見た。

    あなたは現実を取り戻そうと、すぐに布団から出てカーテンを開け、窓の外を見た。

    そこには『宇宙』あった。

    想像するどころか実際に見ても理解が及ばないほどの冒涜的な、明かり無き世界が広がっていた。その中で、腐敗した異形のモノが踊るように身をくねらせている。夢で聞いたあの音楽があなたの耳から注ぎ込まれる。その単調なメロディは、あなたに脳がふつふつと煮立つようなおぞましい官能を与える。

    狂乱の宴の中、あなたは気づく。まだ、出られていないのだと。

    ロスト。

    KP情報
    皮から解き放たれた『血塗られた舌』はSIZ90まで膨張していく。巨体に押し上げられた木製の天井は割れ、漆喰の壁も砕ける。『血塗られた舌』は自らの体で探索者を踏み潰してしまわぬ内に、脳を鷲掴み揺さぶるようなおぞましい笑い声をあげながら空へ飛び去る。そのまま探索者は上を見上げてしまう。狂気の内容がどんなものであろうと、SAN値が0以下になっていようと、抗えない大いなる力により探索者は天井があった場所を見つめてしまう。

    ちなみに探索者はあくまでSAN値が減っただけで、肉体的な死を迎えたわけではない。


    クリア報酬

    True Endに到達した。→1D10SAN値回復とアーティファクト。

    ・メモに従い深皿のパスタに鍋のソースをかけて食べた。→1D6SAN値回復。

    ・ムーンビーストを倒した。→1体につき1D3SAN値回復。


    事件の真相

    吉木空華の自殺。自分を殺した、つまり犯人は首吊り死体本人である。

    登場する死体のほとんどは探索者より前のゲーム参加者である。ちなみに殺された順番は首無し→黒焦げ→バラバラ→血塗れの順。ニャルラトテップは死体をそれぞれセッティングした後、自ら首を吊って探索者が目覚めるのを待っていた。よって、首無し死体の血の跡は渇いて酸化している(例:シャツの襟、爪の間)が、首吊り死体の爪の間にある血は探索者の物なのでまだ新しく鮮やかな色で湿っている。探索者の腕にある爪痕は、探索者が目覚めるほんの少し前につけられたものなのだ。

    トイレが血塗れなのはここで血抜きをしたから。ちなみにされたのは首無し死体とバラバラ死体の2人。

    ニャルラトテップが時間の流れをいじっており、どの死体も死後1日と経っていない。ただ、生前に流された血は時間の影響を受けているのでわかりやすく渇いたりしている。

    ちなみに幻覚の内容は全てニャルラトテップの体験であり、【幻覚1】は首無し死体を殺したとき、【幻覚2】は首無し死体を首無しにしたとき、そして【幻覚3】はバラバラ死体を料理したときのものである。


    NPC

    首吊り死体(ニャルラトテップ)

    この事件の黒幕。被害者役、犯人役、さらに探索者が電話をかけた際は後ろで応対しており、一人で何役もこなしている。KPは彼を悪趣味かつフレンドリーなキャラクターとしてロールプレイするようにしよう。

    ムーン=ビースト

    この6帖一間に入ってくるのは講習を受けて探索者たちの母国語を習得した個体である。2体いるのでKPはお互いに会話させる形でヒントを与えることもできる。また、探索者からの尋問は無視させても良いし、ムーン=ビーストの語彙力を設定して答えさせても良い。

    元ゲーム参加者

    全員INTが高かった。

    ちなみに首無し死体=イギリス人、黒焦げ死体・血塗れ死体=アメリカ人、バラバラ死体=イタリア人。

    回答を間違えた『Normal End』でも探索者は生還出来るため、同じように生存していたことにしてエンディング後に登場させても良い。


    裏設定

    吉木空華について

    吉木空華はこの謎かけのために黒幕が用意した人間ではない。生前、吉木は神話的事件とは何の縁もなく普通に日常生活を送っていたが、ある日たまたまその貌を気に入ったニャルラトテップに肉体を取られてしまった。

    シナリオ舞台の6帖一間も元は吉木が住んでいた部屋で、江戸川乱歩全集(ハードカバー)は吉木の私物である。

    ちなみに吉木本人(魂)は記憶を失い、幽霊となってあちらこちらを彷徨っている。

    また、吉木の本来のAPP13だが、ニャルラトテップが中に入ったことにより雰囲気だとか凄みだとかで底上げされている。見た目は普通のイケメンだけどなんかオーラが違う、みたいな。

    そんな身の上なのでKPは吉木の生まれた年代や住所、免許証の真偽は自由に設定して良い。

    シナリオ使用に関して

    リプレイの公開は媒体を問わず自由です。ただし、公開にあたってはシナリオ作者名『荒木荘201号室』、『ジャスミン』2名の名前を必ず明記してください。

    また、セッション時の改変は自由ですが、改変後の再配布は不可とします。


    広告
    コメントを書く
    コメントをするには、
    ログインして下さい。