『オクテ男子のための恋愛ゼミナール』発売を記念して、座談会を開きました。 

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友人の産婦人科医・宋美玄さん(『女医が教える本当に気持ちのいいセックス』著者)と私で、男性の悩みや質問に答えつつ、トークしましたよ。

男性の参加者は、以下のとおり。
・永岡書店 編集長(五十代・既婚・バブル世代)
・永岡書店 編集A(四十代・未婚・オクテ)
・ニコニコ動画 担当B(三十代・既婚・リア充)
・アルテイシア弟 (三十代・未婚・イケメンだがED気味)

脱AV脳!男女が満足のいくセックスって?

アル:AVをお手本にする男性は多くて、それが男女のすれ違いを生んでますよね。

AVは視覚的効果を高めるため、勢いまかせ・力まかせなプレイが多い。でも女性が感じるのは「ゆっくり優しく丁寧な愛撫」で、真逆なんです。

宋:AVをお手本にされても、女性は気持ちいいどころか痛いだけ。

「不感症じゃないか?」と悩む患者さんは多いけど、肉体的に問題があるケースはほとんどいない。たいていは、パートナーのやり方が間違ってるのが原因。

ニコ動B:AVという間違った教科書で学んできて、正解がわからないから……

アル:うん、男性が悪いわけじゃないんです。習ってない事はできなくて当然なので。

だから新刊には『クリはマウスのトラックボールを回す強さで、アンパンマンのマーチのテンポで触ろう』とか、具体的に解説しました。

編集A:男目線のセックス本は、テクニック重視ですよね。

『大切なのは、女性の心と体を理解すること。目の前の彼女をしっかり見つめること』という文章は、本当にそうだと思いました。

アル:さすがオクテ男子!理解力がすばらしい(笑)
女性は1人1人違うし、セックスはコミュニケーションだから、一方的なやり方はダメなんです。

ニコ動B:いや〜耳が痛いですね。AVに洗脳されて、あの尺の分ぐらいは挿入しなきゃとか…。

宋:そんなん基準にされてもほんまに困る!

アル:あれは作品ですから。いろんな体位を見せるとか、女優さんが最後に必ずイクとか。

では、ここで問題。アメリカの大学生に調査したら、初体験でオーガズムに達した男性は79%でした。では、女性は何%がオーガズムに達したか? 

ニコ動B:うーん…半分ぐらい?

編集長:いやー1割もいないんじゃない? 一ケタだと思う。

編集A:2割ぐらい?

アル弟:僕も1割弱かと…

アル:ああ…さっきからBさんのダメさが際立ってますね(笑) 答えは7%です。

編集長 ははっ、やっぱり一ケタか!

アル:編集長、冴えてますね♪

編集長:うん、竹やぶでエロ本拾ってたから♪

ニコ動B:僕ももっと学びたいです(汗)

アル:アダルト情報は溢れていても、正しい知識を学べる機会はないですから。

女性のオーガズムは、経験によって学習するものなんです。でもエロ漫画は<痛がってた処女が感じ始めてイキまくる>的な表現が多いから。

女の子から<初体験で痛いからイヤだと言ってるのに、彼氏に「入れてるうちに気持ちよくなるから」と強引に挿入されて、セックスが怖くなった>といったメールももらいます。

ニコ動B:男もちゃんと学ばないとダメですね…

宋:でも、Bさんはもう結婚してるんでしょー? 学んでどうするんですかー?

ニコ動B:それは……奥さんとの行為をより良くするために(汗)(汗)

宋:模範解答言ってる。

アル:厳しいこと言ってる(笑)

話を戻して。さっきの調査を日本でしたら、7%より少ないと思います。欧米の女の子ってハッキリ言いますからね、「もっとこうして」とか。
でも日本の女の子は「痛い」とかも言わないので。

編集A:それも言わないんですか?

アル:国内の調査によると、15%の女性が「セックス中いつも痛い、大抵痛い」と答えていて、60%の女性が「たまに痛い」と答えてます。

宋:痛くても、気をつかって演技しちゃう子が多い。<女性の8割以上がイク演技をしたことがある>というデータもある。 

アル:女の子も「もっとこうして」とか言うべきなんだけど。でもオクテな女子とかとくに言えないから、男子には現実を知ってほしい。

編集A:ただ(男性の)受け止め方ですよね…「女性ってイケないんだ」と思うと今度は「これは演技してるんだな」と思っちゃったりして、それはそれで嫌だなとか…

アル 私、Aさんはこじらせ男子だと思うの(笑)

編集A:僕、めっちゃこじらせですよ!

アル:ですよね。「これ演技じゃないかな」とか考え過ぎて、セックスに集中できない系の男性かなと思って。

編集A:見抜かれている……。

宋:ニコ動Bさんは、奥さんとどれくらいしてますか?

ニコ動B:週一ですかね。

宋:多いね!そんなにしてるのに下手なんだー。だって穴の場所もわかってないのにー。

アル:うふふふ。いや、それは高2の時の話だから(笑)

ニコ動B:僕そんなにダメですかね……。でも、元カノたちはみんな喜んでましたよ?

宋 わからないけど、私の中では偏差値30……。

アル:いやいや、ブラのホックとか言ってるぐらい、探究心があるわけですから!大事なのは探究心だから、大丈夫ですよ!

宋:でも、探究心でAVに寄せていってもなあ。

アル:Bさんに厳しくないか?(笑)

編集A:オクテ男子は探究心の塊ですよ!

アル:そう、だから私はオクテ男子が好きなんです。

ヤリチンって自信満々で独りよがりなんですよ。「俺のテクが正しい!これでイケない女が変だ!」って。オクテ男子は真逆で「これ演技じゃないかな」と不安で楽しめない、みたいな。

編集長:繊細だな~

アル:でも自信家で独りよがりなのとナイーブなのだったら、ナイーブのほうが絶対、伸びしろがある。

前者は「もっとこうして」と言っても「俺の好きにさせろ」って感じなんです。でもAさんは聞く耳を持ってると思う。女子に「もっとこうして」って言われたら、聞くでしょう?

編集A:すごく聞きますね。言ってくれると嬉しいし、感謝します。

ニコ動B:アル先生の本にも書かれた「4K男子」みたいな。 

アル:そう、「気遣い・感謝・謙虚・研究熱心」の4Kがある。
オクテ男子こそ、新時代のセックスエリートなのです!

編集A:なんかすごく励まされました……

宋:ほんとオクテ男子が好きだよね。

アル:そうね、旦那も彼女いない歴=年齢の素人童貞だったし。

編集:アル先生は石破さんをオカズにする、と聞いたんですが。

アル:はい。石破さんは手先が器用だと思います、模型も作ってるし。きっとブラのホックも片手ではずせますよ(笑)

編集A:石破さんの顔が好きなんですか?

アル:顔も好きだし、あのオタクぶりですかね。キュンとなります。

編集A:好みってほんと色々なんですね……。

アル:私がイケメンに興味がないのは、この弟のお陰だと思います。イケメンと一緒に育ったから、イケメンにレア感がないし、ファンタジーを抱けない。
それじゃ、オナニーの話をしましょうか。

オナニーの妄想、オクテとリア充の違い

編集長:オカズでいうと、俺はリアリティーが大事なんだよね。

ニコ動B:あー俺もそうですね。本当っぽさが大事で、作ってる感は一切いらない。

アル:AVも企画モノがいいってことですか?

編集長・ニコ動B:そうそう、そうですね!

アル:すごい意見が合ってる(笑) がっしり握手、みたいな。

編集長:企画モノでも、あーあるある〜みたいな。女の人もあんまり演技じゃなくて。

ニコ動B:シチュエーション萌えっていうのはありますね。

編集A:じゃあ、ナンパモノが好きなんですか?

編集長・ニコ動B:ナンパものではない!

アル:すごい、今、声がそろった!

ニコ動B:たとえば親友の家に遊びにいって、親友の彼女が誘惑してくる、親友が寝ている横で声を押し殺しながらするとか…

編集長:人妻とやってるところに旦那が帰ってくるんだけど、押し入れの中で隠れてやり続けるみたいな…

ニコ動B:そうです!リアリティー、かつスリル!

編集長・ニコ動B:握手!!

宋:こんなに意気投合する「男」ってすごいなあ。女同士、マスターベーションの好みが合うからって、こんな風にはならないよね。

アル:石破さんじゃならないよね。

宋:石破さんでやらないからな……。編集Aさんはどんなのがいいんですか?

編集A:僕は逆にソフトなモノがいいです。

アル:Aさんは、単体女優モノの綺麗なやつが好きでしょ?で、女優さんの脇の処理が甘いとかは嫌いでしょ?

編集A:はい。アハハハハ!なんでわかるの?

アル:いつもこういう人とやってきたから(笑)

宋:あー、なるべく二次元に近いほうがいいんだ!

編集A:う、完全に術中にハマってますね……。
たぶん他の3人はモテてきたと思うんですよ。

ニコ動B:いやいや、そんなことないですよ~!

アル:と、リア充らしいリアクション(笑)

編集A:僕はたぶんアル先生の読者なんです。

アル:ピッタリ読者層ですよね。女の人に性欲があるなんて信じられない、とかちょっぴり思ってません?

宋:リアルな女の子の、匂いとか毛とか嫌だなーみたいな感じじゃないですか?

編集A:う、そうかもしれないです……。

アル:でもこういう人って、好きになったら脇もベロベロ舐めるよ。

編集A:そうかも……。

アル:誤解されがちだけど、オタク寄りの男性って二次元萌えはあるけど、いざ付き合ったら彼女を全面的に受け入れるのよ。理想を押しつけたりするのは、むしろモテる男です。

宋:モテるといえば、弟くん。性欲があった時代のオカズは何だったんですか?

アル弟:うーん……(遠い目)基本的に、僕は綺麗な人しかダメなんですよね。

アル:あんた、全方位で感じ悪いよ(笑)

宋:でも綺麗な人に誘われても、セックスする気にはならないの?

アル弟:そうですね、なりませんね……。

アル:キミは伝説の剣を抜けるかわりに、とんでもないものを盗まれたのよ……あなたのチンポです!

アル弟:それは一応あるけど。

アル:それはすでに、形骸である!あえて言おう…

宋:弟くんは夢精もしないの?

アル弟:しないです。

アル:マジで? 私、しょっちゅう夢精する。

男性陣:えっ、女の人も夢精ってするんですか!?!

宋:する女性もいます。私は「ドリーミングオーガズム、DO(ディーオー)」と名づけています。

男性陣:ディーオー!?!

最終回4へ続く!
女性の夢精やオナニー、オクテ男子の成功のヒケツ…続きをお楽しみに♪

『オクテ男子のための恋愛ゼミナール』 
図解入りで詳しく解説しています。みんな、セックス界の東大へ行こう!!