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婚約後、ダライラマ男がモラ男に豹変!毒親育ちMさん(27歳)のモラハラ脱出記④
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婚約後、ダライラマ男がモラ男に豹変!毒親育ちMさん(27歳)のモラハラ脱出記④

2019-11-07 12:00

    STOP モラハラ被害!!!
    というわけで、こちらの過去記事(①~④まで)を再配信しまーす(無料で読めます)

    以前、AMの記事「死にそうな母を殺しそう。虐待の記憶に苦しむ東大卒女子にカウンセリング」に登場してくれたMさん(27歳会社員)

    ダライラマ男な彼にプロポーズされて、2人で幸せな家庭を築いていくのね…と思いきや。なんと「婚約後、ダライラマ男がモラ男に豹変!」との報告を受けました。

    衝撃の報告から約2か月後、彼女は無事にモラ男から脱出しました。「自分の体験をモラハラに苦しむ人たちにシェアしたい」という本人の希望を受けて、Mさんにインタビューを行いました。

    ■モラ男、その後

    アル:今はどんな状態?

    M:メールを送った後、一ヶ月考えたうえで「やっぱり結婚は無理」という結論を出しました。それで支援団体Aを通じて、婚約破棄の合意書を送りました。彼はまだその返信を送ってこないんですけど。

    アル:本来はその合意書も必要ないんでしょ?

    M:そうなんですよ、法律的に結婚してるわけじゃないので。支援団体を通じて「これ以上、話し合うつもりはない」「別れる意思は変わらない」と伝えてるので、まあ彼は何もしようがない状態ですね。
    もし今後、彼が何か言ってきたら、支援団体に弁護士さんを紹介してもらうつもりです。そんな状況ですけど、とりあえずは落ち着いた感じですね。

    アル:お疲れ様でした!!!!いやーMちゃんはすごいわ。その決断力と行動力をマジで尊敬する。

    M:いやいや、我ながらクソみたいな体験をしたなと思ってます(笑)

    アル:でもさ、毒親に傷つけられ、モラ男に傷つけられ、それでもしっかり前に進んでるわけでしょ。なかなかできることじゃないよ。

    M:うーん…「私の人生は暴力や支配から逃れられないのか」と一度は絶望したけど、モラ男と離れられたのは、親の暴力があったからだと思います。「あの地獄に逆戻りするのだけはイヤだ」と心の底から思ったので。

    アル:そこで「あの地獄よりはマシだ」とモラ男と離れられない人もいるよね。Mちゃんが自分を大切に、幸せにする道を選べてよかった。

    M:それは女子校の存在が大きかったです(Mさんはオンラインサロン「アルテイシアの大人の女子校」の生徒さんです)

    彼にメールを送った日の夜、家に帰るのが怖すぎて、スーパー銭湯に泊まったんですね。彼が家に突撃するんじゃないかと不安で。それで銭湯の仮眠スペースで、あのサロンの投稿を書いたんです。

    アル:「ダライラマ男がモラ男に豹変しました」という投稿。

    M:そう、女子校のメンバーは「そんなの大したことない」とか「あなたにも原因が」とか「ケンカ両成敗だ」とか「結婚なんてそんなもん」とか、絶対言わないじゃないですか。

    アル:絶対言わないよね。

    M:絶対言わないから、ここなら安心して吐き出せると思って。それで投稿したら「彼がおかしい!モラ確定!」とみんなが言ってくれて、本当に救われました。

    アル:「自分を責めないで」「ゆっくり考えればいいよ」って寄り添うコメントが何十個もついてたもんね。私もあれを見て「なんといういたわりと友愛じゃ…」って泣いてた。

    M:私も「自分にはこんなに味方がいるんだ」と涙が出ました。その時はまだ友達にも話せなかったんですよ、いま否定されたらマジで死ぬなと思ったので。なので、女子校に命を救われました。

    アル:ぴえええ (泣)。女の子のセーフティネットを作るのが夢だったから、そう言ってもらえて嬉しい。

    M:ほんと、人との関わりでしか救われないんですよね。お金を使ってモノ買ったりゴハン食べてもダメなんですよ。

    アル:そうそう、そうなのよ。

    M:彼がクソ男だったとしても、3年間ほんとに好きだったし、私の心の中で締める場所は大きかったので。その喪失感はやっぱり人じゃないと埋まらないんですよ。女子校のみんながそこを埋めてくれたのがありがたかったです。

    アル:精神科医の水島広子さんが、対人関係療法について「人は人によって傷つけられ、人によって救われる」と書いてるけど、本当にそうだと思う。人に深く傷つけられても、それを上回るぐらい人が自分を受け入れてくれたら、じょじょに傷は癒えるんだよね。

    毒親育ちもそうで、親に大切にされなくても、自分を大切に思ってくれる人たちに出会う中で「私は大切な存在なんだ」と自己肯定できるようになってくる。

    M:そうなんですよね。だから自分も傷ついた人の助けになりたいなと思ってます。

    アル:Mちゃんのこの体験談が助けになると思うよ。モラハラに悩む人にメッセージはありますか?

    M:うーん…やっぱりランディ・バンクロフトさんの本を読んでほしいです。モラ男が変わらない理由とかも、すごく理論的に説明してるので納得できたんですよ。

    アル:たとえばどんな説明?

    M:たとえば、モラ男は「妻にケアしてもらって、ヨイショしてもらって、気持ちよくしてもらえる」という特権的立場を絶対に失いたくない。そもそも日本社会がそういう価値観を教えてるじゃないですか。

    アル:尽くす女がいいとかね。男を褒めて男のプライドを立てろとか。

    M:そうそう、そういうので味をしめてしまってるから、一度知ったうまみを絶対手放さないんですよ。なにより、本人がそれを自覚できてないんですよ。

    アル:そう、自覚がないから変わりようがない。「俺は悪くない、俺の思い通りにしない相手が悪い」と信じていて、罪悪感もない。それは毒親も同じだよね。自分は支配する立場だと信じてるから、話し合って変わるとかなくて、逃げるしかない。逃げるが勝ち。

    M:「別れる」と決めなくてもいいから「いったん離れよう、お試しで」と逃げてほしいです。じゃないと冷静に考えられないから。

    アル:日本が男尊女卑のクソ文化だからこそ、母親の育て方が大事やと思うわ。モラ男だと発覚した男友達も、実家は家族円満だけど、お母さんが夫や息子に尽くす系なんだって。

    M:あー元彼の実家もそうでした!家族仲はすごくいいけど、お母さんがかいがいしく息子の世話をする感じで。「結婚してくれたら私が面倒みなくてすみます」とか笑顔で言われて「ハッ?35歳の息子の面倒みさせる気なの?」って。

    アル:「何言ってんだ???」ってなるよね。

    M:そう、でもハッピーな家のイメージを知らないので「こんなものなのかな」って。

    アル:うちの義母も超かいがいしいもんな~。まあうちの夫は義母とめっちゃ仲悪くて「あのババアは頭がおかしい」が口癖だけど(笑)

    M:ババア(笑)。あとは、機嫌が悪い時の対応を見るのは大事だなと思いました。「この人はどんな風に自分の気持ちをコントロールしてるのか?」を観察すること。モラ男も毒親も、自分で自分の機嫌をとれないから、人になんとかしてもらおうとするので。

    アル:うんうん。機嫌悪い時やケンカした時に本性が出るよね。うちもたまにケンカはするけど、ちゃんと話し合って仲直りできるし、それが健全で対等な関係だと思う。
    とはいえ、モラ男を完全に見分ける方法はないもんな~。 

    M:竿ノートの開発が待たれますね(笑)

    アル:現状は竿ノートがないので、モラ男に狙われないように自衛するしかないよね。
    「尽くさないアピール」はいいと思う。「仕事忙しいんで、自分のことは自分でできる人じゃないと無理ですね!」みたいな。

    M:そうですね、私も今後の参考にします。今すぐとかじゃないけど、やっぱりパートナーは欲しいので。

    アル:
    今回の経験は本当につらかったけど、きっと今後に活かせると思うよ。

    M:苦しいこともいっぱいあったけど、今の自分は毒親のいる家を出て、モラ男との婚約もぶっちぎって、前よりずっと自由に楽しく生きてます。

    アル:その言葉は毒親やモラ男に苦しむ人の励みになると思う。今日は話を聞かせてくれてありがとう!Mちゃんの未来に幸あれ~!!!

    Mさんのおすすめ本

    『別れる? それともやり直す? カップル関係に悩む女性のためのガイド――うまくいかない関係に潜む"支配の罠"を見抜く』 ランディ・バンクロフト著

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