『オクテ男子のための恋愛ゼミナール』発売を記念して、座談会を開きました。

友人の産婦人科医・宋美玄さん(『女医が教える本当に気持ちのいいセックス』著者)と私で、男性の悩みや質問に答えつつ、トークしましたよ。

男性の参加者は、以下のとおり。
・永岡書店 編集長(五十代・既婚・バブル世代)
・永岡書店 編集A(四十代・未婚・オクテ)
・ニコニコ動画 担当B(三十代・既婚・リア充)
・アルテイシア弟 (三十代・未婚・イケメンだがED気味)

女性の夢精とオナニーの謎

男性陣:夢精って女の人もするんですか!?!

宋:する女性もいます。私は「ドリーミングオーガズム、DO(ディーオー)」と名づけています。

男性陣:ディーオー!?!

宋:睡眠中に激しい快感に襲われて、膣が痙攣してオーガズムに達する現象です。

医学的には、まだ詳しく解明されてないんですよ。興味深いのが、セックスでは膣でイッたことがなくても、DOでは膣でイク女性がいるって報告があるんです。

アル:あれはホント気持ちいいよね…私、オナニーを控えて、夢精待ちとかするもん。

宋:そういう女性もいるよね。
まったく性的に興味のない男性が夢に出てきて、夢精するパターンもあるし。

アル:私も何とも思ってない上司で夢精して、その後ちょっと意識してしまったよ(笑)すれ違うとドキドキ、みたいな。

編集A:どうやったら夢に出られるんだろうか…

アル:インキュバス(夢魔)を召喚するとか? 
ちなみに私はアザゼルさんって犬のキャラ(正体は悪魔)にセクハラされる夢で夢精して、自分でも驚きました。

ニコ動B:女性のオナニーも男にとっては謎ですよ。

アル:男性は「視覚」で興奮して、女性は「想像」で興奮するといいますね。
男性は異性のHなグラビアを見て抜くけど、女性は“異性にHなことをされてる自分”を想像して抜く。だからストーリーが必要になる。

宋:女性は想像のみでマスターベーションする人も多いみたい。目を閉じて、彼氏とのセックスを思い出して。

アル:ムーディーブルース・オナニー、MO(エムオー)ね(笑)

全ての男性に知ってほしいけど、女性は単純な物理的刺激では感じない。精神的なエロスイッチが入らないと、肉体も反応しない。つまり、Hな気分が高まらないとダメなんです。

宋:そう、だから助走が必要になる。イチャイチャしてHな気分になった上で、じっくり焦らして前戯されないと、気持ちよくならない。AVみたいにオラーッと押し倒されても無理。

アル:そこが男女の違い。女性はスイッチが入るのに時間がかかる。イチャイチャや前戯の時間が、すごく大事なんです。

編集A:僕は挿入よりも、そっちの方が好きです。

アル:おお、オクテを代表するような意見(笑)
実際、オクテや童貞男子はすごく前戯をがんばってくれますよ。ろくに前戯もなく入れるとかは、自分さえイケればいいヤリチンに多い。

宋:ほんとヤリチンが嫌いだよね。

アル:あいつらに偉そうにチンポ出されたら、「上様のカタキ!」って噛みちぎる。

編集A:くノ一ですね(笑)

宋:昔からくノ一好きだよね。

アル:うん、今でもくノ一になりたい。

膣内射精障害、ペニスのコンプレックス

ニコ動B:オナニーの時、ラブグッズは使うんですか?

宋:私は取材でもらったりするけど、個人的にはハマらなかった。

アル:私はよく使うよ。<使用後のバイブを洗っている最中に感電死>って死に方だけは避けたいので、完全防水のグッズを選んでる(笑)

ニコ動B:セックスでグッズを使われるのはどうですか?

宋:使うのはいいけど、ハァハァ興奮されると一気に冷める!

アル:うん。一緒に楽しもうってノリで「試してみる?」とライトに聞くのがいい。

宋:マンネリ防止にもなるし、女性がイキやすいのもメリットだよね。

男性は「愛撫に変化をつけるべき」と誤解してるけど、女性がオーガズムに達するのは「一定の刺激」。
だから機械の一定のバイブレーションだとイキやすい。

アル:ラブグッズで開発すれば感度も上がっていくし、オススメです。女性はイケばイクほどイキやすくなるから。
ただし、電マだけは使わない方がいい。

ニコ動B:そうなんですか!AVでは電マは定番ですけど。

宋:あの骨に響くような強烈な振動に慣れすぎると、セックスでイキにくくなります。

アル:男性の「膣内射精障害」と同じだよね。

宋:膣内射精障害、つまり女性の膣内でイケない男性が増えてるんです。

マスターベーションの際、ペニスを強く握りすぎたり、床にこすりつけたり、キツすぎるオナホールを使ったり…そうやってペニスに強すぎる刺激を与え続けると、膣内で射精まで辿りつけなくなってしまう。

アル:それだと自然妊娠も難しくなるよね。そういう知識こそ、性教育で教えるべきだと思う。

ニコ動B:床オナする男子は多いと聞きますね。

アル:泌尿器科のドクターが書いてたけど、欧米は日本みたいに痴漏や膣内射精障害に悩む男性は少ないって。それは、日本の靴を脱ぐ文化に関係があるんじゃないかって。

編集A:そうか。土足だと床に寝ころばないから、床オナニーもしない。

宋:床オナニー、禁止!

アル:ペニトレも禁止!

宋:ペニトレって「引っ張れば伸びる」って理屈でしょ?むちゃくちゃだよね、そんなので大きくなるわけないのに…

アル:それこそヘタに刺激を加え続けたら、膣内射精障害になる危険もあるよね?

編集長:やっぱり男は、大きくて硬いモノがいいのかと…
欧米のAVを観て「でかいな!」と思うけど、男優がフニャチンだと「こいつら可哀想だな」とか思うんで。

アル:そう、それがおじさんの発想!

編集長:そうなんだ……。

宋: 日本人男性のペニスは、勃起してない時は平均8.5センチで、勃起時は平均9~12センチ。欧米人に比べると小さめだけど、膨張率が高い・硬いとも言われています。
ただ、女性はそもそもペニスをそんなに重視していない。

アル:そうなの。対男性のコンプレックスなんだよね。 

英国の調査によると<ペニスが小さいと悩む男性の大半は、実際には標準サイズ。でも「サイズに満足してる」と答えた男性はわずか55%。
一方、女性の85%は「パートナーのサイズに満足」と答え、ペニスよりも人間性が重要という意見だった>


宋:当り前だよね。ペニスと付き合うわけじゃないんだから。

アル:その調査によると<サイズに悩む男性の多くは「子供の頃、他の男児とペニスの比べ合いをした」「十代の頃、アダルト画像を見たことがキッカケで気になり出した」と答えている>って。

編集長:そうかも…女の子に文句言われたことないのに、「他の男と比べて自分は小さくないか?」って気になるんです。

アル:中学生からのメールで<銭湯にいった時、友達から「おまえ背高いわりに小さいな」と笑われた>って。

ニコ動B:それはむちゃくちゃショックですよ!!

アル:その子はすごく悩んで、ネットで調べて「ペニトレ」を続けてたら、勃たなくなってしまったって…それはたぶんストレスが原因だと思うんだけど。

ニコ動B:僕がもしその中学生だったら、すごく悩むでしょうね。

アル:というのも、普通の女性はチンポの話をしないから(笑)私たちみたいに、公の場でオープンに語らないから。「小さくても気にしない、大きすぎる方が困る」って本音に触れる機会がない。

宋:男性目線の意見が圧倒的に多いからね。「大きい方がいい」「仮性包茎は嫌われる」って、そっちを信じてしまうんです。
そもそも女性は「性器でつながらなくても、肌を重ねて、触り合うだけで満足できる」って人が多いよ。

アル:女の子は「裸でイチャイチャしてる時間が一番好き」って言うよね。

編集A:あ、僕もそうです。終わった後、まったりする方が好きです。

アル:ね? 出せりゃいいヤリチンとは違う。やっぱりオクテ男子はすばらしい!(笑)

オクテ男子の成功のヒケツ

宋:オクテ男子って、考え方が女の子に似てるのかな?

アル:彼らは傷つきやすい繊細な乙女なのよ。心はピュアな16歳。

編集A:40過ぎた僕が言うのもなんですが(笑)そうです。

アル:「男が誘いやすいようにスキを見せよう」って女性誌には書いてるけど、オクテ男子はスキを見せても誘ってこない。

うちの夫なんて、こっちが超わかりやすいフラグを立てても…
「もう深夜だね!今日はカバンにパソコンが入ってて重いなー」ってフラグを立てても「それじゃ!」ってエイトマンのように帰っていった。

編集A:エイトマン(笑)
「これは家まで送れってフラグ?でも万が一、勘違いだったら…」って考えてしまうんです。

アル:うん。夫も「家に送るなんて言ったら、迷惑なんじゃないか」と思ってたって。

ニコ動B:「チャンス到来!」と思わないんですか?

編集A:そんな風にポジティブに思えないですね。どうしてもネガティブな方向に…。

アル:夫も最初は「デート商法じゃないか?」と疑ってたらしいです。

宋:詐欺師と思われてたんだ(笑)

編集A:それはすごくよくわかります。いろいろ考えちゃって、積極的にいけないです。

アル:それでチャンスを棒にふってしまうのは、ほんともったいないですよね。でも自信がないと「俺にチャンスなどくるわけがない」と思ってしまう、うちの夫のように。

宋:弟くんはどうなの?さっきから発言がないけど。

アル弟:正直、僕はまったくわからなくて…もともと仕事や趣味が優先で、彼女ほしいとかあんまり思ったことないんで。

宋:モテる者の意見…草食系イケメン…

アル:キミはせめて二酸化炭素をとりいれて酸素を放出して、地球に貢献したまえ。
男の人で「オクテ男子なんて、モテない女が都合よく言ってるだけだろ」って言う人もいるでしょ?

宋:「女に魅力がないから、積極的にいかないだけだ」っていう。

アル:それはオクテ男子を知らずに言ってる。真のオクテ男子は、好きであればあるほどいけないでしょ?

編集A:はい。関係が壊れたらどうしよう、友達でもいられなくなるんじゃ…って考えてしまいます。

アル:それに対して「傷つくのを恐れるな!もっと自信をもて!」って精神論を唱える人もいるけど、クソの役にもたたない。

自信をもてないのは、女の子に慣れてないし、接し方がわからないし、恋愛のやり方がわからないからでしょ?そこを知る方がなんぼか役に立ちますよね。 

編集A:そうです。アル先生の本には「初対面の会話のコツ」「共通の話題の見つけ方」とか載ってますけど、普通の恋愛本はそういう基礎の部分は載ってませんから。

宋:スマートなエスコートとか、どうでもいいことばっか載ってるよね。「しゃべってて落ちつく、話が合う」とかの方がずっと大事なのに。

アル:自分に自信がないと、異性の前で自然に振る舞えないじゃないですか。そこで「自信をもて」って説教されても、ウザいだけですよね。

編集A:そうですね。この本には「自信をつけるために見た目を整えよう」「じゃあ、服屋で店員さんになんて言うか」「美容院でどうオーダーすればいいか」って、ノウハウが載ってますよね。

アル:読者が求めてるのはノウハウだから。説教とか啓蒙とか、余計なお世話ですよ。上から目線でムカつく。

ニコ動B:アルさんの旦那さんは、彼女いない歴=年齢だったんですよね?セックスのノウハウも仕込んだんですか。

アル:夫はディープキスのやり方も知らなかった。
私が「こうやってやるのよ」とガバチョと舌をからめたら「こんなの外国映画で外人がするキスじゃないかー!」と叫んでて「キャッワイイ~~」と萌え転がりました(笑)

ニコ動B:そうか、ディープキスを知らなかったのか…

アル:銀魂にも「童貞にとってディープキスとは、ペガサスやドラゴンのようなものだ!」ってセリフがありましたよ(笑)

宋:神話上の存在なんだ(笑)

恋愛は選挙じゃない!

アル:童貞にコンプレックスを抱く男子もいるけど、それも男社会の価値観だよね。「童貞よりヤリチンが上」っていう。千人斬りとか言われると「そこに痺れる憧れるゥ!」となってしまう。

宋:女は「遊び人、サイテー」「性病もってそう」って思うよね、普通。

アル:恋愛は選挙じゃないので、たくさんの票を獲得する必要はなくて、自分にピッタリの1票さえ手に入れればいい。
自分が好きになった人に好かれれば、それでいい。


でも男性は「たくさんの票を獲得できる男になりたい=男同士の競争に勝ちたい」って心理にハマりがちで、辛いんじゃないかな。

宋:まあ女にもあるけど…でも男の方が「対男性のコンプレックス」は強い気がする。ペニスのコンプレックスと同じで。

編集A:そうですね。他の男と比べて自信がなくて、コンプレックスをこじらせて、積極的になれない…っていうのはあるかも。

アル:だから、なるべく比べないことですよ。
それよりも、「目の前の女の子とどう接するか」を考えた方がいい。その時に「自然に会話するコツ」とかのノウハウを役立ててほしいです。
ノウハウを学んで、実践を重ねていくことが、成功のヒケツだと思います!

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